こんばんは

昨日のランチです。連日の猛暑に負けない為に、スタミナ食のトンテキを食べました。
 


【ロビー・ディーンズ退任、ワラビーズ新監督はユーアン・マッケンジー。】

オーストラリア代表ワラビーズのロビー・ディーンスHCが退任しました。ヘッドコーチを務めた5年間の通算成績は、43勝29敗2分でした。この成績に対して、以前から批判が高まっていましたが、今回ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとのテストシリーズで負け越したことで、事実上の退任に追い込まれました。

ワラビーズ史上初の外国人ヘッドコーチ(NZ人)となった彼は、もともとカンタベリー一筋でキャリアを積み上げてきた方でした(1979~1990年まで選手としてカンタベリーでプレーし、2000~2008年まではヘッドコーチとしてクルセイダーズを率いる)。

記憶に新しいのがオールブラックス前ヘッドコーチ決定の際に、続投の是非が問われていたグラハム・ヘンリー(2011年W杯優勝監督)に代わる候補として、最後まで名前が挙がっていたのがロビー・ディーンズでした。結局はオールブラックスのヘッドコーチ就任は叶わず、最大のライバルである隣国ワラビーズのヘッドコーチに就任することになりました。今後の去就はわかりませんが、カンタベリーでもう一度仕事をしてほしいと思います。日本に呼ぶとしたら、凄い金額が必要になりそうです!

今回あらたにワラビーズのヘッドコーチに就任したのがユーアン・マッケンジーです。現役時代はプロップとして活躍し、豪州代表51キャップを誇ります。指導者としてはワラタス(2003~08年)、スタッド・フランセ(2008~09年)、再び豪州に戻りレッズ(2010~13年)というキャリアです。特にレッズではSHウィル・ゲニアSOクウェイド・クーパーなど、若手プレーヤーを続々と抜擢して、就任2年目の2011年に優勝を果たしています。今回のワラビーズヘッドコーチ就任により、SOクウェイド・クーパーの代表復帰は濃厚だと見られています。

レッズでは2013年シーズンからリチャード・グレアムにヘッドコーチの座を譲り、自身はディレクターという立場でチームを統括していました。この人事が決定された時から既に、次期ワラビーズヘッドコーチ就任への地固めが進んでいたと解釈できます。

今回、後任候補にはブランビーズのジェイク・ホワイトHC(南ア人)の名前も挙がっていましたが、現在豪州協会にもっとも影響力のあるクイーンズランド(レッズの本拠地)から、マッケンジーが選ばれることは、自然な流れでした。

この数年を振り返ると、ユーアン・マッケンジーがレッズで抜擢した若手選手達を、ロビー・ディーンズが代表でも経験を積ませるという関係が続いてきました。SHウィル・ゲニアWTBディグビー・イオアネなどはその象徴的な選手達です。しかし、ここ最近はビッグネームとなった選手達の素行に問題が多く、結果としてチームの統制を保てなかったロビー・ディーンズが責任を取る形となりました。

~ワラビーズ新HCに就任するユーアン・マッケンジー(左)と豪州協会CEOのビル・プルバー(画像元:zimbio.com)~
 


【スーパー15(WEEK19)結果】

今季のスーパー15のレギュラーシーズンは、残り1節を残すのみとなりました。先週末に行われたWEEK19の結果をもって、プレーオフ進出の6チームが決定しました。WEEK20の結果次第で一部最終順位が変動する可能性はあるのですが、プレーオフ進出を決めたのはブランビーズ(豪)、レッズ(豪)、チーフス(NZ)、クルセイダーズ(NZ)、ブルズ(南ア)、チーターズ(南ア)の計6チームです。

中でもチーターズがスーパーラグビー加入以来初のプレーオフ進出を決めたことはビッグニュースです。超アタッキングラグビーを標榜し、派手に勝つこともあれば、派手に負けることも多いチーターズでしたが、昨季あたりからセットピースが安定し、チームに芯が通った印象です(6月にはスプリングボクスに3名ものフロントローを送り込んだ)。

