2日目。
東京都農林総合研究センター芝生試験圃場(立川)で研修でした。
板橋から1時間半かけてやってきました。
試験センターでは21品種の芝生がターフになっており実物を確かめることができます。
暖地型の芝生それぞれの特徴を解説してもらいました。
簡単に言うと、暖地型はバミューダグラス(西洋芝)、ノシバ(日本芝)があります。
その他もありますが、東京の校庭に向いているのはこの品種に絞れます。
理由は、気温によります。
バミューダグラスにもノシバにも品種改良された種がいくつもあります。
葉だけちぎって持ってこられても専門家でも見分けはつかないので
見た目の差はわずかです。
こちらはバミューダグラス。芝が柔らかく、見た目も品がある。
バミューダグラスは、生育が早く、すぐに横に展開します。
ノシバよりも早く緑のターフが完成します。
反面、ほふく茎(横へ伸びていく根)の多くが地表に出ている為に
ダメージを受けやすいとのことです。
ただ回復は早いので剥げてもすぐに緑のターフに戻るとも言えます。
場合によっては夏場生育が良すぎて芝刈りの手間がかかることもあるそうです。
武蔵(名称・バミューダグラス)が剥げた時に、リビエラ(名称・種子ができるバミューダグラス)の種を巻いて
補修をする方法(シーディング)もあると伺いました。
こちらはノシバ改良種。チクチクとした手触り。見るからに踏圧に強そう。
ノシバにも品種がありますが、絶対に改良種を使用することがポイント。
単なるノシバは芝刈り作業に不向きで、芝草の密度も荒いためNG。
手で掘って確認していますが、ほふく茎が地中に伸びるのでダメージを受けにくい特徴を持ちます。
反面、地中を伝うのでバミューダガラスに比べるとターフ完成に時間がかかります。
スピードはスケールは1/2ぐらいです。
このような暖地型の芝草と寒地型の芝草の両品種をうまく育てることで
1年中緑の校庭の実現が可能となります。