逮捕されたのは同市内に住む山田浩二容疑者（４５）。２人との間に何があったのか。凄惨な事件の全容解明が始まった。
星野さんの遺体が発見された現場は、人家もほとんどなく、普段は夜も真っ暗。「どうしてこんなところに」と住民らは驚きを隠せない。
遺棄されていたのは道路脇のやぶ。付近に青いシートが張られ、捜査員らが周囲を慌ただしく動き回った。現場にはニュースを見た住民や報道陣らが殺到し、騒然とした雰囲気に包まれた。
近くの畑の所有者という女性（７６）は「昨日も畑を耕しにきたが、全く異変に気付かなかった。震えるほど怖いし、とてもショックだ」とおびえきった様子で話した。
遺体発見の一報をテレビが伝え始めた午後９時過ぎ。星野さんの家族が住む寝屋川市の自宅マンションからは、声にならないような悲痛な叫びが何度も響いた。
「信じたくない、なんでなん…」。平田さんと星野さんの同級生の女子生徒（１３）は最悪の知らせに言葉を失った。
平田さんを愛称の「なつ」と呼び、最後に会ったのは、花火をしようと約束していた１２日夜。しかし、雨が降ってきたため断念した。平田さんは「『花火したかったねー』と残念がっていた」という。
事件で平田さんは３０カ所以上も切りつけられ、後ろ手に縛られていたほか、顔も粘着テープで何重にも巻かれていた。無残な姿で発見されただけに、別の同級生の女子生徒（１２）は「なぜあんなひどいことをしたのか怒りを感じる。とにかく許せない」と声を震わせた。
さらに星野さんも遺体で発見され、「もう絶望しかない。平田さんは大親友で、星野君のこともよく知っていた。これから自分はどう生きていけばいいのか、頭の整理ができない。なぜ２人も殺されなければいけないのか。言葉で表せないくらい犯人が許せない」と話した。
地域住民や保護者らのショックも大きい。
平田さんと同級生の娘を持ち、居酒屋を営んでいる男性（４６）は「娘は今回のことでテレビの前で泣き崩れるほどショックを受けていた」と打ち明ける。その上で、星野さんも亡くなっていたことが分かり、「最悪の結果で、非常に残念だ」とうなだれた。
この日はくしくも、２人が通っている中学校の保護者説明会が開かれたほか、平田さんの通夜も寝屋川市内で営まれていた。平田さんの同級生の母親は「容疑者が逮捕されてほっとしています。極刑を望みます」と涙ながらに語った。
星野さんの自宅近くに住む男性（７０）は「無事を願っていたが、残念でならない。なぜ２人を殺さなければならなかったのか。真相を明らかにしてほしい」と徹底捜査を求めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150822-00000501-san-soci
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