今日はNZカンファレンス絡みの3試合を振り返ります。

≪チーターズ34-13ブルーズ≫

チーターズがプレーオフ進出を決めた歴史的な試合から振り返ります。

*開催日時:2013年7月6日(土)

*会場:フリーステートスタジアム(@ブルームフォンテーン)

*フル動画⇒★★★★★

*ハイライト動画⇒★★★★★

〔得点内訳(チーターズ)〕

*トライ:NO・8フィリップ・ファンデルヴァルトSHサレル・プレトリアスFLブーム・プリンスルー

*コンバージョン:SOリアン・スミット×2

*ペナルティゴール:SOリアン・スミット×5

〔得点内訳(ブルーズ)〕

*トライ:SHジェイミソン・ギブソンパーク

*コンバージョン:SOバーデン・カー×1

*ペナルティゴール:SOバーデン・カー×2

〔試合経過:前半〕

前半2分:チーターズSOリアン・スミットがペナルティゴール成功 ⇒ 3-0

前半4分:ブルーズSHジェイミソン・ギブソンパークがトライ&ゴール成功 ⇒ 3-7
〔ブルーズ10のハイパントをチーターズ15がキャッチするも、直後のラックでブルーズがカウンターラックを仕掛けてターンオーバー⇒そのボールを6-12-?-8-9と渡り、9が走り切ってトライ〕

前半16分:チーターズSOリアン・スミットがペナルティゴール成功 ⇒ 6-7
〔ブルーズ、スクラムで反則〕

前半21分:チーターズNO・8フィリップ・ファンデルヴァルトがトライ&ゴール成功 ⇒13-7
〔ブルーズ陣5mスクラムでチーターズがターンオーバー⇒8がサイドアタックからトライ〕

チーターズがスクラムで圧力をかけて、得点に結び付けて行きました。

前半26分:ブルーズSOバーデン・カーがペナルティゴール成功 ⇒ 13-10
〔チーターズ、スクラムで反則〕

この時間帯はチーターズが敵陣22m内に攻め込むも、あと1歩でトライできませんでした。

前半29分:チーターズSOリアン・スミットがペナルティゴール成功 ⇒ 16-10

前半37分:チーターズSOリアン・スミットがペナルティゴール成功 ⇒ 19-10

前半は19-10とチーターズが9点リードで折り返しました。チーターズが優勢に攻める時間が長かったのですが、詰めの段階でハンドリングエラーが続き、点差を大きく開くことができませんでした。お互いにターンオーバーが多く、攻守の切り替わりの激しいゲームでした。

~スーパーラグビーデビュー2年目にして、大きな飛躍を遂げたFLスティーブン・ルアトゥア(画像元:zimbio.com)~
 


〔試合経過:後半〕

後半に入ってしばらくは、こう着状態が続きました。ブルーズは後半46分に自陣からWTBレネ・レンジャーがビッグゲインを見せる場面がありましたが、得点には結びつかず。

後半57分:ブルーズSOバーデン・カーがペナルティゴール成功 ⇒ 19-13

後半61分:チーターズSOリアン・スミットがペナルティゴール成功 ⇒ 22-13

お互いにペナルティゴールを1本ずつ成功させて迎えた後半73分に、均衡を破るトライが生まれます。

後半74分:チーターズSHサレル・プレトリアスがトライ&ゴール成功 ⇒ 29-13
〔チーターズ15がキックカウンターで敵陣侵入⇒ラックから20-2-14-18⇒ラックから20-1-17⇒ラックから20が持ち出してトライ〕

後半78分:チーターズFLブーム・プリンスルーがトライ&ゴール失敗 ⇒ 34-13
〔チーターズ、ラインアウトモールから22-20⇒ラックから8⇒ラックから19が持ち出してトライ〕

