2002年ドイツ・ライン川の旅 その1 ケルンに続き、ライン川沿いの古城について、綴ります。

 

オランダSittardからFrankfurtへ約5時間の電車の旅の途中、Kölnで大聖堂を見学した後、Köln ⇒ KoblenzMainzのライン川沿いを走る電車の車窓からローレライ、古城のある風景を満喫した。

 

電車に乗ると、窓ガラスが日本の電車と違って、かなり汚れており、きれいな窓の席を探す必要があることに気が付いた。なかなか、最高の写真を撮るのは難しいですね(-_-;))


ライン川は中世の800年間を通じて、帝国領域の中央を流れる、ヨーロッパの南北を結びつける重要な交易路であった。沿岸には都市が発達し、都市の間に同盟が結ばれましたが、川の通行税という利権をねらって、近隣の諸侯はこぞってラインの流域に進出した。14世紀には税関の数が60あまりにも達したといわれている。これら諸侯の館、城、税関の建物がライン川沿いに沢山残っています。特にKoblenz ⇔ Mainz間は点在する古城とぶどう畑が作り出す風景はさまざまな人から褒めたたえられています。

              
写真上左:手前の父なる川・ライン川に母なる川・モーゼル川が合流するKoblenzの風景(絵葉書から)、写真上右:Koblenzの対岸のライン川を渡ったところにあるEhrenbreitstein(エーレンブライトシュタイン)城塞

 

 

線路はライン川の右岸と左岸の双方を走っており、特急のICE(Inter City Express)は右岸を走るので、ローレライではトンネルの中を走ることになる。

DBのHPでどの電車が対岸側のSt.Goarに途中停車するか調べて、その列車を選べば、眺めは良く、風景を楽しむことができる。
我々はICEに乗ったので、残念ながらローレライ付近ではトンネルの中を走ったのでローレライ岩場そのものを見ることはできなかった。しかし、途中、景色の他に、乗車券のチェックにきた粋な(男性?女性?)車掌に会えた。

写真下左から、Markburg(マルクスブルグ)城、ローレライ・トンネル手前から見たSt Goarshausen(ザンクト・ゴアースハウゼン)風景(右上は ネコ城, 堤の先端に映っているのがローレライ像

 

 

 

写真下左:ローレライ・トンネルを出た後のLoreley(ローレライ)付近、右:絵葉書のLoreley(ローレライ) 

 

 

現存する中世の城の中でその姿を完全に残しているのが、マルクスブルグ城だ。ひときわ高くそびえているので、すぐ下を走る列車からもよく見えます。
ローレライは妖精の岩と言う意味で、ハイネの詩に曲がつけられ、あまりにも有名です。

(歌いだし)なじかは知らねど心わびて ---

ここを旅してくる船人が美しい乙女の歌声に魅せられて、舵を取り損ね命を落とすと言う伝説の舞台になった所です。川幅も狭く、急カーブで、写真ではあふれる雪解け水で見えないが、暗礁が横たわっており、難所であり、こんな伝説が生まれたのであろう。→Loreleyの詩


ローレライの町、St.Goarshausen(ザンクト・ゴアルスハウゼン)の背後にある美しい城は「ねこ城」といわれる。対岸の街、St.Goar(ザンクト・ゴアール)を含めた領主のカッツェンエーレンボーゲン伯爵(猫の肘伯爵)に14世紀に建てられたとか。

 

写真左から、Burg Rheinfels(ラインフェルス城)、 Burg Katz(ネコ城) (いずれも絵葉書から)

 

 

参考: Loreleyの衛星写真がGOOGLE MAPSで見れます

Loreley: Pointer 50° 8'21.48", 7°43'46.22"

 

 

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