視察の2日目は神戸市です。
阪神・淡路大震災からどの様に復興したのか、現在の課題は何なのか?
新宿区でも起こりうる"大都市直下型"の地震を経験した自治体の取り組みをお聞きする貴重な機会でした。
おお、神戸市には新社会党の会派が・・・
神戸市でも自主防災組織の結成が進められたとのことですが、面白いのはそれが小学校区単位で行なわれているということです。(全国の約93.0%が町内会単位で行われている)
小学校単位で「子ども達を巻き込んだ活動」を広げることが効果的であったとのことでした。
ある意味衝撃的だったのは、震災から15年が経過し、神戸市でも活動のマンネリ化や参加者の高齢化・固定化が進んでいると説明されたことでした。
あれほどの災害でも、震災の教訓と経験の伝承が難しくなっているそうです。
こういった状況を打破するために、「防災のための訓練・教育」から「日常生活と密着した防災」へのシフトが進められているそうです。
具体的には、ゲーム・運動会・人形劇等を通じた取り組みが進められています。
庁舎内の危機管理センター
(緊急時は報道センターになるそうです)
UNOみたいなカードゲーム
様々な論文にも事例が出てくる人形劇の人形(カエル)
新宿区とは状況が異なる部分もありますが、取り入れられるものも多いと感じました。
「マンパワーの確保」「多様なメディアを使った情報提供」「要援護者名簿の登録拡大」について質問しましたが、これらは新宿区同様に課題だそうです。