早いものです。

先日は日本の種子(たね)を守る会ができて8年目の総会でした。


長くなりましたが最後まで読んで頂けたら有難いです。


最初の会長にはJA水戸組合長八木岡努(現在全農副会長)さんになって頂きました。


2017年に種子法は廃止されて、政府はこれからは公共の種子を全てやめて民間の種子に頼るのだと、コメの品種でも三井化学のみつひかりを推奨して回りました。


今になって明らかになりましたが、みつひかりはその当時から発芽率、産地を偽装して異品種まで混ぜた粗悪な品種だったのです。


私達種子法廃止違憲訴訟の弁護団は三井化学を昨年暮れ種苗法違反だとして 刑事告発しました。


新聞記事にもなって、さすがに民間種子の代表格でもあった三井化学はつい先日種子事業からの撤退を決めたところです。


考えれば私たち日本の種子(たね)を守る会は、当初から皆で種子法にかわる種子条例制定に向けて地道な活動を続けてきました。


地方の皆さんのおかげで、わずか6年で全国34の道県で種子条例ができたのです。


おかげで、私達の主食であるコメ、麦、大豆の種子はこれまでどおり、道県が責任を持って優良なものを公共の種子として安く農家に提供できてきました。


今思うに、種子条例ができてなければ三井化学が一昨年田植え間際になって種子の提供を突然やめて農家がパニックに陥ったように、今ですら米屋さんから売るコメが消えているようですが、日本も現実の食糧危機に陥ってるかもしれません。 


今回の総会では、現会長の茨城県JA常陸の秋山豊組合長から、今年は稲が既に高温障害、新潟県は干魃で水田にひび割れができている。

しかもサツマイモの苗も3年で25%高騰と厳しい状況が報告されました。


会員からも、このところタネが非常に高くなってきたとの話が寄せられています。


そして、いよいよ自家採種禁止の取り締まりに向けて、政府は国の負担で育成権者管理機構の設置に向けて着々と準備が進めていることが報告されました。