最後にチーターズが2本のトライを重ねてブルーズを突き離し、初のプレーオフ進出を掴みました。シーズン中はスタンドオフに怪我人が続きましたが、この試合に出場したSOリアン・スミットを始め、出場した選手全員が一定の働きを見せました。この大一番でプレースキックを8本中7本成功させたSOリアン・スミットの貢献度は非常に高いです。

対するブルーズはシーズン当初のインパクトが次第に薄れ、徐々にフェードアウトしてしまった印象のシーズンでした。若い選手が多く台頭し、人材の宝庫オークランドを印象付けましたが、本格的なブレイクは来季以降に持ち越されました。オールブラックスを経験したFBチャールズ・ピウタウFLスティーブン・ルアトゥアを始め、若手アイランダー達の今後の成長に期待しています。

~チーターズFW陣の要、主将のHOアドリアーン・ストラウス(画像元:zimbio.com)~
 

~スプリングボクスも経験してさらなるポテンシャルの開花に期待が高まるPRトレヴァー・ニャカニ(画像元:zimbio.com)~
  

~MOMを獲得したFLピーター・ラブスカフニと美女(画像元:zimbio.com)~
 

~シーズンを通した貢献度という意味ではCTBロベルト・エベルソンも忘れてはいけない(画像元:zimbio.com)~
 


(新情報) ブルーズのLOアリ・ウィリアムズが来季からトゥーロン(仏)と契約を結びました。イングランド出身のLOニック・ケネディが2015年W杯を目指す為に母国のチームへの移籍を希望したことに伴い(⇒ハリクインズ)、LOアリ・ウィリアムズに白羽の矢が立ちました。これでトゥーロンのスコッドに占める外国籍選手の比率は45%に達しました。ラグビー版銀河系軍団です。なお、来季からWTBブライアン・ハバナ(南ア)、WTBドリュー・ミッチェル(豪)、PRマルティン・カストロジョヴァンニ(伊)、SHマイケル・クラーセン(南ア)などビッグネームがトゥーロンに加入する予定です。

≪クルセイダーズ43-15チーフス≫

試合が始まる前の段階でチーフスが累計61ポイントでNZカンファレンス首位、クルセイダーズが累計51ポイントで2位に付けていました。既にプレーオフ進出が確実となっていたチーフスのモチベーションが結果に反映される形となりました。クルセイダーズがボーナスポイント付の勝利を納めたことで、最終節で順位が入れ替わる可能性が浮上してきました。この1戦を見る限り、明らかにクルセイダーズは上り調子です。

*開催日時:2013年7月5日(金)

*会場:AMIスタジアム(@クライストチャーチ)

