第三行程は前回の志津小屋から大真名子山、小真名子山、帝釈山、女峰山で、通しでやる場合は唐沢小屋で一泊、今回は三行程に分けてるので唐沢小屋で泊まらずに赤薙山を越えて霧降高原から稲荷川沿いに下山して神橋に戻ります。
↑今回の軌跡です。
送迎班に志津乗越(のっこし)まで乗せてもらい、第二行程のゴールだった志津宮でご法楽してスタートです。
メンバーは前回と同じ。
先ずは大真名子山を目指して志津乗越の登拝口から行きますが、初っ端からの藪漕ぎでびしょ濡れ。
大真名子山には明治の頃に御嶽講の先達が八海山大頭羅神王(だいずらじんのう)、三笠山刀利天(とうりてん)、御嶽山座王権現(ざおうごんげん)のご神像と霊神碑を大変苦労されて上げたそうで途中と頂上に祀られてます。
私の二代前の師匠筋も手伝ったそうです。
写真欄にも書きましたが、これらのものは崇拝対象物です。
ご神像に肘を掛けたり寄り掛かったり足を掛けたり肩組んでパンを食ったりして記念撮影してるバカをよくネットとかでも見かけますが、自分がアホだって証拠写真を撮ってるの分かりませんか?
あなた方の信仰心の有無や好嫌感情、思想信条などまったく関係ありません。
もしあなたの大切な恋人や旦那さん奥さんに、見ず知らずの人がやって来ていきなり抱きついたり肩組んだりしたらどう思いますか?
「別に好きでも嫌いでもないけど、そこに居たから記念に」とか訳の分からないことを言ってあなたの大切な人を踏み付けたり肩組んでパンとかムシャムシャと食ってたらどう思いますか?
同じことです。
ここだけに限らず、山頂の社殿の前でバーベキューなど正気の沙汰じゃない。
肉を焼いた煙を社殿に当てるなんて言語道断。
見ず知らずの人があなたの寝室にいきなり入って来てモクモクとバーベキューなどやられたらどう思いますか?
同じことです。
やるなら社殿から離れたところでやりなさい。
近代に入って「登山」と云うレジャーが確立する以前の遥か太古から山は祈りの場、聖域としてありました。
その山、地域の歴史や伝統文化に敬意を払えないなら来るな。
はい、初っ端から厳しいことを言いましたが礼節を弁えて楽しい登山をしましょう。
さて、大真名子山の藪漕ぎが終わると最初の大頭羅神王さんが見えて来ますが、ここから急登です。
途中の「千鳥返し」を越え山頂に立った時は男体山も太郎山もそのお姿を見せてくれ、連山並ぶ姿を写真に収めることが出来るかも?と期待しましたがダメでした(^_^;)
小真名子山の下りのザレ場を恐る恐る下りながら帝釈山へ向かう頃にはすでにモクモク。
専女山(とうめさん)からの痩せ尾根をビクビクしながら女峰山の頂上へ向かいましたが、山頂に立った時はなんも見えませんでした(T_T)
ただ尾根から雲がサーっと発生する現象を見れるのは山頂ならではでした。
女峰山のお社は日光三所大権現の1つ滝尾(たきのお)権現さまをお祀りしていて、下の滝尾神社の奥社となります。
無事に日光山独自の秘法、顕密護摩をお社の前にて奉修することが出来ました。
2時24分、前回のゴールの志津宮でご法楽してスタートです
オンバサマにもご法楽。江戸期に羽黒から勧請されました。
志津乗越(のっこし)まで戻って先ずは大真名子山を目指します。前回も書きましたがここは日光表連山すべに通じる場所で旧日光修験でも中心となる場所でした
出だしから藪漕ぎでビッショリになりました(^_^;)
御嶽信仰特有の霊神碑が数カ所に建ってます
八海山大頭羅神王。明治の時にここに上げられたそうです
グラディエーションをバックに男体山がお姿を見せてくれました(^_^)
もうそろそろご来光です
日光最高峰の白根山が見えます
4時半、千鳥返しを登ればすぐに頂上です
大真名子社。ご法楽します
御嶽座王大権現。御嶽山の神さまです。下の八海山大頭羅神王、途中の三笠山刀利天と共に御嶽信仰の神さまですが明治の時に御嶽講の先達が大変苦労して上げたそうです。よくこのご神像に肘を掛けたり寄りかかったりして記念写真を撮ってるバカがいますがこれは崇拝対象物です。それが分からないなら登山者の資格はない。信仰心の有無の問題ではなくてマナーの問題です。
他に金剛堂が2つあります
女峰山とご来光
次は小真名子山を目指します
太郎山もお姿を見せてくれてます
下り始めました
左から帝釈山、女峰山、赤薙山
鷹ノ巣で少し休憩
6時半、小真名子山に到着
小真名子社、ご法楽します
下り始めました。手前が帝釈山、奥が女峰山
小真名子山のザレ具合は結構キツいです
帝釈山の麓に着きました
ツガザクラ
9時7分、帝釈山頂上へ到着。
奥が大真名子山、手前が小真名子山。少し休憩して専女山へ向かいます
見えてきました
9時40分、専女山(とうめさん)到着
専女山からクサリを頼りに下ります
ヨジヨジしながら下ります
ベテラン登山家なのでクサリを使わず飛び降りてきましたΣ(゚д゚lll)
女峰山へ向かいます。右側に雲が発生していますね
10時10分、女峰山に到着
専女山、帝釈山方面を振り返って
滝尾神社の奥宮、女峰社。女峰大権現又は滝尾大権現、応用は辯才天をお祀りしています。
女峰山から少し下りたところにある分岐点
11時50分、一里ヶ曽根に到着
一里ヶ曽根にある金剛堂跡
後編へ続きます。