ハナキンの夜は熊本から遊びに来ていた友達と飲みました。




忙しい中、新作ステッカーを作ってくれました。ラグビー日本代表バージョンです!さすがイラストレーター!ディテールまで拘って描いてくれました!手首のテーピングは立川理道選手の仕様です。




1軒目はクラフトビールの「GARAGE39」に行きました。ここは昨年10月に開業したお店ですが、予想通り大人気店となりました。全てにセンスを感じるお店です。




2軒目は豚料理を売りとするバル「Butamamille」。ここは4月に開業したばかりですが、前からチェックしていました。




メインの大和豚ローストはとても食べ応えがありました。




3軒目はお好み焼きが食べられる「BARソース」。最後は粉もので〆てもらいました。




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【イタリア戦直前】

日本代表の6月テストシリーズ最終戦となるイタリア戦が今日行われます(リポビタンDチャレンジカップ2014)。日本代表はアジア5か国対抗を入れてテストマッチ9連勝中、対するイタリア代表はフィジー(14-25)、サモア(0-15)に2連敗しての来日となりました。

≪日本代表 vs イタリア代表≫

*開催日時:2014年6月21日(土)14:00キックオフ

*会場:秩父宮ラグビー場

*初回放送日時(Jスポーツ3):2014年6月21日(土)13:50~16:00

*レフリー:ヤコ・ペイパー(南アフリカ協会)

*出場選手(日本代表):

1.三上正貴、2.堀江翔太、3.畠山健介、4.伊藤鐘史、5.トンプソン・ルーク、6.ジャスティン・アイブス、7.リーチ・マイケル(C)、8.ホラニ龍コリニアシ、9.田中史朗、10.立川理道、11.福岡堅樹、12.田村優、13.マレ・サウ、14.山田章仁、15.五郎丸歩

16.平島久照、17.木津武士、18.山下裕史、19.真壁伸弥、20.大野均、21.ヘンドリック・ツイ、22.日和佐篤、23.廣瀬俊朗

日本代表は先週のアメリカ戦と同じメンバーで臨みます。アメリカ、カナダ以上にイタリアはフォワードに自信を持っているチームです。特に北米遠征で手ごたえを掴んだスクラムの攻防は大注目です。アメリカ戦に続き、リザーブには8人中5人のタイトファイブの選手達を入れていますが、総力戦となることは間違いありません。

バックスリーのディフェンスにおけるコミュニケーションに課題を見せたアメリカ戦ですが、1週間での修正を期待しています。とはいえイタリアにはアメリカの14&15番のようなアグレッシブなランプレーを選択する選手は少なく、相手のスピードに関しては14番のWTBレオナルド・サルトを警戒しておくくらいでよいと思っています。それよりもキック処理の部分にフォーカスが当てられそうです。

*出場選手(イタリア代表):

15 Luke McLean, 14 Leonardo Sarto, 13 Michele Campagnaro, 12 Andrea Masi, 11 Giovambattista Venditti, 10 Luciano Orquera, 9 Tito Tebaldi, 8 Robert Barbieri, 7 Mauro Bergamasco, 6 Joshua Furno, 5 Marco Bortolami, 4 Quintin Geldenhuys, 3 Lorenzo Cittadini, 2 Leonardo Ghiraldini, 1 Alberto De Marchi.

