平成20年3月に「中学校学習指導要領」が改正され、来年度から中学1年及び2年で武道が必修となりました。
「中学校学習指導要領」には「地域や学校の実態に応じて,なぎなたなどのその他の武道についても履修させることができる」とあります。
武道教育の安全性等については新宿区議会等でも議論がされていますが、あわせて“新宿区らしい”武道教育とは何かを考えることも必要です。
新宿区に縁のある武道家として私がパッと思い浮かぶのは、相撲の雷電為右衛門関・空手の船越義珍先生・合気道の塩田剛三先生です。
雷電為右衛門関(1767~1825)は、江戸時代の力士です。
史上最強ともいわれ、身長197㎝/体重168.7㎏(把瑠都関とほぼ同じ)・戦績254勝10敗・勝率96.2%(ちなみに千代の富士でさえ勝率は76.1%)、余りに強すぎたため、かんぬき・張り手を禁止されたともいわれています。
自宅が四谷伝馬町(現在の四谷一丁目付近)にあり、そこで亡くなったといわれています。(異説あり)
雷電為右衛門関の詳細はこちら (wikipedia)
船越義珍先生(1868~1957)は、初めて空手(唐手)を本土に紹介した1人であり、特に関東を中心に空手啓蒙に尽力されました。
伝統空手4大流派の1つである松濤館琉の開祖で、新宿区・四谷に総本部道場(社団法人日本空手協会)を設立されました。
船越義珍先生の詳細はこちら (wikipedia)
塩田剛三先生(1915~1994)は、身長154cm/体重46kgと小柄な体格ながら、数々の伝説を残す合気道の「達人」で、漫画「グラップラー刃牙」の渋川剛気のモデルとしても有名です。
四谷第六小学校・東京都立新宿高校の卒業生なので、私の先輩でもあります。
創始された「養神館」の本部道場は、新宿区・高田馬場にあります。
塩田剛三先生の詳細はこちら (wikipedia)
こういった武道家と地域との関わりを学ぶことも、“新宿区らしい”武道教育を考える上では必要なのではないでしょうか。