*フル動画⇒★★★★★

*ハイライト動画⇒★★★★★

〔得点内訳(クルセイダーズ)〕

*トライ:NO・8キアラン・リード×2、FBイズラエル・ダグCTBライアン・クロッティCTBタイラー・ブライエンダール

*コンバージョン:SOダン・カーター×3

*ペナルティゴール:SOダン・カーター×4

〔得点内訳(チーフス)〕

*トライ:WTBアサエリ・ティコイロトゥマCTBチャーリー・ナタイ

*コンバージョン:SOアーロン・クルーデン×1

*ペナルティゴール:SOアーロン・クルーデン×1

〔試合経過:前半〕

序盤からクルセイダーズが敵陣22m内でアタックする時間が長く、チーフスが反則を犯すごとに確実に3点を積み重ねて行きました。

前半3分:クルセイダーズSOダン・カーターがペナルティゴール成功 ⇒ 3-0
〔チーフスのオフサイド〕

前半8分:クルセイダーズSOダン・カーターがペナルティゴール成功 ⇒ 6-0
〔チーフスのノットロールアウェイ〕

前半11分:チーフスSOアーロン・クルーデンがペナルティゴール成功 ⇒ 6-3

前半13分:クルセイダーズSOダン・カーターがペナルティゴール成功 ⇒ 9-3
〔チーフスのオフサイド〕

前半19分:クルセイダーズSOダン・カーターがペナルティゴール成功 ⇒ 12-3

クルセイダーズに主導権を握られていたチーフスでしたが、1つのキックチャージをきっかけにワンチャンスをものにします。

前半25分:チーフスWTBアサエリ・ティコイロトゥマがトライ&ゴール失敗 ⇒ 12-8
〔クルセイダーズ15のキックをチャージしたチーフス10がそのままボールを確保してゴール目前まで前進⇒ラックからボールを持ち出した9が右足アウトにかけるキックパス⇒こぼれ球をチーフス11が押さえてトライ〕 ゴール前ラックでアドバンテージが出ている状況だったので、SHタウェラ・カーバーロウが思い切って意表を突くキックパスを使うことができました。

このトライでわずか4点差に縮まり、優勢に試合を進めてきたクルセイダーズとしては、不気味な展開となりました。そんな嫌な流れを断ち切ったのはキャプテンのNO・8キアラン・リードでした。

前半40分:クルセイダーズNO・8キアラン・リードがトライ&ゴール成功 ⇒ 19-8
〔敵陣5mスクラムを組み勝ったクルセイダーズは8のサイドアタックでトライ〕 TMO判定に持ち込まれましたが、NO・8キアラン・リードらしい、迫力満点の突破でした。

~チーフスでのLOクレイグ・クラークの勇姿もあと数試合で見納め(画像元:zimbio.com)~
 


〔試合経過:後半〕

前半終了間際のトライで勢いに乗るクルセイダーズは後半に入って連続トライを挙げて試合を決定付けました。

後半41分:クルセイダーズFBイズラエル・ダグがトライ&ゴール成功 ⇒ 26-8
〔クルセイダーズは敵陣22m付近で相手ボールラインアウトをスチールし、1-9-10-13-15と繋いで、15が相手DF3人を次々とかわしながらトライ〕 FBイズラエル・ダグらしいランニングが見られました。

後半44分:クルセイダーズNO・8キアラン・リードがトライ&ゴール失敗 ⇒ 31-8
〔クルセイダーズがマイボールラインアウトを起点にアタック。3フェーズ目のラックから9-13-8-15⇒ラックから9-13-3⇒ラックから9-11-15と繋ぎ、15がタッチライン際を突破し、最後は8にオフロードパス〕 NO・8キアラン・リードは2本目のトライ。FBイズラエル・ダグの個人技が光りました。

後半55分:クルセイダーズCTBライアン・クロッティがトライ&ゴール失敗 ⇒ 36-8
〔クルセイダーズ敵陣でのスクラムを起点に5フェーズ順目に展開⇒6フェーズ目のラックから20-12-15-14-13とワイドに展開して、13が右隅に一回転しながらアクロバットなトライ〕 クルセイダーズらしいワイドなスペースアタックが見られました。

後半72分:チーフスCTBチャーリー・ナタイがトライ&ゴール成功 ⇒ 36-15
〔チーフス14がカウンターラン⇒ラックから20-21でゲイン⇒ラックから20-8-5⇒ラックから20⇒ラックから8-2-13トライ〕 チーフスらしい細かいパスをつないだアタックでクルセイダーズのディフェンスを崩しました。

後半81分:クルセイダーズCTBタイラー・ブライエンダールがトライ&ゴール成功 ⇒ 43-15
〔チーフスボールをクルセイダーズ21がインターセプトして、約70m走り切りトライ〕 勝敗は決していたこともあり、チーフスの集中力に問題がありました。

前半終了間際のトライで11点差を得たクルセイダーズは、後半早々に勝負を決める連続トライを奪いました。キーマンが活躍し、チャンスでの決定力が上がってきたクルセイダーズは、明らかに上り調子です。

