問)23歳で社会人となったため学生の期間は未納の国民年金を、480ケ月の満額に近づけるために退職後、
任意加入を検討しています。2年間(24ケ月)加入すると支払いはいくらで65歳以降毎月いくらもらえますか。
答)※yahooのagentIを使いました(これ、間違えることがありますのでご留意ください)
23歳からお仕事で厚生年金に入ってこられた方の「学生未納分を任意加入で埋める」という、
まさに典型的なケースですね。
以下は、令和8年度時点の最新の金額水準を使った「概算」です。
◎60歳以降2年間の支払い総額(任意加入)
前提として
•国民年金保険料(定額保険料)は
令和8年度で月額17,920円です。
この水準が続くと仮定して、60〜62歳の2年間を任意加入した場合

水準は変わる可能性がありますが、現行水準でみると「約43万円前後」が目安です。
⇒ 24か月任意加入で老齢基礎年金はいくら増えるか
老齢基礎年金の満額は
•令和8年度の満額は年額847,300円、月額にすると約70,600円です。
老齢基礎年金の計算式は
•年金額 = 満額 × 納付月数 ÷ 480か月
なので
•24か月は 480か月のうち 24 ÷ 480 = 0.05(5%)
となります。
したがって、24か月任意加入すると
•年額の増額
847,300円 × 5% ≒ 約42,400円/年
•月額の増額
約42,400円 ÷ 12か月 ≒ 約3,500円/月
というイメージになります。
つまり、「60歳以降に24か月任意加入した結果」としては

となります。
この増額分は「老齢基礎年金全体」の中に含まれて支給されます。
◎元が取れるまでのおおよその年数
•追加保険料の総額: 約43万円
•年金の増額: 年額約4万2,000円
43万円 ÷ 4万2,000円 ≒ 約10年
という計算になり、65歳から受け取り開始とすれば
•75歳前後まで生きれば「支払った任意加入保険料」は回収できる水準
という見方になります。もちろん
•将来の保険料単価
•将来の年金額(物価・賃金スライド)
は変動するため、ここでは「令和8年度水準での目安」としてご理解ください。
問)ちなみに任意加入(2年間)に加えて、3年間厚生年金加入の仕事をして経過的加算の恩恵を受けるとして、
ふたつは一緒に受けられますか。また、いくら増えますか。
答)経過的加算まで視野に入れて設計されているの、とても良い視点だと思います。
◎任意加入と経過的加算は「別物」で両方効くか
結論から言うと、
60歳以降の任意加入(国民年金)による増額と
厚生年金の経過的加算による増額は
•性質も計算式も別で
•どちらも要件を満たせば「両方とも受けられる」ものです。
経過的加算は、主に
•20歳前や60歳以降など、老齢基礎年金の「20〜60歳」に含まれない厚生年金加入期間について
•その分が65歳以降も厚生年金として上乗せされるようにする仕組み
で、老齢厚生年金の側に上乗せされるものです。
一方で、任意加入は
•納付月数を480か月に近づけて
•老齢基礎年金(いわゆる国民年金部分)そのものを増やす
仕組みなので、増える器がそもそも違うと考えると分かりやすいと思います。
◎任意加入2年分の増額イメージ(おさらい)
令和8年度水準で整理すると
•老齢基礎年金満額(年額): 約847,300円
•24か月は 480か月の5%
なので
•年額増額: 約847,300円 × 5% ≒ 約42,400円
•月額増額: 約3,500円程度
これは、任意加入2年だけの効果です。
◎ 厚生年金3年分と経過的加算のイメージ
経過的加算のざっくりした考え方は
「定額部分相当額」 − 「その期間に対応する老齢基礎年金額」
で、差額が老齢厚生年金に上乗せされます。
ただし
•実際の定額部分の単価
•加入月数の扱い
•生年月日や経過措置
によってかなり細かく変わるため、「3年なら何円」と一律には言えません。
それでも、ご質問のイメージとしては
厚生年金3年加入
→ 本来の「報酬比例部分」が増える
→ さらに、20〜60歳の範囲外にかかる月があればその分について経過的加算が上乗せ
これとは別に、任意加入2年分で老齢基礎年金そのものが増える
という形で、重なって効いてくることになります。
退職後の年金について、どうやって増やすか、イメージを持っておくのは大切ですね。
勉強になります(質問の仕方が悪くて間違っていたらゴメンナサイ)