「ブルースカイ」の歌詞を書いた松永伍一さんがお亡くなりになってから

 

 

松原健之さんは有名な画家が描いたアルチュールランボーの絵を

 

 

譲り受けたという話を聞いたことがあります。

 

 

ランボーと言ってもシルベスタスタローンじゃなくて

 

 

フランス人の詩人アルチュール ランボーですよ。

 

 

17歳の写真のランボーは目が青い。淡い透明な感じのする青い目です。

 

 

こんな感じです初めて描きましたアルチュールくん。

 

 

17歳のアルチュールランボーは美少年ですね。

 

 

昔、パリでファンタンラトールの油絵を見ました。

 

 

ランボーを美しく優しく描いてありました。金髪だったかな?茶色に近い金髪だったかも?

 

 

隣のヴェルレーヌは緊張して固くなってました。絵はやはり心まで映しますね。

 

 

ランボーは私も大好きでよく読みましたけど詩よりも

 

 

「ジャンニコラアルチュールランボー」個人に興味ありました。

 

 

ランボーといえば詩人ヴェルレーヌとの問題で有名ですが

 

 

ヴェルレーヌはそんなにおいがプンプンしますが

 

 

ランボー自身は男性的イメージ強いです。

 

 

映画「太陽と月に背いて」(映画館で見ました)で描かれていますが

 

 

レオナルド ディカプリオ君が演じたように

 

 

17歳のアルチュールは美形です。(美形3回目)ウシシおまけにすごい詩も書く天才。

 

 

 

でも今日はアルチュールの性格を知るエピソードを書いてみます

 

 

記憶によるとアルチュールランボーは1854年10月20日生まれ

 

 

フランスの田舎町シャルルビルに生まれています。

 

 

英語風に言うとチャールズタウンという感じらしい。

 

 

子供のころのエピソードというと

 

 

学校が一緒だった友人ドラエイが書いた記事を読んだことがあります。

 

 

それは教会での出来事、まずはアルチュールには兄がいまして1,2歳上だと思います。

 

 

何歳か分からないころですが

 

 

ちょっと とろかったその兄は教会のドアのヒンジのところへ傘の先端を挟んでいたそうで‥

 

 

そこへ何も知らない弟のアルチュールがドアを開けて入ってきた。

 

 

すると傘の突先はドアのヒンジに挟まれぽきりと折れて、

 

 

まあこれはわざとやったのか何なのかわかりませんが

 

 

いかにも男の子がやりそうないたずらですよね。

 

 

話はこれに対して弟のアルチュールが取った行動です。

 

 

教会を帰るときアルチュールは自分のやることは分かっているという風に

 

 

自分の傘の先端をドアのヒンジにはさみます。兄は待ってましたとばかりドアを閉めます。

 

 

そして兄弟の傘は2本とも同じように突先が折れました。

 

 

それを見た彼らの母親は

 

 

お前たちはもう未来永劫その傘を持っているが良いと激怒したとか。

 

 

その話を聞いた友人ドエライはアルチュールの行動を英雄視したそうです。

 

 

アルチュールはすごい奴だと。

 

 

子供のころって母親にたてつくことはすごく勇気があると見られるらしいですね。

 

 

まあ、この事件は子供らしい感じはしますが。

 

 

そしてもうひとつのエピソードは詩の大会か何かのコンクールのあった日

 

 

アルチュールは学校を代表しての一人としてそこにいました。

 

 

各学校の頭の良い子ばかりが集められたらしいですね。

 

 

12歳くらいでしょうか?

 

 

時間が来てみんなそれぞれ書きだしているのに

 

 

アルチュールはボーッとしてなにも書き始めません。

 

 

先生がどうしたの?何か心配事でも?と問はれると

 

 

「僕お腹すいちゃった」と一言。

 

 

先生がバタつきパンを持ってこさせると

 

 

みんながくすくす笑う中バクバク食べるアルチュールくん。

 

 

食べ終わるや否やバ~っと書きだしその詩は優勝、一等賞を取りまして

 

 

いかにもランボーらしいエピソードですね。

 

 

私はこのときのランボーの周りを気にしない度胸に感動しました。

 

 

詩も読みましたがこれは大した事ない詩で

 

 

偉人をほめたたえている詩でフランス人でないと分からない感じでした。

 

 

大人になってからもヴェルレーヌの家でわざと大事な品を壊したり盗んだりしたみたいですが

 

 

このランボーという人は好かれない ただものでない感じは子供のころからありますね。

 

 

何がそうアルチュールを反抗的にしていたのか?