(飛車・角抜きではあるが、経験豊富なスコッド)

イタリア代表の顔と言えるNO・8セルジオ・パリセ(105キャップ)、PRマルティン・カストロジョヴァンニ(105キャップ)、FLアレッサンドロ・ザンニ(83キャップ)といった中軸選手たちが不在のスコッドではありますが、シックスネーションズなどでおなじみの選手たちがずらりと並んでいます。特にUBアンドレア・マージ(84キャップ)、FLマウロ・ベルガマスコ(99キャップ)、LOマルコ・ボルトラーミ(106キャップ)、HOレオナルド・ジラルディーニ(66キャップ)といった選手たちは長年イタリア代表を支えてきた選手達です。

(サモア戦から先発メンバーを5人入れ替え)

14日に行われたサモア戦から先発メンバーを5人入れ替えてきました。FWの変更は1か所。5番に大ベテランのLOマルコ・ボルトラーミが入ります。BKは大きく変更があります。10番には新鋭SOトンマーゾ・アランに代わりベテランのSOルチアーノ・オルケラ、12番には先週13番に入っていたCTBアンドレア・マージ、13番にはCTBミケーレ・カンパニャーロが入ります。また14番にはWTBアンジェロ・エスポージトに代わりWTBレオナルド・サルトが入ります。

(世界ランクは降下中)

フランス人のジャック・ブリュネルHCが率いるイタリア代表は現在世界ランキング14位(71.23P)。12位に浮上した日本代表(75.07)より2つ下です。しかし、欧州シックスネーションズの一角であるイタリア代表は、あくまでも日本代表より格上と考えるべき相手です。

(ここ最近の戦績)

ここ数年のイタリア代表と言えば、2013年のシックスネーションズでの躍進が印象に残っています。ホームでフランス(23-18)、アイルランド(22-15)を破った戦いです。フランス、アイルランドが絶不調だったことも関係していますが、アウェーでもイングランドと接戦を演じるなど(11-18)、安定した戦いで4位に入りました。

2014年のシックスネーションズはホーム2戦、アウェー3戦という組み合わせもあり、全敗に終わってしまいました。経験値の高いフォワードに対し、バックスは一気に若手選手達を抜擢して臨んだ大会でもありました。その中でCTBミケーレ・カンパニャーロは世界中のラグビーファンに認知される存在となりました。

(選手紹介:FW編)

PRアルベルト・デマルキHOレオナルド・ギラルディーニPRロレンツォ・チッダディーニのフロントローは強力です。1番には長年PRアンドレア・ロチチェーロ(代表引退)、3番には今回は不参加のPRマルティン・カストロジョヴァンニがいて、世界屈指のスクラムワークを誇ってきたイタリアでしたが、今回先発のプロップ2人もリザーブ枠から着実にキャップを積み重ねてきた選手です。2番のHOレオナルド・ギラルディーニは2011年W杯前後から不動のレギュラーとして出場している選手です。

両ロックは今年のシックスネーションズでもコンビを組んだ2人です。南アフリカ出身のLOクインティン・ゲルデンハイスは本遠征のキャプテンを任されています。LOマルコ・ボルトラーミはイタリア代表歴代トップに立つ106キャップを誇る34歳のベテラン選手です。

バックローはNO・8セルジオ・パリセFLアレッサンドロ・ザンニの不在が残念なのですが、オーストラリア出身のFLジョシュア・フルノという選手に大注目しています。身長199cmのフルノはロックに入ることもあり、ラインアウトでも要注意な選手です。今年のシックスネーションズのスコットランド戦では、チームは敗れはしましたがMOMに輝いています。7番のFLマウロ・ベルガマスコは有名なベルガマスコ兄弟の兄。おそらく日本戦で100キャップ達成かと思います。激しいプレーが売りですが、不用意な反則も多い選手です。8番のNO・8ロバート・バルビエリはカナダ出身のベテラン選手です。代表には呼ばれたり呼ばれなかったりがある選手ですが、息の長い選手です。

~ラインアウトでも要注意のFLジョシュア・フルノ(画像元:zimbio.com)~




(選手紹介:BK編)

