山の中の時事随想-インドルビー

山の中の時事随想-インド株価指数


(上がインドルビー/ドルの1990年以降のチャート。下がインドSENSEX株価指数の同期間のチャート)

<解説>

国際金融資本家は世界のどこの国の株式あるいは債券、通貨、商品先物の、すべて投資の選択肢があり、最も有利な商品、リターンの見込める商品、あるいは時として安全で堅い商品に投資します。昨日のメルマガで日本株は為替調整を入れると、ここ10年の最高値から25%程度の下落に留まっていると書きました(あくまでも米国ドルの国の人にとってですが)。

では他の国のパフォーマンスは、どうか。もっといい投資先は、通貨高、株高の国です。世界の中でも現在、最も調子のいい新興工業国インドのケースが上記です。1990年にドルをインドルビーに換えインド株を買った人は、通貨で約3倍。株式で約20倍(株式指数の単純計算)。3×20=60倍。日本はマイナス25%。インド60倍。世界の投資家はどっちに投資するかという問題です。ジャパンパッシング(日本は通過)の原因はこういうところにも、あります。