乳飲み子のウンチは、手で触れます。

ババアのウンチは、臭くてたまらん。


日の出の勢いの幼子は、成長が楽しみで、いずれは巣立ち、目に入れても痛くありませんが、老いぼれたババアは、いつまで生き続けるか不安にかられ、あっちに行けって。同じウンチではありません。


ウンチにも、違いがあります。

私の母親は、私を自分の老後の世話をさせるために産んだと言いました。
お前を産んで育てた恩を忘れたか?



じゃあ、言おう。

私は、親の世話をする契約を結んで産まれて来たんじゃない。
アンタのウンチの世話をするために生まれて来たんじゃない。

産まれてから母親に身体的な世話になったのは、3年ほど。金銭的な世話になったのは、18年。

大学入学してからは、そんな親の下心が見えてきて、世話になりませんでした。すべて、アルバイトでまかないましたよ。世話になり続ければ、先々どんな義務を負わされるかわかったもんじゃない。就職してからは、私が、親に甘えなかったので、下心見え見えのおせっかいを事あるごとに押し付けました。



恩に代償をもとめるなら、とっくに義務は果たしました。


二言目には、恩を忘れたか?


あえて言おう。

世話をしてもらって、感謝の言葉はあるか?

俺は、アンタの子に産まれたくなかった。

年始から、婆さんの白内障手術の世話、毎月の医者通いの付き添い、デイサービスの担当者との相談など、私なくして成り立たない。

恩を返して、まだまだ長生きするつもりか?

親から受ける恩恵よりも、親に費やす労役の方がずっと長く、莫大な負担になっています。もはや、恩の貸し借りでは、説明できません。

幼い頃に愛情が受けられなかった私には、現状は、苦痛しかありません。愛情があれば、受けた恩以上の義務も返せるかもしれません。


私の親は、子が幼い頃に、言ってはならない言葉を言ってしまった。


三つ子の魂、百まで。(笑)


平均寿命125歳の近未来がそこまで来ています。


身体的老化は、機械の部品を取り替えるように、スペアで止められる。

まあ、サイボーグですね。


医学の進歩は、目覚ましい。



私が勤務する病棟の患者は、半数近くが、90歳以上です。

一昔前なら、存在しないゾンビたち。こんな超高齢患者のウンチは、病室で異臭が鼻に突き刺します。若い看護師さん、他人の親の下の世話をしています。ご苦労さまです。

他人のウンチだから、給料もらってますから、触れますが、自分の親ならゾッとしますね。



アラナー


アラハン



いくつまで生きるつもりか!


ゲゲゲの妖怪に、『子泣きじじい』、『砂かけババア』って、いましたよね〜



邪魔者は、昔から、そうたとえられてきました。

この妖怪たち、亡くなったオヤジ、現在世話している婆さんにソックリなんです。


ちなみに、我が息子は、未だに結婚もせず、もちろん子供もなく、古い田舎を飛び出して一人暮らしですわ。


私を世話する人がいません。(笑)