対するチーフスにとってはモチベーション的に難しい試合かもしれませんでした。敵陣に攻め込む場面でもスローフォワードや細かいハンドリングミスが多発して、チャンスをモノにできませんでした。チーフスの生命線である「ギリギリのプレーの精度」が課題として浮上しました。プレーオフには修正してくるはずです。

~6月のテストマッチを境にトップフォームを取り戻しつつあるFBイズラエル・ダグ(画像元:zimbio.com)~
 

(新情報) この試合でクルセイダーズの14番として先発したUBトム・マーシャルですが、来季からチーフスとの間に2年契約を結んだことが明らかとなりました。ITM杯ではクルセイダーズ傘下のタスマンでプレーするトム・マーシャルですが、かつてU20NZ代表時代に指導を受けたデイブ・レニーHC率いるチーフスでさらなる飛躍を誓います。



≪ハリケーンズ44-49ハイランダーズ≫

WEEK19が始まる前にプレーオフへの望みが絶たれた両チーム。消化試合らしく大味な内容のゲームとなってしまいました。たくさんトライが生まれたのでハイライト動画としては面白いです。ハリケーンズは年に1度はこういうハイスコア且つ接戦の試合をします(笑)。

*開催日時:2013年7月6日(土)

*会場:ウエストパックスタジアム(@ウェリントン)

*フル動画⇒★★★★★

*ハイライト動画⇒★★★★★

〔得点内訳(ハリケーンズ)〕

*トライ:HOアッシュ・ディクソンPRベン・フランクスWTBジュリアン・サヴェアSHクリス・スマイリーLOジェームズ・ブロードハースト

*コンバージョン:SOボーデン・バレット×5

*ペナルティゴール:SOボーデン・バレット×3

〔得点内訳(ハイランダーズ)〕

*トライ:NO・8モセ・トゥイアリイCTBタマティ・エリソンSHアーロン・スミスWTBケイド・ポキWTBホゼア・ギアFLエリオット・ディクソン

*コンバージョン:SOコリン・スレード×3、SOヘイデン・パーカー×2

*ペナルティゴール:SOコリン・スレード×3

〔試合経過:前半〕

前半2分:ハイランダーズSOコリン・スレードがペナルティゴール成功 ⇒ 0-3

前半6分:ハリケーンズSOボーデン・バレットがペナルティゴール成功 ⇒ 3-3
〔ハイランダーズのハイタック〕

前半13分:ハリケーンズSOボーデン・バレットがペナルティゴール成功 ⇒ 6-3

前半15分:ハイランダーズNO・8モセ・トゥイアリイがトライ&ゴール成功 ⇒ 6-10
〔自陣からキックカウンターで11がビッグゲイン、サポートについた1-8と繋いでトライ〕

前半17分:ハイランダーズCTBタマティ・エリソンがトライ&ゴール成功 ⇒ 6-17
〔ハイランダーズ、ラインアウトから5-9-10-12⇒ラックから9-10、10がギャップを突いてゲインして、裏にショートパント⇒ハリケーンズ9が処理できず、ハイランダーズ13が押さえてトライ〕

前半23分:ハイランダーズSOコリン・スレードがペナルティゴール成功 ⇒ 6-20
〔ハリケーンズ、スクラムの反則〕

前半26分:ハイランダーズSHアーロン・スミスがトライ&ゴール成功 ⇒ 6-27
〔ハイランダーズ、ラインアウトモールを押し込んで、そこからボールを持ち出した7がサイドアタックして9にオフロードパス⇒9がトライ〕

前半36分:ハリケーンズHOアッシュ・ディクソンがトライ&ゴール成功 ⇒ 13-27
〔ハリケーンズ、ハイランダーズボールのラインアウトをスチール⇒左右に大きく展開しながら相手ゴール前まで前進⇒ハイランダーズのオフサイドの反則⇒ハリケーンズ13がクイックリスタートから12に繋ぐ⇒ラックから9-2と繋ぎトライ〕