スクラムハーフはファーストチョイスの座を争っているSHエドアルド・ゴリSHトビー・ボーテスといった選手たちが今回のスコッドに入っていません。先発のSHティト・デバルディニック・マレットHC時代にちょくちょく代表に呼ばれていた選手で、テストマッチでは久しぶりのチャンスを得た選手です。スタンドオフには昨年のU20スコットランド代表(父親がスコットランド系)からリクルートした若手のSOトンマーゾ・アランという若手選手がいるのですが、日本戦にはベテランのSOルチアーノ・オルケラを使ってきました。彼は昨年のシックスネーションズでのフランス戦勝利の立役者の1人で、その試合ではドロップゴールも成功させています。試合によって出来不出来のばらつきが大きい選手です。

両センターは新旧のスター選手を並べてきました。12番のCTBアンドレア・マージは本職はフルバックのユーティリティプレーヤーです。昨年のシックスネーションズではフルバックで素晴らしいプレーを見せました。英プレミアシップで活躍しています。13番に入るCTBミケーレ・カンパニャーロは今年のシックスネーションズで有名になった選手です。初戦の2トライが鮮烈ではありましたが、彼の持ち味はしつこいディフェンスです。北半球の錚々たるアウトサイドセンターとマッチアップしても全く見劣りしませんでした。CTBマレ・サウとのマッチアップはこの試合の焦点の1つです。

バックスリーはかつてJWCで来日しているWTBジョヴァンバティスタ・ヴェンディッティWTBレオナルド・サルト、オーストラリア出身のFBルーク・マクリーンです。この中で走力という部分ではWTBレオナルド・サルトは警戒すべき選手です。シックスネーションズでは左ウイングを務めていました。大柄のWTBジョヴァンバティスタ・ヴェンディッティは非常にフィジカルの強い選手ですが、スピード面では福岡選手の敵ではありません。FBルーク・マクリーンはキッキングゲームを得意とするタイプで、イタリア代表の戦術にはマッチしている選手です。

そして今回の6月のテストシリーズ。フィジー、サモアに対して連敗を喫したイタリア代表は、本シリーズ全敗を避けるため、高いモチベーションで日本代表に向かってくると予想されます。そのようなイタリア代表と対戦することは日本代表にとっても非常に価値のある試合と言えます。

~攻守に活きの良いCTBミケーレ・カンパニャーロ(画像元:zimbio.com)~





【6月テストマッチ(WEEK3)プレビュー】

いよいよ6月のテストマッチも最終週です。

≪オールブラックス vs イングランド代表≫

オールブラックスの2連勝で迎える最終戦。お互い主力にけが人が出ましたが、代役も注目の選手達が務めます。舞台は再び北島に移り、チーフスの本拠地ワイカトスタジアムで行われます。

*開催日時:2014年6月21日(土)19:35(現地時間)キックオフ

*会場:ワイカトスタジアム(@ハミルトン)

*初回放送日時(Jスポーツ4):2014年6月21日(土)16:25~18:45

*レフリー:ジェローム・ガルセス(フランス協会)

*出場選手(オールブラックス):

15 Ben Smith, 14 Cory Jane, 13 Malakai Fekitoa, 12 Ma'a Nonu, 11 Julian Savea, 10 Aaron Cruden, 9 Aaron Smith, 8 Kieran Read, 7 Richie McCaw (c), 6 Jerome Kaino, 5 Sam Whitelock, 4 Brodie Retallick, 3 Owen Franks, 2 Dane Coles, 1 Tony Woodcock.

Replacements: 16 Keven Mealamu, 17 Wyatt Crockett, 18 Charlie Faumuina, 19 Patrick Tuipulotu, 20 Liam Messam, 21 TJ Perenara, 22 Beauden Barrett, 23 Ryan Crotty.

