基地対策特別委員会の行政視察で沖縄県浦添市を訪問。沖縄本島南部、普天間基地の宜野湾市南に位置する。人口11.5万人で琉球王都発祥地。スマートシティ目指す。今回、総面積19.5㎢の14%(2.68㎢)占める市内唯一の米軍施設(牧港補給基地)について調査。返還交渉、跡地利用、土壌汚染等質疑応答。

対応者は跡地未来課課長・技査・係長、議会事務局次長、主査。

牧港補給地区は270haでTDL5個分の面積。民有地が82%が特徴。国有地11%。地権者2677名で年間借地料53億円。倉庫、隊舎、住宅の3地区構成。軍需物資の補給基地で在沖縄米軍の整備、補給等の兵站基地。2013統合計画で2024返還が示された。

課題は未だ返還の具体的説明等示されない。倉庫地区が2025返還の2段階だが、跡地利用開発もあり、1年遅れ程度の返還要望。国へ具体的返還時期説明や早期返還を求める。返還条件が牧港補給地区施設を他の米軍基地へ移設することである。跡地利用の課題は地権者が多く、民有地が8割なので合意形成。

返還後の跡地利用開発への遅れ対策で一括交付金活用により、土地の先行取得を実施。宜野湾市隣接ゆえオスプレイ含む米軍機が日常的に飛来。オスプレイ配備計画見直し、住民地域に隣接する着陸帯の運用停止、オスプレイ訓練で基地負担増大させないことを毎年、日米両政府の関連機関へ要請している。

牧港補給地区の広範囲にダイオキシン・PCB等の深刻な土壌汚染が存在。ベトナム戦争で使用された化学物質が補給基地内で保管され、漏出して土壌汚染が発生。国の責任で支障除去を含む原状回復を実施し、牧港の円滑な跡地利用へ適切に取り組むと防衛大臣発言。自治体実施の環境調査財源措置要請行う。

跡地利用計画は再来月完成。パブリックコメントは51人から118件の案が出された。大学教授や企業有識者等で構成した審議委員会にて全て内容開示し協議している。270haが更地でスタートする日本国内でなかなかない壮大な跡地開発。企業を誘致して、世界へ発信していきたい。大規模開発ゆえ公共機関も設置。