萩雄望都様の漫画「イグアナの娘」を初めて読みました。

 

 

1992年の作品で前回の「半神」よりもっと具体的な毒親の話です。

 

 

母と娘、母と息子この違い、娘にだけ起こる悲しい事実?

 

 

なんとなく娘を愛さない母親って居るもんです。

 

 

これがもし萩尾さんの実母との体験だったらすごい悲しい経験だと言う事です。

 

 

それだけ萩尾さんが優秀であることが理解できない母親だったと言う事は

 

 

素晴らしい数々の作品を読めばわかるんですが

 

 

親と言うものはなぜか自分の子が優秀なことを理解しない親がいるんですね。

 

 

自分より優秀なんて我慢できないのか何なのか?

 

 

とにかくさげすんで愛さない。

 

 

物語はある親に人間扱いされていない娘が実は素晴らしく優秀にもかかわらず

 

 

その優秀さゆえに母親に嫌われる話です。

 

 

まるでイグアナみたい‥と言われるうちに

 

 

自分が本当にイグアナに見えてきてしまう娘。

 

 

TVでも放送されたので見た方もいるでしょう。

 

 

まさかこんなストーリーとも知らないで

 

 

放送されているのは知ってましたが昔見ませんでした。

 

 

漫画と実写ではイメージが違います。

 

 

漫画の方のイグアナは結構かわいいです。

 

 

イグアナの娘の妹はキレイで彼氏などが家に来ますが

 

 

ドスドスと2階から降りてくるイグアナの姉を見て

 

 

その彼氏は「自然で魅力的」などと言ってます。

 

 

「お姉さんはクールビューテイだね」なんて言うので

 

 

他人からは綺麗で素敵な人に見えているんですね。

 

 

でもそこに気が付かないイグアナの娘。

 

 

毒親に育てられるとそんなにゆがめられて育ってしまう。

 

 

 

「萩尾望都」さんを初めて見たのは虫プロで出していた伝説の雑誌「COM」です。

 

 

「少女が庭で子犬と」だと思います。

 

 

ブラッドベリのようなSFだったと思う。

 

 

そのうちの「少女コミック」に『雪の子」とか

 

 

「かわいそうなママ」が載る。

 

 

その頃の思い出としては古本屋さんへ「少女コミック」を探しに行った。

 

 

そしたらそこの古本屋さんが「この頃少女コミックを探してる人多くて‥

 

 

なにかあったの?」と聞かれました。

 

 

今思うとそれだけ萩尾望都が凄かったってことだ。

 

 

その頃は気が付かなかった。

 

 

私としては「11月のギムナジウム」で完全にファンと化した。

 

 

その後に続く「トーマの心臓」で完璧にノックアウト。

 

 

しかしその時の萩尾さんのコメントが

 

 

「少年より少女の方が良かったかしら?」なんて書いてあったので

 

 

私は何を言っている少年の話だからいいじゃないの!

 

 

本人は全然分かってないのねと思いました。

 

 

今回「イグアナの娘」を見て萩尾さんの素晴らしさを再び感じました。

 

 

「ポーの一族」の話や勲章をもらったと言っても最近の方は「知らない」の一言。

 

 

まあ、10年ひと昔ですからね、

 

 

30年も前はずっとずっと彼方の昔なんでしょうね。

 

 

でも現在の私からすれば一生は短いしあっという間なんだから

 

 

思ったよりも何もできない。

 

 

中島みゆきの「命の別名」の世界に似ている。

 

 

何かの足しにもなれずに生きて何にもなれずに消えてゆく

僕がいることを喜ぶ人がどこかにいてほしい

 

石よ樹よ水よ ささやかな者たちよ僕と生きてくれ

繰り返す悲しみを照らす灯をかざせ

きみにもぼくにも すべての人にも

 

命に付く名前を「心」と呼ぶ

名もなき君にも 名もなき僕にも

 

 

中島みゆきの「命の別名」でした。

 

 

「イグアナの娘」を語ってたら「中島みゆき」に変わってしまった。

 

 

人生は短い

 

 

読んで頂きありがとうございます。

 

 

ではではまたねほっこり