これまで脳震盪の影響で出場回避が続いていたNO・8キアラン・リードが、遂に帰ってきました。過去2戦ともナンバーエイトを務めたFLジェローム・カイノは本来のポジションである6番に回りました。ここまで本調子では無かったFLリーアム・メッサムはリザーブに回りました。

BKはCTBコンラッド・スミスが親指の骨を折り全治6週間と診断され、チームを離脱しました。スーパーラグビーの残り試合も欠場が決まり、ハリケーンズにとっては痛手となりました。しかし、このことで先発出場が期待されていたCTBマラカイ・フェキトアがチャンスを得ました。クルセイダーズのCTBライアン・クロッティと迷ったうえでの判断でしたが、クロッティがリザーブに回りました。

あくまでも固定メンバーで戦う方針のスティーブ・ハンセンHCは、過去2戦精彩を欠いたHB団、SHアーロン・スミスSOアーロン・クルーデンを3戦連続先発に起用しました。リザーブに控えるハリケーンズHB団を試して欲しい気持ちもありますが、ここは“ダブル・アーロン”に本来のプレーを期待します。

本シリーズで15番に定着したFBベン・スミス、2番に定着したHOダン・コールズの2人にとっては躍進の6月となりました。FBベン・スミスの実力は以前から証明済みではありましたが、ようやく本来の働き場所を得たといった印象です。ここにFBイズラエル・ダグWTB/FBチャールズ・ピウタウも絡んだレギュラー争いはし烈を極めそうです。又、HOダン・コールズは心配されたセットプレーに関して及第点を得るプレー内容です。フィールドプレーに関しては全く心配の無い選手なので、課題とされたフッカー陣の一角は何とかなりそうです。もう1人くらい台頭してもらいたいのですが。。。

心配なのが先週後半に押されたスクラムです。リザーブにはPRワイアット・クロケットPRチャーリー・ファウムイナがいますが、彼らが入ってからのスクラムに問題があります。PRベン・タメイフナPRジェフリー・トゥーマガアランPRジョー・ムーディーといった選手達も今後チャンスを与えられるかもしれません。

~遂に先発のチャンスを得たCTBマラカイ・フェキトア(画像元:zimbio.com)~





*出場選手(イングランド代表):

15 Mike Brown, 14 Chris Ashton, 13 Manu Tuilagi, 12 Kyle Eastmond, 11 Marland Yarde, 10 Freddie Burns, 9 Ben Youngs, 8 Billy Vunipola, 7 Chris Robshaw (capt), 6 Tom Wood, 5 Geoff Parling,
Joe Launchbury, 4 Courtney Lawes, 3 David Wilson, 2 Dylan Hartley, 1 Joe Marler.

Replacements: 16 Rob Webber, 17 Matt Mullan, 18 Kieran Brookes, 19 Joe LaunchburyDave Attwood, 20 Ben Morgan, 21 Lee Dickson, 22 Danny Cipriani, 23 Luther Burrell.

一部選手の合流が遅れたこともありますが、オールブラックスとは対照的に試合ごとにメンバーを組み替えているイングランド代表です。怪我人の関係で入れ替わっているポジションもありますが、第2戦よりレギュラー組が多く名前を連ねています。

スチュアート・ランカスターHCは先発メンバーを8人入れ替えました。FWでは2番にHOロブ・ウェバーに代わりHOディラン・ハートリー、4番にLOジョー・ローンチベリーに代わりLOコートニー・ローズ、8番にNO・8ベン・モーガンに代わりNO・8ビリー・ヴニポラが入ります。いずれのポジションも熾烈なレギュラー争いが繰り広げられているポジションです。フッカーには今回参加してませんがHOトム・ヤングスもいます。

(レイトスクラッチがあります。5番での出場が予定されていたLOジェフ・パーリングのハムストリングが完全には回復せず、代わりにLOジョー・ローンチベリーが出場します。リザーブにはLOデイブ・アトウッドが入ります。)

BKは大幅に変更があります。第2戦のHBコンビは共に怪我で欠場となりました。9番にはSHダニー・ケアーに代わりSHベン・ヤングス、10番にはSOオーウェン・ファレル(左ひざ)に代わりSOフレディ・バーンズが入ります。センターコンビも2人とも入替えました。12番にはCTBビリー・トゥエルブトゥリーズに代わりCTBカイル・イーストモンド、13番にはCTBルーサー・バレルに代わり、先週はウイングで出場したCTBマヌー・ツイランギが入ります。フェキトアとのアイランダー対決が楽しみです。さらに14番にはWTBクリス・アシュトンが入りました。

