MGC M31ーRS2。 | 山と道具と

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◆ 金属製のMGC M31ーRSに続き、今回はプラ製のM31-RS2を取り上げる。

 発売されたのはRSが規制で発売禁止になった4年後の昭和56年。ビデオデッキもない時代、日曜の夜は「西部警察」を見るために、テレビの前に釘付けだった。オープニングからM31をハデにぶっ放す団長の姿は、当時銃に興味を持って、月刊「GUN」や「コンバットマガジン」で知識をむさぼっていた自分にとって、「散弾銃で何で犯人以外の周りの人に被害がないんだ?」とか、「もしかしてスラグ弾(散弾ではなく単体の弾。口径が大きい分、当然弾もでかくくなる)なら、撃たれたところはボッカリと大穴が空くんじゃねぇの?」とかツッコミどころは色々あったけど、そんなのどうでもイイくらい、面白い刑事ドラマだった。

さて、そんな西部警察で火が点いたM31人気はかなりのもので、MGCからは当初から3つのバリエーション(ウオールナット、ファンシーウオールナット、メタルフォールディング)で発売され、1~2年の間に木ストの材質の違うバリエーションが次々と発売された。それほど人気があったのだ。


↑↓ 左右側面。31RSとの外観上の違いは銃身の長さ。一目で判る。よく見ると、右側面はトリガーガードの前側付け根、左側面は同じくトリガーガード付け根のネジの前方にあるボタンが31RS-2には追加されている。



↑ 本体左側面のマーキングは、楕円形の枠の中に収まっているが、型枠を亜鉛ダイカストのものを流用した際に、ざっくりと削り取って新たにこの部分だけを付け足したようで、かなり興醒めである・・・トリガーガード前端の上にあるマイナスネジ(RSではプラスネジだったが改良された)の前にあるボタンは・・・金属製RSにはなかった機能が持たせてある。それはマガジンチューブ(銃身の下のパイプが弾を装填するところ)に装填した弾薬を、このボタンを押すことで一気に排莢出来る。

↑ 銃身後部に薬室はなく、エジェクションポート内が薬室っていう構造は、31RSからそのまま受け継がれた安全対策だ。
↑ トリガーガード右前の逆台形のパーツは、フォアストックを前後させて弾を薬室に送り込んだ後に、ロックされたフォアストックを再度引けるようにするための、RS2から新たに追加された機能を持っている。

↑ 火薬を使っての発火は一度もしていないので、綺麗なままの前撃針。
↑ バットプレートは、MGCのロゴが入ったそれっぽいものだが、個人的には全面チェッカリングのRSのものが好みだ。

↑ RSから延長されたバレルの部分に入っていたインサートは、いつの間にかすっぽりと抜け落ちてしまっている・・・その奥に縦に入ったインサートが覗いているので、安全対策は一応保っている・・・

↑ カートは一箱6発入り。RSの時は12発入りもあった。赤のほか、緑もあったが、イマイチ人気が無く、周りの友達で緑のカートを持っているのは誰もいなかったように思う・・・

↑ RSからRS2になって、銃身が延長され、フォアストックも、ただの丸太からU字タイプのものになり、ボリュームアップしている。

↑ 発火させてストレス発散させる訳でもなく、ディスプレイして眺めて楽しむでもなく、箱などにしまっているだけの長モノのこれらのモデルガン達は、いつでも妻の「仕分け」対象である・・・・確かに「いい歳してこんなもの持っててどうすんの?」と言われれば返す言葉は無いのだが、特に規制前の金属製モデルガンは、法律で売買や譲渡が出来ないから、今、所持している人が廃棄してしまったら、二度と世に残らないのだ。青春時代から大事にしてきたモノを、画像や映像でなく、やはり現物を、出来る限り永く残しておきたい。簡単に捨ててしまうと、なんだか自分の青春も終わってしまうような、そんな寂しい気持ちがどうしてもしてしまう・・・  ホントは大事にしてくれる人に譲りたいところなのだが・・・・

 さて、次のネタの撮影も、ぼちぼちやらなくては・・・・