久しぶりに行者ネタ(^_^)
恵印流の深沙大将の成就法を三座修めました。
修験道の二大法流と言えば柱源法流と恵印法流。
恵印流の諸尊法のなかでも成就法があるのは弁天さんとこの深沙さんだけ。
秘法中の秘法なので詳しくは書けないんだけど。
弁天さんの場合は通常の弁天供にある一印と口伝を加えると成就法になるんだけど、深沙さんのは通常の深沙王供とは別の法になる。
深沙王供はこれを含めて3つ授かってるが、どれも同じじゃない。
1つ目はお馴染みの「鬼形」
2つ目は太山府君の「奉教官形」
3つ目の成就法は変わった「菩薩形」
普通、深沙王って言えば鬼形か奉教官形。
恵印流の加行である七壇法加行の時は太山府君のお姿だから2つ目の奉教官形。
でもそれ以外の菩薩形の深沙さんって見たことある?
三法とも根本印明もそれぞれ違うんだけど、この成就法の場合は独自の根本印明のあとにこれまた目的別に四種成就の印明があるのが特徴。
実際に修してみた感じはと言うと…
怖い!((((;゚Д゚)))))))
実類そのままみたいな。
そりゃ菩薩形だから顔はお優しいがその姿が怖い。
それから根本印明も四種成就印明も余りにも生々しくて怖い。
鬼形の法を修してもそんな感じはなかった。
それもそのはず、この法は正しくは
「深蛇」大王
の法なんだ。
いや「神蛇」大王と言うべきか。
つまり役の行者が友ヶ島を行場として開く時、海上に現れ入峰の行者を守護すると誓い深蛇池に留まった伝説の異形の神(大蛇)がその正体なんだ。
山伏の二大修行は大峯・葛城の峰で行ずること。
「大峯奥駆け七十五靡修行」の吉野・熊野へ渡る大峯山系の奥之院は秘尊・天河辯才天。
友ヶ島から二上山へ続く「葛城二十八宿法華の入峰修行」の守護神は深蛇大王。
大峯・葛城は修験道の二大聖地であり、修験道の二大根本法流の柱源法流と恵印法流はこの二大聖地から出た。
そこから考えると恵印流の七壇法加行が最初に弁天供、深沙王供って続くのも、諸尊法の中で成就法があるのはこの二尊だけってのもここら辺が関係するのも。
恵印流は密教の形はとっているがさすが修験道独自の法流だね。
この法が出来るのは現在3人だけなんじゃないですかね。
このような深秘な法を受けることが出来たのは修験道の行者として非常に名誉であり幸せなことです。
いつか極秘所の深蛇池でこの法を修してみたい。
まぁ、弁天さんに関しては恵印流に成就法とは別に最極深秘の弁天供が伝わってるが、それは別の話。
本来、行法については軽々しく口にしない、況してやネット上に書かないのは行者の嗜みなのでこの辺で!
(・ω・)ノ