親父の１３回忌

前回、７回忌をした時、お袋に言いましたよ。
「今回が最期だからな！」

お寺は、やれやれとせがみます。
我が家が、お寺の古くからの一番の檀家ですから、我が家が７回忌をやらないと、他の檀家が次々と年忌法要をやらなくなるからです。年忌法要は、お寺の重要な収入源、これがなくなれば、お寺で食べていけません。

もう、家族葬が一般的になった現在、４９日法要で終わり。

そういう時代なんです。

年忌法要が年を重ねれば、参集する親戚も高齢者になります。

声をかけるのも罪づくりです。

お袋が言うには、１２月になって、月法要でお寺から、１３回忌の話をしたそうです。お寺にそそのかされたんです。まんまと、１３回忌をする羽目になったんです。

（（●｀ε´●））

跡継ぎのいないお寺に付き合って、最後はどうなる？

仏壇は？
お墓は？

相続した土地、建物は、誰が面倒をみるんだ。

農地は、転売できない。
お荷物、負の遺産だ。

１３回忌の花を買いに行けと、お袋が我が家まで言いに来た。

鬼ヨメは、最初から、反対。一切協力しない。
法事の割子弁当だけは、食いにくるそうです。

なんとあさましい。

都会のマンション住まいの家庭に産まれたかった。

とりあえず、割子弁当の注文は、私がしました。
代金は、私は払いませんよ。

自分勝手なお袋。

明日は、農協に花を買いに行けだと。

権利があって、義務がある。反対に義務があるから権利がある。

権利と義務は、対等の関係であると、学校で教わりました。

義務しかない世界はない。

何もかも投げ出します。ここから逃げ出したい。

いっそ、ホームレスにもなりたい。