17日(火)に行われたクルセイダーズとのミッドウィークマッチで多くの若手選手たちがアピールを見せたようです。中でもスチュアート・ランカスターHCが好評価を与えた選手がFLマット・クヴェジックという選手です。2011年度のU20イングランド代表としてJWC準優勝メンバーに名前を連ねていた選手です(決勝の相手U20NZにはバレット、ペレナラ、レタリックなど)。父親がクロアチア系、母親がポーランド系という血筋で、英国軍に所属している父親の仕事の関係でドイツで生まれました。最終戦にリザーブ入りとはなりませんでしたが、イングランドの選手層がかなり厚いことがわかります。

~今シリーズ初先発となるイングランドのペネトレーターNO・8ビリー・ヴニポラ(画像元:zimbio.com)~





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【6月テストマッチ(WEEK2)結果②】

WEEK2に行われたオールブラックスvsイングランド代表、スプリングボクスvsウェールズ代表に続き、アルゼンチン代表ロス・プーマスvsアイルランド代表の試合を振り返ります。今週はJWCの準決勝も行われたので、見たい動画が盛りだくさんで追いついていません。

≪ロス・プーマス17-23アイルランド代表≫

*開催日時:2014年6月14日(土)

*会場:エスタディオ・モヌメンタル・プレシデンテ・ホセ・フィエッロ(@トゥクマン)

〔得点内訳(ロス・プーマス)〕

*トライ:FBホアキン・トゥクレWTBルーカス・ゴンザレス・アモロシーノ

*コンバージョン:SOニコラス・サンチェス×1、SOサンチャゴ・ゴンサレス・イグレシアス×1

*ペナルティゴール:SOニコラス・サンチェス×1

〔得点内訳(アイルランド代表)〕

*トライ:WTBサイモン・ゼボSOイアン・マディガン

*コンバージョン:SOジョナサン・セクストン×1、SOイアン・マディガン×1

*ペナルティゴール:SOジョナサン・セクストン×3

〔試合経過:前半〕

ロス・プーマスのキックオフで試合開始。

前半4分:アイルランドSOジョナサン・セクストンがペナルティゴール成功 ⇒ 0-3
〔ラックオフサイド〕

前半9分:アイルランドSOジョナサン・セクストンがペナルティゴール成功 ⇒ 0-6
〔オフサイド〕 ロス・プーマスHOマティアス・コルテーゼがシンビン。フッカーがシンビンとなったロス・プーマスはSHマルティン・ランダホがラインアウトのスロワーを務めましたが、いきなりノットストレートを取られるなどラインアウトで苦戦を強いられました。

前半16分:ロス・プーマスSOニコラス・サンチェスがペナルティゴール成功 ⇒ 3-6
〔アーリータックル〕 アイルランドWTBアンドリュー・トリンブルがシンビン。

前半23分:ロス・プーマスFBホアキン・トゥクレがトライ&ゴール成功 ⇒ 10-6
〔ロス・プーマスは自陣5mスクラムをキープして8-9と繋ぎ、9がゲイン⇒さらに外側をサポートした14に繋いで敵陣ゴール前までビッグゲイン⇒ラックから?-7⇒ラックから10-9-15トライ〕 ロス・プーマスは自陣5mスクラムで連続して反則を取られる絶体絶命のピンチでしたが、3度目のスクラムからアイルランドNO・8ジェイミー・ヒーズリップのスローフォワードがあり、再びマイボールのスクラム。このスクラムで何とかマイボールをキープした後、8-9からSHマルティン・ランダホがラックサイドを抜けてゲインし、さらに大外からサポートしたWTBルーカス・ゴンサレス・アモロシーノが快足を飛ばしてビッグゲインを見せました。敵陣深くまで前進したロス・プーマスは1フェーズを挟んで、10-9-15と繋ぎ、トライに至りました。あと1~2回自陣5mスクラムで反則を繰り返していたら、ペナルティトライを献上していたかもしれません。

