2018年8月14日、mFOLFIRINOXの11回目になりました。


血液検査の結果
          ALB  白血球  Hb   血小板 好中球 リンパ         (○:OK△:チョット残念)   
7/17  3.9L 3.83○11.2L 14.5L   2.71○  0.73△        (投与9回目                )
7/31  3.4L 2.72L    9.8L   9.8L   1.98○  0.52△        (投与10回目  肝臓△)
8/14  3.5L 2.53L  10.3L   8.7L   1.80○  0.48L          (投与11回目  肝臓△)

今回も血液検査では全体的に白血球などの回復が遅れています。
副作用の骨髄抑制が強く出てきています。
ただし、ギリギリ打てる値なので11回目が出来ました。

Na先生よりCT撮影結果(5/31との比較結果)を含めて伺いました。
(1)すい臓本体の癌は大きくなっていない。
(2)胃の出口部の血管に静脈瘤が出来ているかもしれない。
 血便とか出ていないですか?(私:出ていません。)
 一度、どこかで胃カメラで検査してみましょう。
 (Na先生は胃カメラが上手なんです。)
 今日はとりあえず、様子見です。
(3)転移部分それぞれの変化
 ①肝臓、2ヶ所の内、大きな方が増大、小さな方は変化なし。
 ②腹膜、大きな変化なし。
 ③腰椎、放射せん治療後ではあるが、画像では大きな変化なし。
(4)新たな転移
 ④腰の後ろ側左、骨盤のすぐ上の筋肉に大きさ1cmくらいの
 転移あり。5月の画像を見直すと、判別できないくらい薄く、
 約5mm程で見えてました。
腫瘍マーカーの結果
7/17    CA19-9   4,790下降     🔴       CEA   25.8  やや下降🔺
8/14    CA19-9   7,060増加     ❌       CEA   29.2  増加  ❌


Na先生の見解
mFOLFIRINOXに耐性が着いてきて、特に肝臓の転移部が増大している。
寸法的には+10%であり、判定基準の+20%まで大きくなっていないが、
腫瘍マーカーの数字などを考慮すると替え時であると考える。

前回の時にもお話がありましたので、覚悟をしてましたが、
次回より
「ジェムザール(ゲムシタビン)点滴+タルセバ(分子標的治薬、飲み薬)」
に変更することでお願いしました。

いよいよ、最終の選択に近付きました。
この次は「TS-1」が残るのみとなりました。

mFOLFIRINOXは今回で終了です。
タルセバはどんなお薬か調べてみました。


(以下中外製薬のWebページより抜粋)

作用の仕組み
タルセバは、がん細胞の増殖にかかわっている「上皮増殖因子受容体」に作用することで、がん細胞の増殖を抑え、がんを縮小させます。

(慶應義塾大学病院の研究報告からの以下の画像をお借りしました)
(以下引き続き中外製薬のWebページより抜粋)
主な副作用とその症状
主な副作用は、発疹、皮膚の乾燥、かゆみ、爪の変化などの皮膚症状と下痢です。このお薬が承認されるまでに行われた国内の試験で、このお薬を服用したほとんどの患者さんに皮膚症状がみられ、体表面の広範囲に及ぶような重い皮膚反応になる場合もあります。

また、特に注意が必要な副作用として、間質性肺疾患(間質性肺炎など)があります。初期症状として、息切れ、呼吸がしづらい、咳が続く、発熱など風邪のような症状がみられ、その後呼吸困難などの症状の悪化により死に至ることもあります。また、重篤な肝機能障害や腎機能障害も報告されています。
このほか、身体がだるい、疲労感が抜けないなどの症状や、口内炎、吐き気や食欲不振、消化管穿孔(胃や腸に穴が開く)、角膜穿孔、角膜潰瘍、角膜炎、結膜炎や眼の充血・痛みなどが現れることがあります。

よくみられるもの
特に注意が必要なもの (間質性肺疾患の初期症状が疑われる症状)

以上

と書かれています。いろいろと不安ですが、副作用に注意して
治療を始めたいと思います。