ファブリ世界名画集は、1969年から平凡社にて発行された薄い画集です。1巻に1人の画家の作品を15点程度掲載しています。その作品を見て、画家や作品の解説を無視して、私の独断と偏見で、この作家を読み解いてみようと思います。

まず、第1号ジョットです。

 

ファブリー世界名画集その1。今回はジョットです。

この画集には全部で15枚の作品が載っています。その作品だけを見て、ジョットの背景とか成り立ちとか他の評論家の解説とかは無視をして、この作品から私が感じたジョットという人の人柄について、独断と偏見の話を書いてみます。

これらの作品に共通するのは、登場人物が皆、先の方を見る視線であるということです。そして強い意志を持った眼差しとか、不安を抱えた眼差しとか、色々な眼差しがありますが、言えるのは皆先を見ているのです。

このことから感じることは、ジョットは先へ先へと進んでいきたい、上昇志向の人ではなかったかということです。今よりも、もっといいものがあるかもしれないという未来への期待が強い人だったのかもしれません。それは、今の状態には満足できないジレンマを持っていたからだと思います。

このような眼差しを描く人は、あまり仲間に対して優しくはないのかもしれません。役に立つ人には優しくしていたかもしれませんが、言うことを聞かない人には冷たい反応をしたのかもしれません。

自分の才能にはかなり自信があったように感じます。したがって、自分の才能を思うように表現してくれるアシスタントは非常に大切であり、彼らをうまく育ててきたのではないかと考えられます。

作品から想像できるジョットは、かなり孤独だったように思います。孤独と栄光。その中でひたすら未来に向けて生きてきた天才画家ジョットというのが、この画集からの感想です。

この感想からジョットの人生を勝手に想像してみました。

ジョットは上昇志向が強いため、前例のないアイデアを発出してきたのかもしれません。しかし、それを具現化するにはアイデアが出過ぎてしまったと推測します。そのため、おそらく彼には、部下なのか弟子なのか、対等なパートナーだったのかもしれませんが、彼のアイデアを具現化する実務者がいたのだと考えます。その実務者は、制作の現場の管理やお金の面などをジョットが才能を十分に発揮できるように裏方仕事を担っていたと思います。その実務者との二人三脚で、ジョットという作家が後世に名を残したと私は考えます。