オリンピックを医療催眠的に考えてみる! | やまびこDr.の診療日記

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テレビをつけると、ピョンチャンオリンピックが盛り上がっているようですね。

 

女性陣はフィギアスケートで2大会連続の金メダルをとった羽生結弦君にメロメロのようですが、僕は女子スピードスケートのパシュート(追い抜き)での金メダルで、鳥肌が立ちました。

 

オリンピックなどの国際大会のよいところは、全く知らない選手であっても、日本人であるというだけで一瞬にして全力で応援できるところであり、更にメダルをとったりすると勝手に感動できるところにあると思っています。

 

その選手をその大会中に何度も見る場合もっと親近感が湧いてきて、成績がよいと更に喜べますし、逆に悪いと本気で落ち込んでしまいます。

 

自分と似たものに親近感が湧くというのは、経験的に分かっていることですが、医療催眠的考え方をすると、日本人としての共通意識があるからと説明できます。

 

心の中には、自分で認識できる「意識=顕在意識」と、その奥底にある「無意識=潜在意識」の二つがあるとされています。

 

無意識に入っている情報が意識に引き上げられた時に初めて、自分でそれが認識できます。

 

無意識に入っている何らかの情報を意識に引き上げる作業を「思い出す」といい、逆に意識にある情報を無意識に落とし込む作業を「忘れる」と言います。

 

生まれてから今日までの記憶は全て「無意識」に入っていて、「意識」に引き上げられないので思い出せないだけだということです。

 

「意識」と「無意識」の間にはフタがあるので、容易に「無意識」の情報を「意識」にあげることができず、だから色々なことが思い出せないのです。そのフタを開けてあげれば、「無意識」に入っている情報を「意識」に引き上げられる、つまり思い出すことが可能なのです。

 

フタを開ける作業を「催眠を導入する」といい、開いた状態が「催眠状態」といいます。

 

病気とは、無意識の何らかの作用により、心・体・行動に影響を与えて不具合を起こしているものと考えることができるので、「催眠状態」にして無意識に入っている不具合の原因を「意識」に引き上げることでそれを知り、不具合をよくしようというのが医療催眠の考え方です。

 

無意識に入っている情報は、生まれてから入れられる「記憶」の他に、元々自分の中に持って生まれた「共通意識」などがあります(他にもあります)。

 

無意識の部分は奥底で色々な人と繋がっています。一番浅いところで繋がっているのが、お母さんとお子さんです。

 

そして深くいくにつれ、家族、地域の人、同じ県の人、同じ国の人など、範囲がどんどん広がっていきます。それを共通意識といいます。

○○家としての共通意識とか、○○県民としての共通意識などと表します。

 

つまり、日本人には生まれつき日本人としての共通意識が備わっているのです。

 

それを僕が初めて認識したのが、1995年の阪神淡路大震災の時です。

 

その当時、被災者どうしが助け合うというニュースが海外で報道されると海外の人が驚く、という話を聞いて僕は驚きました。

 

大災害が起きた場合、日本では暴動・略奪などが起こることはまずないのですが、海外ではよくあるそうなのです。だから、助け合っている姿が驚きだったようです。

それが世界的に珍しいことなのだと僕が驚いたのは、日本人としての共通意識が元々無意識に入っていたためだろうと思います。

 

似たものに惹かれるというのは、無意識に入っている共通意識が引き起こす現象だということです。

 

それが強すぎると差別につながる可能性もありますが、でも無意識のもっと奥に行けば世界中の人全員とつながっているので、世界中の人が同じ仲間とも考えられます(地球人としての共通意識)。

 

みんな違ってみんないい!という考え方=多様性を認めあう考え方=一元論的考え方ができれば、日本人選手を応援して感動して落ち込んで、その感情を十分に味わった後は、国に関係なく全ての人に感謝することができます。そしてそれこそ世界平和への一歩になると思います。

 

オリンピックなどの国際競技は、共通意識のおかげで手軽に喜怒哀楽を存分に味わえる、とても素敵なイベントごとだと思います。

そして自分の限界を越して努力を重ねるアスリートの皆さんもとっても素敵だと思います。

 

そんなことを感じながら、オリンピックを見て楽しんでいます。

 

尚、医療催眠を深く知ると、病気の本当の原因やその対処法が分かり、治りにくい病気や悩み事などが解決できたり、病気などの捉え方が変わることで楽に生きられるようになったりします。

 

その理論をお伝えするための「医療催眠から学ぶ・心のしくみ講座」を2月25日(日)に大阪市で開催します。

 

途中プチ催眠体験を入れる関係でお子様づれは不可ですが、興味を持った方はぜひご参加ください。(催眠術とは全く関係ありません。)

 

又、同日午後には、催眠体験会も開催します。しっかりと体験ができますので合わせてご参加ください。

 

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《心のしくみ講座》

2月25日(日)10時−13時    大阪市西町甲東会館

3月11日(日)13時半—16時半 愛知県岩倉市生涯学習センター

4月 1日(日) 9時半−12時半 さいたま市民会館浦和

5月19日(土) 未定             長崎県島原市

6月23日(土) 未定             東京都文京区

8月 6日(月)10時−13時     愛知県半田市

 

ちなみに、2月26日(月)は大阪市西町甲東会館で「本当は治るアレルギー講座」も行います。

 

詳細は、yamabiko.dr@gmail.comにお願いします。