聖水紀ーウオーター・ナイツー 宇宙から飛来した聖水は地球の歴史を変えようとした。人類は聖水をいかに受け入れるのか?
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聖水紀ーウオーター・ナイツー■第5回天才マッドサインティスト天野博士が選んだ聖水騎士団が誕生する。一方タンツ大佐は解放される。
■聖水紀ーウオーター・ナイツー■第5回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com
「これが、私が全世界から、選んだメンバーです」
アマノ博士は聖水がたまる聖水プールの前でしゃべっていた。
聖水は雨になって侵入後、再び結合していた。
人格化された存在である聖水人が出現していた。
『よろしい、この地に神殿を建築しなさい。さらに車を作るのです』
「車ですと」
『そうです。それをもって我々の事をもっと人類にしらせるのです』
その時、彼ら全員の前に聖水が流れてきた。
やがて彼らの驚きを残して、また聖水プールに戻っていく。
選ばれし彼ら一人一人の前に、剣と装甲が並べられていた。
「これは、いったい」
アマノは言葉を発するのに時間がかかった。
『あなたがたへの我々のささやかなプレゼントです。
この剣は先から発射できます。その液体は我々の主成分から摘出されたものです。
まだ、地球連邦軍の残党がいるでしょう。
火力の機器は残っていないと思いますが、
あなた方にも武器が必要でしょう。
それぞれの名前が刻みこんであります。引き抜きなさい』
「でも、なぜ、我々の名前がわかったのですか」
一人の男が聞いた。
『それは我々が聖なる水だからです』
(2)
聖水プールの中、聖水人はタンツについて検討していた。
『タンツをどう処分する』
『我々を地球に導いた功績はありますが』
『が、我々聖水に対する認識は極めて薄いと言わざるをえん』
『嫌悪感がぬぐいきれないようだ』
『それに、今はアマノと聖水騎士団がいるからね』
『では、処理するかね』
『残念ながらしかたがないでしょう』
タンツの体は聖水の中、水泡に包まれてたゆとうていた。
自分が誰なのか。またどこにいるのか、まったく記憶がない。
タンツの利用価値はなくなったと、聖水は判断した。
タンツの入った水泡が、聖水の中から弾きだされた。
タンツを包んでいた水泡は消える。どこかの海だろう。
裸体のタンツはたゆとう波に翻弄され、やがて海に飲み込まれていく。
続く
■聖水紀ーウオーター・ナイツー■第5回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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