昨日の続きです。
私が課せられたダンボールの組み立てでは、若い(たぶん20代前半くらい、もしかしたら10代かも)女の子と相棒になり、2人で行っていました。
相棒とは「もう手の感覚がないね、でもやるしかない、頑張ろうね」と励ましあいながらの組み立て作業。
細かな組み立て部分で手間取ることが多い相棒のフォローをしながら「ここはすごく細い箇所だから、なかなか組み立てしづらいけど、私はこうやって爪で押し込むようにしたら、やりやすくなったよ。もし参考になればやってみて」と伝えると、「ありがとうござざいます!!やってみます」と癒されるようなキラキラの笑顔。
今どきのギャル風ながら、すごく礼儀正しく誰に対してもまずお礼を伝えるということが身についているような印象です。
私が教えた組み立て方法を実践し「さっきよりもすごくスムーズにできるようになりました、ありがとうございます」と。
私も「いえいえ、私にも何かアドバイスあれば教えてくださいね」と2人で協力しながら作業を進めていきます。
休憩明けから作業を開始して2~3時間ほど経過、さらに手の感覚はなくなり、指先は少しの刺激でも激痛を感じるようになりました。
相棒の手も限界に近いようで、私が3個組み立てするのに対し、相棒はやっと1個組み立て。かなりスピードダウンしています。
ダンボールの組み立てがスムーズにいかないと、その後の熨斗貼り、食材詰め、ガムテープ貼りなどの作業が遅れてしまいます。
さらに時間が経過すると、私が4個作るのに対し、相棒は1個もできない状況になっていきました。
本人も手がうまく動かないことに困惑している様子。
そりゃそうだよね。硬いダンボールを手で組み立て続けるようなことなんてしたことないし、組み立て続けたら、手にこんな激痛が走るようになるなんて想像できないもん。
相棒を見捨てるわけにいきません。
カバーすべく、さらにスピードアップ。相棒ちゃん、大丈夫よ。おばちゃんがカバーするから!
もう手がどうなろうと、今日で力尽きてしまおうとも、やってやる!
手の感覚はないのに、どんどんスピードを上げて組み立てる。自分でもびっくりするような力があることに気づきました。火事場の馬鹿力とはこのことなんですね
なんとか残り5分のところまできて、二人で「もうすぐ終わるね」と笑顔。
作業が終わると「本当に大変だったけど、二人でよく頑張れたね!相棒ちゃんがいたから私は最後までできたんだよ。本当にありがとう」。
最後にお互いに笑顔であいさつし、その場でお別れしてきました。
ちなみに、現場を去るときに依頼主には誰も挨拶をせず一目散にその場を後にしていました
さよなら~!もう二度と会うことはないでしょう。
そんなこんなで、私の手はその日は使い物にならない状態。翌日もまだ筋肉痛。今日は手だけでなく、腕全体も鈍い痛みと筋肉痛です。腰の痛みも増している…
40代の私でこの腰痛、70代女性バイトさんは、どれだけ大変なことになるでしょうか。
それでも、最後までテキパキと周りもフォローしながら作業されていました。
一度も座ることなく、何時間も立ち続けて作業なんて私がお婆ちゃんになってもできるのか??と想像してみるも「無理無理」と思ってしまいます。
帰って手料理なんて作れるはずがなく、コンビニで久しぶりに惣菜を買って帰りました。
現場は大変だったしすごく疲れたけど、1日だけの相棒に恵まれたし、やり遂げる達成感を得ることができる単発バイトでした。
また面白そうな単発バイトを見つけたい、そう思うのでした。