もう1ヶ月以上前ですが、5月4日に清水凜さん出演の舞台「Life is Numbersクローバーside」、高宗歩未さん主演「Life is Numbersハートside」を観に大塚萬劇場へ行ってきました。

劇団6番シードは同じく清水凜さん出演の「未来切符」(滋賀公演)を観て以来かな?

未来切符は(自分の記憶が確かなら)オムニバス形式で4つぐらいのショートストーリーが、最後には1枚の切符で繋がるっていう、見終わったあとにすごく気持ちよくなったのを覚えているのですが、今回の舞台も主人公が亡くなって悲しいはずなのに、すごく爽やかな気持ちになるっていうか、まあ気持ちいい終わり方でしたね。

潰れかけの芸能事務所で一発逆転をかけるもの、自身の死期が迫っていることを悟り恋人にビデオメッセージを残そうとするもの(主人公)、なんとなくドライで仕事をあっさり変えてしまうシステムエンジニア、借金に苦しみ、ネットの嘘情報に踊らされ銀行強盗を企てるもの、これらが最後に起こす奇跡がなんとも心地よかったです。

清水凜さんはカフェナンバーズの店員役で、最後に起きる奇跡には直接関わらないんだけど、主人公とも絡むシーンがあったり、手術費用が消えてしまったことでシステムエンジニアを動かすことになったり、なかなかいい役でしたね。ハートsideの主役を務めた高宗歩未さんは(本当は歌も踊りもめちゃくちゃ凄いのに)ヘタクソに演じるの大変だったろうなーって観てました。

拓実も七菜子もきっと長くはないことわかってたはずなのに悲壮感はなく、前向きなところが好感持てましたね。自分に残された時間を目にする数字の秒数で例えて、桁数がかわるごとに一喜一憂するところもなんだかかわいく思えたなあ。

拓実や七菜子のビデオメッセージが芸能事務所の新人のプロモーションビデオになって、オーロラビジョンに流れるという奇跡、その後のことは想像でしかないけど、低予算でやっつけで作ったプロモーションビデオよりずっといいものに仕上がってたと思うし、ちゃんと恋人にも届いてるし、コンビニ店員はおそらく犯罪者にならずに済んだだろうし、システムエンジニアも勝手に流すビデオ替えてもクビにはならずに済んだだろうし、きっとあのプロモーションビデオが話題になって芸能事務所は潰れなかったことだろうし、コンビニ店員の背中を押してしまうかっこうになった四葉も最後はちゃんと皐月山教授と上手くいったし、カフェナンバーズの店員(清水凜)も無事手術は成功したし、全部が気持ちよく終わったって感じでした。こういう終わり方好きだなあ😊

またいつか劇団6番シードの舞台観たいなあって思わせてくれる素敵な作品でした。