満ち月の三日月となりぬ夜明け前


折鶴が届いた。届けてくれた同級生とも久し振りだった。受け取った妻が急に涙ぐんで、戸惑う。よくなってやる。来週カテーテルを挿入れる。母からの体に異物を挿入れるまえに一度会っておきたかった。上京するよう連絡しておいた。

哲ちゃんが見舞えに来てくれる。楽しみだ。

忘年会をするよう話した。同級生との忘年会が、こんなことで途切れることはよくないし、私自身も普通どおりみんなに会いたい。看護婦(妻)同伴で参加を提案した。


街道をゆくを少しずつ読み始めた。読書が長続きせず、ほんとに少しずつだが。無意識に持ってきたのが、熊野と種子島。その熊野に日田湯布院も含まれており、A氏K氏が混じりあい、西郷隆盛の、所謂若衆がテーマとなっている男の道だらけの二冊。混沌として、整理がまだついていない。

熊野編の川下りの件は面白い。剋太画伯の純粋な勘違いの振り(本当は勘違いそのもの)は、人の真理を見るようで、あっち側より、こっち側にいたいと思う。また、落ち着いたらゆっくりと書きたい。


光坊もハンセン病が一段落したら構ってくれるそうで、楽しみにしている。


来週過ぎれば、朝焼けに笑顔を送ることができそうである。