体調を崩しているときは、普段あまり考えないことを考えるものですね。


ここ数日、なぜか「重症心身障害児施設」で勤務していた時のことを思い出します。


もう12年前の話ですが、思えばあの時の経験は現在の私の価値観に大変な影響を与えたと感じます。


私が配属された病棟は、施設の中でも最重度の方々が入所されているところでした。


ほぼ全員が四肢麻痺、視覚・聴覚あるいはその重複障害、変形・拘縮がありました。


支援のゴール設定も、自分の価値観を押し付けずに入所者のこれまでのあゆみを尊重しつつ洞察するという大変難しいものでした。


本当に洞察ができなくて、何度も固まりました。


福祉」については、当事者・家族・関係団体・事業者・行政等様々な立場からそれぞれの価値観によってアプローチがされ定義づけする努力が行われています。


私なりの「福祉」の原点は「重症心身障害児施設」での経験にあると感じますが、当時のことを思い出すにつれ、未だに整理されていないことに改めて気づかされます。


「『福祉』とは何か」という漠然としすぎていることを考えたとき、前職で障害者福祉に携わっていた頃、尊敬する全国団体の会長が良くおっしゃっていた言葉を思い出しました。


最も援助を必要とする最後の一人の尊重


当時は仕事に追われ、この言葉の意味を深くかみしめることができなかったのですが、今はすごくストンと入ってきます。


最後の一人」「尊重」というのは、とても重要なキーワードだと思います。


自分の仕事の結果がどの様なことをもたらすのか、それは「最後の一人」まで幸せにする視点を持っているか、そこに「尊重」はあるのか。


今の仕事にも当てはまる、こういった当たり前のことを忘れない様にしたいと思います。


※ おもいを書き綴ったまとまりのない文章になってしまいました。読みづらくて申し訳ありません。