(注)思いっきりネタバレしますよ~。


今日はしーさんとこっちゃんが出演するという、劇団ひまわりさいたまエクステンションスタジオ高等部・青年部専科発表会を観に、シアター代官山へ行ってきました。さいたまの発表会を観るのは一昨年の6月、去年の5月に続いて3回目。噂では今年も5月頃・・・と聞いていたのですが、何があったかは知らないけれど、10月までずれ込んでしまったみたいです。


代官山(恵比寿)までは余裕で自転車で行ける範囲。先日の浦和に比べたらお茶の子さいさい、朝飯前(ほんとは夕飯前)でございます。途中、うろこ雲があまりにも綺麗だったので駒沢通りを走りながら撮影ポイント(空が開けてるところ)を探して、駒沢公園のあたりで自転車を停め、撮影してみました。


やまのブログ-NCM_0054-1.jpg

やまのブログ-NCM_0055-1.jpg


写真にするとイマイチだなあ・・・。


ま、それはさておき、発表会の方は2クラスあって、しーさんとこっちゃんは後の方。でもまあ、最初のクラスから観ました。最初のクラスは群読劇「杜子春の物語」というもの。本編とは関係ない、奇跡の一本松に感動して涙してしまいましたが・・・杜子春という男にはどうも移入できないっていうか、自分で好き放題お金を使い果たして、2度までも鉄冠子に救われ、それでもなお、自分のことは棚に上げて周りのせいにして、お金はもういらないなどと、もうね、どういうこっちゃっていうヤツなんですけどね。そんな男がなぜか仙人の修行では我慢強く言葉を発せずに耐えるというね、不思議な男なんですわ。で、両親が地獄で痛めつけられてるのをみて思わず「母さん」って叫んでしまうっていうね、物語の落としどころを見失ってるんじゃないかと思わせますけどね、最終的には上手くまとめたというのが正しいか、ごまかしたというのが正しいか、判断に迷いますけどね、なんか仙人から家と畑をもらって・・・これから質素に暮らすのかな?


上手い人もそうでない人もいましたけど、まあみなさん頑張ってたかな?


で、次のクラスがしーさんとこっちゃんの出る作品「ソレイユ~あなたがくれた大切なもの~」。これね、オムニバス形式で3つの作品<カノン><ロンド><アリア>があるんですけどね、最終的には繋がるっていう、気持ちのいい終わり方。脚本がいいなって思わされましたね。


内容とは全く関係ないですが、オープニングの曲が先月のダンスの振りの曲だったので、なんか踊りたくなってしまいました。


閑話休題

しーさんは最初の<カノン>で音楽教師役。病み上がりのしーさん、どれだけ動けるのかちょっと心配だったのですが、ステージの上に立つと痛みとか忘れてしまうのが役者というものなんですよね、きっとそのときだけは痛みも忘れ、めいっぱい演技してたんだろうな。役柄としては、音楽教師という仕事に疑問を持ち始め、辞めようかなって悩んでる感じ。で、生徒から手紙をもらうんだけど素直に受け入れられなくって・・・。


恩師と再会して、同じように手紙をもらって辞めてしまおうかなって気持ちがなくなったって話を聞かされて(それが自分が送った手紙で)、気持ちがかわるんだね。その瞬間、表現が難しいんだけど、なんとなく表情の変化とか、頑張ってたかな。


手紙って、同じ内容のものでも受け取った人の精神状態とかで受け取り方が全然違ってくるから不思議だし、ちょっと怖い部分もあるなあ。送った本人の気持ちが100%伝わるかというとそうではないし、そこには日本語のあいまいさってのもあるんだけど、やっぱり受け手の気持ち次第なところがあるんだな。おそらく手紙を送った生徒はほんとに楽しくて感謝の気持ちを込めたんだろうけど、それを素直に受け入れられないほど苦しんでたとしたら、生徒の意思とは関係なく、相手を傷つける武器になってしまうんだな。今まで、自分は無邪気に手紙やメールを送って、何人傷つけてしまったんだろう・・・なんてちょっと考えちゃいました。

途中でひまわり畑を観る、というシーンがあるのね。この3部作通して、ある意味テーマのように「ひまわり」が出てくるんですけど、やっぱね、自分自身、ちょっと前に「ひまわりのように生きる」と宣言したこともあって、すごく心に残ったシーンなんですね。頭の中にはさださんの「ひまわり」がリフレインしてたし・・・(笑)。


こっちゃんはね、<ロンド>でマリオネット役。これはね、なかなかよかったですよ。こっちゃんの演技はやっぱ3回目かな、観るの。いつも安定していいんだけど、今回は男の子なのかな、マリオネットなんで性別はわからないけど、ブレずにしっかり演じてました。心を持った人形たち、それぞれがそれぞれにキャラが立っていて、よかったですね。個人的には男っぽい性格の日本人形役の人が作りこんでいてよかったかな。マリオネットはね、途中、糸が絡むんだけど、さださん(グレープ)の「哀しきマリオネット」という曲が頭をよぎりましたね。珍しいうちもてはやされてやがて飽きたらポイとあきれた・・・そんな歌詞が頭に浮かんできました。


全然関係ないけど、ピエロ役の子はどこの出身なんだろ?

ところどころ、イントネーションが違ってたんだけど、なんとなく外し方が西っぽかったんだよなぁ。


最後の<アリア>は演出家のお話。やっぱりね、舞台経験あるし、演出とぶつかることもあったり、我慢することもあったり、いろいろ経験あるから感情移入しちゃいますね。そして・・・最初に書いたとおり3つの作品がここで繋がるっというね、実に気持ちのいい終わり方。こういう脚本書きたいね(笑)。


ちなみに・・・ソレイユとはフランス語で太陽のことらしいです。なるほどね。


終演後はこっちゃんとしーさんに挨拶して帰りました。

が、改めて、素敵な作品、観させていただきありがとうございました。


そんな感じ。