私は適度な騒音があった方が集中できるので、読書や執筆をするときはカフェやファミレスに行くことが多いです。


話声やBGMはほとんど気にならないのですが、学生時代にずっと接客業をやっていたからか、老若男女問わず“店員さんに対して偉そうにする人”はどうしても気になってしまいます。


「なぜ、タメ口?」「なぜ、そんなことで文句がいえる?」「『アイスコーヒー!』じゃなくて、『アイスコーヒーをください』でしょ」


気になりだしたらキリがないのですが、「お客様は神様だから、いうことをきくのは当たり前」みたいな態度はいただけません。


お客様は神様です」は三波春夫さんの有名な言葉ですが、調べてみるとこの言葉は一般的に理解されている意味と全然違うことがわかりました。


三波さんはこの言葉について、インタビューの中で次のように語られていたそうです。


「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って、心をまっさらにしなければ完璧な藝をお見せすることはできないのです。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです」


少々大げさかもしれませんが、「店員さんは、神前で祈るときのように、雑念を払って、心をまっさらにして接客してくれている」と思えば、過剰な消費者意識を抱くことも偉そうにすることもできなくなりますよね。