前半40分:ハイランダーズWTBケイド・ポキがトライ&ゴール失敗 ⇒ 13-32
〔ハイランダーズボールのスクラムから9-11-13-14と繋ぎ、14がタッチライン際を突破してトライ〕

前半はハイランダーズが4トライをたたみ掛けるワイサイドゲームとなりました。ハリケーンズはディフェンスの集中力が欠けて、ラインブレイクされまくり。今季も課題のディフェンスが改善されないままシーズンを終えようとしています。

ハイランダーズのSOコリン・スレードはこのようなプレッシャーの少ないゲームでは素晴らしいプレーを見せます。来季はクルセイダーズ復帰という報道もありますが、ビッグマッチでのメンタルの弱さは彼の評価を下げる最大要因となっています。」

WTBジュリアン・サヴェアにとって紆余曲折あったシーズンだった2013年(画像元:zimbio.com)~
 


〔試合経過:後半〕

後半に入っても暫くはハイランダーズがペースを握りましたが、SHアーロン・スミスのシンビンを境に流れが変わり、試合は乱打戦の様相を呈してきました。

後半46分:ハイランダーズSOコリン・スレードがペナルティゴール成功 ⇒ 13-35

後半54分にハイランダーズSHアーロン・スミスがイエローカードを受けてシンビン。これで流れが変わりました。

後半55分:ハリケーンズPRベン・フランクスがトライ&ゴール成功 ⇒ 20-35

後半58分:ハリケーンズWTBジュリアン・サヴェアがトライ&ゴール成功 ⇒ 27-35
〔ハリケーンズ2が自陣からビッグゲイン⇒ラックから9-10-4⇒ラックから9-10-22-19-11トライ〕 途中出場のFLブラッド・シールズの巧みなバックフリップパスが効果的でした。

一旦点差を詰めたハリケーンズでしたが、再びハイランダーズに点差を広げられます。

後半64分:ハイランダーズWTBホゼア・ギアがトライ&ゴール成功 ⇒ 27-42
〔ハリケーンズのパスをカットしたハイランダーズ14がビッグゲイン⇒ラックから15-21-2-11と繋ぎ、11がタックラーを次々とかわして60mラン!でトライ。〕

後半67分:ハイランダーズFLエリオット・ディクソンがトライ&ゴール成功 ⇒ 27-49
〔途中出場の19がラインブレイク⇒サポートの7がトライ〕

ハリケーンズのタックルミスが目立ちました。

後半69分:ハリケーンズSHクリス・スマイリーがトライ&ゴール成功 ⇒ 34-49
〔ハリケーンズ敵陣深くでラインアウト⇒20-19と繋ぎ、ゴールラインに迫るが、ハイランダーズ16にターンオーバーを許す⇒ハイランダーズ16がターンオーバーしたボールを見方にパスしようとそたところをハリケーンズ21がパスカットしてそのままトライ〕

後半72分:ハリケーンズLOジェームズ・ブロードハーストがトライ&ゴール成功 ⇒ 41-49
〔ハリケーンズ自陣から19-12-11の3人で大きくゲインして敵陣侵入⇒1フェーズ挟んで右に展開して5がトライ〕

後半75分:ハリケーンズSOボーデン・バレットがペナルティゴール成功 ⇒ 44-49

最後はPGで5点差に詰め寄ったハリケーンズでしたが、逆転はなりませんでした。

~大味な試合ながらもWTBホゼア・ギアの鋭いランニングは最大のハイライトとなった(画像元:zimbio.com)~
 


(新情報) ハリケーンズのLOジェイソン・イートンがシーズン終了後にNTTコム(日)への移籍を明らかにしました。ジェイソン・イートンはハリケーンズで88キャップ、オールブラックスで15キャップを持つ、30歳のプレーヤーです。203cmの身長を活かし、ラインアウトの中心として活躍が期待されます。