前半31分:アイルランドSOジョナサン・セクストンがペナルティゴール成功 ⇒ 10-9
〔ノットロールアウェイ〕

前半は10-9とロス・プーマスが1点をリードして折り返しました。

序盤からペースを握ったのはポゼッション/テリトリーを支配したアイルランドでした。ロス・プーマスが反則を繰り返し、アイルランドがペナルティゴールを連続して成功させました。またフッカーのHOマティアス・コルテーゼをシンビンで失ったロス・プーマスはセットプレーでも危機を迎えましたが、前半23分に絶体絶命のピンチを切り抜けて一気にトライを奪い流れを変えました。その後、お互いアイルランドはFBロブ・カーニー、ロス・プーマスはWTBルーカス・ゴンサレス・アモロシーノがラインブレイクをする場面がありましたが、ハンドリングミスでトライには至らず。アイルランドがペナルティゴールを1本加えて1点差でハーフタイムを迎えました。

〔試合経過:後半〕

アイルランドのキックオフで後半開始。

*後半43分:アイルランドSOジョナサン・セクストンがペナルティゴール失敗

後半50分:アイルランドWTBサイモン・ゼボがトライ&ゴール成功 ⇒ 10-16
〔敵陣22m少し外側でのラインアウトを5に合わせてモール⇒モールから9-11と繋ぎ、11が抜け出してトライ〕 モールから持ち出したSHヨアン・レダンの背後からピタリとサポートしたWTBサイモン・ゼボが抜け出しました。

*後半68分:アイルランドSOイアン・マディガンがペナルティゴール失敗
〔倒れこみ〕

後半72分:アイルランドSOイアン・マディガンがトライ&ゴール成功 ⇒ 10-23
〔敵陣22m内でのラインアウトを起点に連続攻撃⇒12フェーズ目のラックから9-22と繋ぎ、22がパスダミーから急加速してインゴールに飛び込みトライ〕

後半79分:ロス・プーマスWTBルーカス・ゴンサレス・アモロシーノがトライ&ゴール成功 ⇒ 17-23
〔敵陣5mスクラムから21-14と繋ぎトライ〕 

最終スコア17-23でアイルランドがシリーズ連勝を飾りました。

先発メンバーの大部分を主力選手で固めたアイルランドに対し、多くの若手を抜擢したロス・プーマスが健闘したと言える試合でした。ロス・プーマスはセットプレーでは劣勢に立ちながらも、粘り強いディフェンスで終盤までクロスゲームに持ち込みました。活躍が目立った選手としてWTBルーカス・ゴンサレス・アモロシーノを挙げたいと思います。このメンバーの中では通算33キャップともはやロス・プーマスの顔の1人ですが、攻守に存在感を示しました。1本目のトライに繋がったビッグゲイン、2本目のトライもハイライトですが、アイルランドCTBダレン・ケイブのトライを阻止したタックルも試合の中で大きな1プレーでした。

対するアイルランドはファーストチョイスのスクラムハーフであるSHコーナー・マリーに代わり先発したベテランのSHヨアン・レダンが上々の出来に映りました。パス、ラン、キックにオールマイティな能力を有し、自らゲームを組み立てるタイプのSHコーナー・マリーとは対照的に、SHヨアン・レダンは早いパス捌きが売りの選手です。FW、BK関係なくブレイクダウンへの意識の高いロス・プーマス相手に、スムーズなボール捌きを見せました。仕留めの部分でハンドリングミスを多発させたアイルランドでしたが、全体として地力を見せたゲームでした。