毎週日曜日朝8時から「仮面ライダーフォーゼ」という特撮番組が放送されています。


仮面ライダーシリーズの作品なので主人公はもちろん仮面ライダーなのですが、なぜか高校生という設定で、同級生とともに「仮面ライダー部」という部を結成し、敵と戦っていくのです。


本郷猛とおやっさんの頃とは全然違う世界観なのですが、その根底にあるマーケティング手法が勉強になります。


まず、登場人物です。最近の仮面ライダーは美男を揃えることでママセグメントに配慮しているということは聞いたことがあるのですが、加えて美女も毎週登場するレギュラーとして複数起用し、パパセグメントへも配慮しています。日曜日の朝から美男美女7・8名は圧巻です。


こうしてDMUであるパパママをおさえることで玩具等関連商品の販売拡大を行っていると思われるのですが、それがまたすごい。


仮面ライダー関連の玩具といえばまず思い浮かぶのは変身ベルトですが、仮面ライダーフォーゼのベルトには小型の箱状のスイッチを4種類までセットできるようになっています。そして、セットするスイッチを変えることにより、さらに別の姿に変身したり武器が出てきたりするのです。


つまり、スイッチの種類だけ付随する玩具等関連商品の種類があるのです。子どもならスイッチを押してみたくなるので、そのあたりの発想も秀逸です。


スイッチは1種類300円程度で何と40種類、スイッチごとの武器・フィギュアの発売を行うクロスセル戦略や、さらに高価な玩具の発売を行うアップセル戦略に加え、「ストーリーが進むにつれ、今後スイッチを続々販売予定」といったプロダクトランチ戦略まで展開、これ全部コレクションしたらいくらになるんだろうという感じです。


調べてみると、仮面ライダー関連の玩具の売上は好調なようです。


マーケティングの勉強になると思って見始めたのですが、今ではストーリーにすっかりはまってしまい、毎週見てしまっています。さすがに、玩具は買いませんが・・・。