29番:国分寺を後にし、高知市に入ると30番札所:善楽寺に到着します。

 

駐車所のすぐ横にお寺があります。

手水所です。

手水所をアップで。

数段登って境内に向かいます。

こちらが本堂です。

左隣に大師堂があります。

こちらが納経所になります。

「報恩謝徳

御大師様の御教(みおしへ)に我々信仰者の1人1人が身・口・意の修行をし、その上に報恩謝徳の行(ぎょう)に入る事こそ悟りの一歩であると印(しるさ)れています。

報恩謝徳とは、先ず佛様への恩(如来様に救われた恩の深事に感謝する事で有ります)。次に社会への恩(一般社会での仕事や人と人との間に感謝して1日1日が幸わせな生活が出来る事であります)。次に父母の恩(父母の長い年月の苦労を思い感謝して恩に報いる事であります)。我々1人1人がこの教(おしへ)を心に恋情の御本尊様や御大師様に御祈願をこめて巡拝する事が現世利益(りやく)に繋(つなが)る事だと思います。何卒報恩謝徳の心を忘れる事なく、毎日毎日を悔いのない生活に御過し下さいませ。御大師様の御縁に依る又の巡拝を心よりお待ち申し上げます。」

 

弘法大師御入定1150年記念の年の納経帳です。

弘法大師御誕生1250年記念の年の納経帳です。

昔、30番札所が2つあった時のもう1つの30番札所の分です。

「安楽寺

皆様、此の度はお大師様の御縁を受けられ、お四国の御巡拝御苦労様で御座います。昨夜は当山に御宿泊をして頂き有難とう存じます。

今は昔と事かわり道路も立派になり乗りものもバス等を利用して便利になりました。昔の方々はテクテクと汗水流して四百余里の長道中を50日も60日もかけられて巡拝させました。だが今の人も昔の人も参る心は同じです。本堂大師堂の宝前に祈願を込めて一心に祈るあのお姿、あのお顔を見る毎に、これがまあ如来様か菩薩様かと拝されるのであります。この誠の心を持たれて益々大師信仰を深められ、報恩感謝の日々をお送り下さい。」

 

元30番札所:安楽寺の弘法大師御入定1150年記念の年の納経帳です。

 

 

今は30番奥の院ですが、当時はまだどっちもが30番札所を名乗っていたころです。この紙で当時の歴史を思い出すこともできるので、やはりかつての情報も将来のために紙で残すのも必要なのかもしれませんね。