日光山大回り修行の第二行程はいわゆる「男体掛け」から始まります。


この第二行程から本格的な登拝となります。

・山王帽子山(2074m)

・小太郎山(2328m)

・太郎山(2368m)

・男体山(2484m)


とすべて2000メーター以上の山々を駆けます。


日光連山の絶景をお見せするのが楽しみでしたのにガッスガスでまったく眺望なしの残念なことになってしまいました(^_^;)


霧雨小雨で足元ドロッドロ、強風と寒さの難行となりましたが信仰登山なのでそんな悪条件でも無事登拝し下山が出来たことに神仏からの加護をひとしお感じております。


メンバーは前回と同じく輸送班含めた4人。



↑今回の軌跡です


車2台で梵字飯場跡駐車場へ行き一台の車を止め、もう一台の車で前回のゴールである山王峠の太郎山登拝口まで行き出発しました。


通しでやる場合は第一行程は日光湯元温泉で一泊、第二行程は湯元温泉から太郎山へ向かい、男体山を下りてきて志津小屋で一泊となります。


ですが今回は三回に分けてるので梵字飯場跡駐車場に車を止めて帰れるようにしました。


ちなみに車を止める場合は梵字飯場跡駐車で止めなければなりませんが、志津乗越(のっこし)までは車で入れるので太郎山への最短ルートや大真名子山経由で女峰山、裏男体から登りたい人などは送ってくれる人が居る場合ここまで送ってもらうと良いでしょう。


日光表連山は俗に男体山ファミリーと言われ、男体山はお父さん、女峰山はお母さん、太郎山と小太郎山は兄弟、大真名子山と小真名子山は姉妹、帝釈山と専女山は叔父さん叔母さんと言われています。


それではどうぞ!


日光山大回りチーム。取り敢えず馬返し近くのコンビニで出発前に(^^)


2時20分、第一行程のゴールだった太郎山登拝口から先ずは山王帽子山(さんのうぼうしさん)を目指します。


暗くても目印を辿れば迷うことはないです


磐座ではないですが、どうも磐座にみえてしまう


3時15分、山王帽子山に到着。太郎山へ向かって最初に越える山王帽子山ですが、初めてこの山を越えようとする方は飛ばさないで行ったほうが良いです。ここで飛ばすと太郎山への登りがキツくなります(^^)


山王帽子山から裏男体山にかけて結構倒木があります


暗くてよく分かりませんが山王帽子山を振り返って。


明るければ綺麗だったでしょう


4時、夜が明けてきました


ここら辺で少し眺望が良くなるはずなんですが、ガスってるので心配ですね。


4時半、白根山が見えました


小太郎山の頂上が見えてきました


4時50分、小太郎山に到着


この小太郎山からの眺めは最高なのですが、ご覧の通りモクモクで見えません(T_T)


白根山もこれが精一杯


小太郎山からちょっと進むと剣ヶ峰があります


この崖をクサリを頼りに降ります


ヨジヨジしながら降ります


こんな感じのとこなので気を付けて下さい。巻道も有りますので無理せずに(^_^)


で、またヨジヨジしながら登ります


太郎山と新薙の分岐点に来ました。先ずは太郎山へ


5時半、太郎山へ到着


太郎社です。日光三所大権現の一つ、太郎大権現又は本宮大権現です。本地仏は馬頭観音で応用(おうゆう)毘沙門天です。ここで先ず1回目の顕密護摩を奉修いたしました。


先ほどの分岐点へと戻ります。かなりの寒さなのでカッパを着てます


先ほどの分岐点から新薙方面へと行くとお花畑と呼ばれるところへ出ます。磐座がお花畑の門のように立っています


この間を通ります


二つの磐座を通って右側にお釈迦さんがあります。ご法楽します。


お花畑です。ガスって何も見えません(T_T)


三本松方面へと向かいます


新薙手前のザレ場


日光三険と呼ばれる難所の1つ新薙へ来ました。気を付ければそんなに危険はないです


目印のペイントやテープに従って慎重にいきましょう



綺麗に咲いてます


シャクナゲ道が続きます


太郎山を下りて最初の分岐点へ到着します



地図には無いですが志津乗越(のっこし)を目指します


志津乗越(しずのっこし)へ到着しました。この志津乗越は太郎山への方面と男体山、女峰山への分岐点となり旧日光修験の重要なポイントでした。ちなみに太郎山への最短ルートはここから登るのがいいでしょう


男体山方面へ向かいます



男体山への標識通りに歩くと右側に志津宮(しずみや)への標識が立ってます。これが見えたら右へ進みます


9時20分、志津宮へ到着しました

これが志津宮です


ご法楽します


すぐそばに志津小屋があります


避難小屋兼社務所となっています

志津小屋内部です。二階建てで20人ぐらいは入れると思います。


オンバサマが祀られています。荒沢、寂光、志津には羽黒の信仰が江戸期に天海僧正によって勧請されたとされています。

オンバサマです。ご法楽します

さて、ここから男体山を目指します


この崖沿いを歩きます。帰りもこの崖沿いを歩かないと迷います。



12時半、男体山頂のシンボルのご神刀に到着



男体山シンボルの御神刀の鳥居前にある影向石。本当はこの辺りに西に向かって奥宮があって、奥宮を拝すると自然と東の太陽を拝することになり「日光」の名の通り古代は太陽信仰だったことが分かります。



二荒山神社奥宮です。男体山は日光三所大権現の中心、男体大権現又は新宮大権現で祭神は大己貴命、本地は千手観音、応用は大黒天です

二回目の当道秘法を奉修し始めます


ご神像です

晴れていればこれらが見えます

奥宮から少し下がると太郎社がありますのでここでご法楽。晴れていればこのお社の真っ直ぐ後ろに太郎山が見えます

15時半、志津小屋へ戻って来ました

今回のゴール、先ほどの志津宮に到着しました。大回りを通しでやる場合はここで一泊します。

が、今日は帰るので梵字飯場跡のパーキングまで長い舗装路を通って帰ります。


17時、梵字飯場跡駐車場に到着しました。

これで第二行程を終了します。

第三行程へ続きます。