<保育園>認可落ち「保活は母親の役割」で辞職の理不尽 | 地球上のあるチッポケナ出来事

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 初春、認可保育園に入れるかどうかの結果が自治体から届く時期です。不承諾通知を受けた親たちの怒りの声があちらこちらから上がっています。その大半は母親たちの声。フルタイム共働きでも、保育園に関する諸事はなぜ母親の役割になりがちなのでしょうか。明治大准教授の藤田結子さんによる解説です。

 ◇3000人が入園できない世田谷

 待機児童数が全国最多の東京都世田谷区では、2016(平成28)年4月入園の認可保育所申込者数が6439人(前年比264人増)に達しました。しかし、入園可能数は3282人(前年比372人増)しかなく、約3000人は入園できません。

 不承諾となった親たちは、不安な気持ちで認可外保育所へ殺到しています。今年は、いったい何人の母親が泣く泣く仕事を辞めることになるのでしょうか。「1億総活躍社会」どころの話ではありません。

 子どもが保育園に入れないとき、離職に追い込まれるのは父親ではなく、たいていは母親です。実際に、「保育園情報を集める」「保育園を見学する」「申込書を取りに行く・記入する・提出する」「必要書類を準備する」「子どもを健康診断に連れて行く」などの作業をした人の大半は母親である、と複数の調査が報告しています。

 ◇「母親」という名のマネジャー職

 保育園を探す「保活」は、子どもの世話自体ではなく、育児を代行してもらうために生じる家事労働の一種です。育児の負担は減りますが、今度はそのマネジメントが増えるわけです。保活のほかにも、入園後の日常的な準備や送迎、病児保育の申し込み、育児をサポートする祖父母とのやり取りなどがあります。

 このようなマネジメントは、周囲からも母親の役割とみなされがちです。東京都内に住むフルタイム勤務の会社員、高橋裕子さん(30代仮名)は、夫の和也さんと一緒に、評判の良い認証保育所の見学をしました。すると副園長は入園説明の中で、「袋物はすべてお母さんの手作りでお願いしています」と言いました。

 裕子さんが「延長保育はありますか」と質問したところ、副園長は「お母さんはそんなこと言ってないで、なるべく早くお迎えに来てください」と諭され、気まずい思いをしました。

 「女性のほうが家事が得意」だから、母親がやるべきだという意見がありますが、そうとも限りません。通園バッグやシーツを縫うことができない母親たちのために、手作りに見えるバッグ、上履き入れ、巾着などが通販や手芸店で売られているのです。

 アメリカの社会学者・ホックシールドは、家事・育児の外部化によって新たな家事労働が母親にもたらされる状況を「管理職化する母親」と表現しています。

 ◇職場と保育園のマネジメントで疲れ果て

 運よく保育園入園が決まると、仕事と並行して、保育園のスケジュールやタスクの管理をしなければなりません

 高橋さん夫妻はその後、娘を区立の認可保育所に預けることができました。毎日のルーティンは次のようなものです。連絡帳の記入、着替え用の服・下着の洗濯と用意、オムツや汚物入れ用ポリ袋の名前書き、延長保育の連絡--などです。夏には、毎日の水着の洗濯・準備や体温測定などが加わります。和也さんも分担していますが、結局、裕子さんがやる割合が多くなっています。

 保護者会や個人面談、保育参加、運動会、発表会もあります。裕子さんは前もって職場で調整し、半日の有休を取って出席します。和也さんもほかの父親たちも、平日の行事にはほとんどやって来ません。

 裕子さんは、毎日の炊事や後片付け、帰宅後の子どもの世話、持ち帰りの仕事をする合間に、手帳をにらみつつ、職場と保育園の両方のスケジュールを管理します。ヘトヘトで時に混乱しますが、何か忘れると、急な欠勤で職場に迷惑をかけたり、連絡不足で保育士に注意されたり、水着やお弁当を忘れて娘に悲しい思いをさせたりしてしまいます。

 母親たちはボーナスも昇進もない、多忙極まる管理職として働いています。

 ◇父親が育休・保活に全面参加できない理由

 「送り迎えは私がするって、いつ決まったんだっけ」というCM動画のセリフが以前、話題になりました。

 夫にも分担してほしいと思っていても、「頼んでも夫は忘れてしまう」「言うのが面倒なので自分でやってしまう」という母親が多いことでしょう。

 父親たちが保活など保育園に関することを妻に任せがちになる要因として、次の点が挙げられます。

 (1)父親の労働時間が長い(2)父親の収入の方が高いことが多く、母親の育児・家事の負担が増える(3)「男が外で稼ぎ、女性が家事・育児を担う」という性別役割分業意識を、男性だけでなく女性も内面化しがちである--。

 育休中の母親が保育園を探すことも、負担が母親に偏る理由の一つと考えられます。男性の育休取得率はわずか2.3%。スタート時点から母親が保育園担当になるため、父親たちが当事者意識を持ちにくい構造があります。

 男性国会議員の育休取得を巡る発言では、賛否両論が見られました。残念な結果に終わりましたが、もっと多くの男性が育休を取得できるようになり、保育園探しにも主体的に取り組むことで、その後の保育園への関わり方も変わるのではないでしょうか。そのような意味でも、男性の育休取得推進には大きな意義があります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160228-00000008-mai-bus_all