 

 

パリへ出て有名にでもなれば良かったのでしょうがそうは問屋が卸さない。

 

 

ヴェルレーヌとのそっちで有名になり

 

 

挙句の果てはヴェルレーヌから手首を撃たれるという目に合いヴェルレーヌは刑務所送り。

 

 

どっちにしてもランボーて人間は好かれない。

 

 

でもヴェルレーヌはランボーを好きだったことは確か。

 

 

ランボーに別れをきりだされて撃ってしまったらしい。

 

 

見た目には若い美形のランボーとおっさんなヴェルレーヌ。

 

 

(この当時ヴェルレーヌは28歳くらいなはず。

 

 

ランボーと同じくらいの歳の女性と結婚していて子供も一人いました)

 

 

ランボーが男性役、ヴェルレーヌは女性役。(見ためは反対)

 

 

妙な二人だったでしょう。

 

 

しかしランボーの悪魔のような詩と見た目の美しさ。

 

 

ヴェルちゃんがぞっこんになるのも分かる。

 

 

今でも17歳のランボーは詩とともに永遠です。

 

 

この嫌われランボーですが、この人の生涯ですいてくれたのは妹の二人だけだったかも。

(一人は若くしてなくなっている)

 

アルチュールの最後を看取った妹イザベルの話は涙なしには読めない。

 

 

ランボー君はなくなる前あたり、アフリカのエチオピアあたりで色々な商売をして、

 

 

お金を腹巻に全部入れてたら金貨?なので下痢しちゃうとか

 

 

フランスから書籍を送ってもらったら一緒に頼んだインクが蓋が開いて全滅とか

 

 

家族とのやり取りの手紙を読むと泣けます。

 

 

この人、幸せな時ってあったのかしら?と思う。

 

 

180センチくらいの背の高さで友人から「風の足裏を持つ男」という異名を持っていた。

 

 

その人が足を切断しなくてはならなくなりマルセイユで妹に看取られながら

 

 

37歳で亡くなった。

 

 

そのあとから詩人として有名になり(アフリカにいたときからパリでは有名人だった)

 

 

いまやフランスを代表する詩人の一人です。

 

 

だけど日本人の私は本当のところフランスの詩は分からない。

 

 

日本のTVでかなり前に「ハウ○ッチ」という番組があって

 

 

ランボーの住んでいたアフリカの家が売りに出て映像を見たことがあった。

 

 

丸い広い豪奢な家でした。

(訂正‥まるいは間違いカメラが魚眼レンズを使っていて丸く見えたがふつうの四角の家でした)

 

 

そしてサン○リーのCMでランボーをテーマにした映像を見たことある。

 

 

サーカスのような集団の中に黒いマントを着た美形の男がいる。

 

 

さっとナイフを投げるとランボーの本にささる。 そのナイフでお酒の封印の紐を切る。

 

 

かっこいいCMでした。これはまた見たいなあ~。音楽もよかった。

 

 

ランボーとナイフはイメージとして合いますね。

 

 

 

懐かしCMで見つかりました。(消されたので大体の絵を描いておきます)

 

 

 

この美形さんはマークゴールデンバーグとのこと。(こんな感じの人)


 

(ナイフで封印を切るところ)

 

 

私の若いころの夢はシャルルビルへ行き「ランボー博物館」を見ることでした。

 

 

それはかないませんでしたし、ほとんどのランボー関係の書籍は失われてしまいました。

 

 

こうしてランボーについて書いても

 

 

彼が何故あのような反抗的、攻撃的であったのかはわかりません。

 

 

本にはブルジョワに対しての反抗だったと出てましたが‥。

 

 

詩では「イルミナシオン」が好きですね。

 

 

英語の「イルミネーション」らしいです。

 

 

 

ランボーは悪魔的キャラと言われてますが詩は肉感的で男性的。

 

 

言葉のぶつかり合いが面白い。

 

 

詩人としてはヴェルレーヌの詩は美しく心地よい。

 

 

ランボーの詩はフランスにおいて革命的だったらしい。

 

 

それまでの詩というのはロマンティックを言葉にしているような詩が多くて

 

 

詩人の少年が来ると、そう思っていたヴェルレーヌ家の人々も

 

 

まさか悪魔のような少年が来るとは夢にも思わなかったことでしょう。

 

 

でもそろそろ新しい訳のランボーの詩を読んでみたい。

 

 

今にして思うと気持ちの良いヴェルレーヌの詩より

 

 

ランボーの詩は確かに面白い。

 

 

でも難解すぎるしほとんどわからない。そのくせすごく魅力的。

 

 

原文で読まないと理解不能。(仏語わかりませんが)

 

 

ランボーは人間としてはただの商人にすぎなかったのでしょう。

 

 

でも詩人としては今でも永遠の青春を生きています。

 

 

(2021年7月1日追記しました。)