昔TVでよく見かけた
「腕時計をしている人が、コーヒーを飲むときに時間を聞かれ、時間をみようと腕をひねった時にコーヒーをこぼすシーン」
子供の頃に何度もこのいたずらを仕掛けたけど、引っかかった人はゼロだったよ♪
どうも、川島歩です(。・ω・)ノ゙
宇陀の街を味わう旅(その③)
~ 哀愁の風を感じて
千年桜からブイーーーン((((((((⊂( ・ω・)⊃
又兵衛桜付近にもどってきたぞ!!
目的はやつだ!
そう、松山伝統的建造物保存地区...
ちょっとお堅いo(・ω・?)
大宇陀にある町屋の立ち並ぶ場所だよ♪
駐車場に車を止めてテクテクテク(((((っ。・ω・)っ
やって来ました町屋ちゃん!
ほとんど下調べはしていないので、今回は簡単なミッションは3つだけ!
①町屋の雰囲気を楽しむ
②古民家カフェで一息つく
③薬の館に入る
以上!!
し、しかし人の気配がない!
又兵衛桜満開のシーズンなのに!!
又兵衛桜からも歩いて来れる距離。
なのに、なのに...
平日とはいえ、人がいなーーーいヾ(。>﹏<。)ノ゙
どこかに入りたいなと思いながら歩いていると。
まちづくりセンターが!
[ドア]・▽・)ノ)))ガラガラガラ
シーン・・・・・
心の声「勝手に入って見学してもいいのかな?」
だれか気付いてよ!ちょびっつ咳払い「ゴホン」。
シーーン・・・・・・
もういい。勝手に見学しちゃうから(*´・∀・)
フムフム、この町の歴史がたくさん展示されておる。
奥に行くと和室が...
ここでどうしろと!
「ガラガラガラ タタタタタ」
奥から人が歩く音が聴こえてきた。
おおっ!やっと人が来る✮◕ω◕)
「タタタタタ・・・・・(遠くへ消えていく足音)」
こないんかーーーーーーい(тωт)
いまだ人に会えずの巻!!
次だ次!
あれ? 今、人が入って行ったような...
ここはなに?
フムフム「元祖 吉野葛」
ほうほう「史跡・森野葛薬園」
HPでは「森野旧薬園」となっている。
なんだかよくわからないけど「史跡」という言葉に反応してしまった(๑˃̵ᴗ˂̵)و
ここに入ろう!
※このとき私は自分のピーコ級辛口チェックが始まることを知る由もなかった。
のれんをくぐり、 ・▽・)ノ[ドア])))ガラガラガラ
おおっ!人がいた!!
あたりまえか( ゚ ω ゚ )
この通りに来てから初めて出会った人♪
本物の人間かな? ( ・_・)σ゙ツンツンツンツン!
なんてこと、するはずがない(笑)
店頭には葛粉を使ったお菓子が並べられてある。
なにらや案内板があって「森野旧薬園 入園料300円」書いてある。
へー 中に入れるんだ!!
読者「えっ、そんなことも知らずにきたの?」
私「うん、まったく知らなんだ。てへ。」
さぁ行くぞ!!
300円をチャリーン(*・▽・)つ(300)
中に入って振り返ってみると
「無造作につっこまれた無数のビニール傘とツボに入れられた傘」
「虫かごのフタに丸められたビニール袋」
もう少し整理整頓... いや、なんでもない。
部屋がジャンバラヤな私が言える立場ではなかった(涙)
なにかを予感させる光景がひろがっているのであった...
ビーー ビーーー
ビーーーー ビーーーーー
ビーーー ビーーーー ビーーーーー
ビーーーーーーー
なんだなんだ?
入っちゃいけない場所に入ったから警報音が鳴ってるの??
でも部屋の真ん中にいるよ(。>ω<)
ビーーーーー ビーーーー
動きにセンサーが反応してる?
ビーーーーー
よし動きを止めるぞ!!ほ╭(๑•̀ㅂ•́)و
おっ!!
ビーーーーーーーーー
だめじゃん!!!
なんだかわからないが、ずっとビービーいってるよ!!
森野旧薬園のどの記事にもそんなことは書かれていないので私が真実を書く!
ここは真実を伝えるブログなのだ(。>ω<)ノ
外に出るとこんなものが。
これが地下水を使いながら葛粉を沈殿させていた場所のようだ!
周りを見渡すと、資料館の看板が見える!!
スリッパを履いてあがると、いろんな資料がガラスケースに入れられきちんと保管されていた♪
なんだか安心(◍•ᴗ•◍)
あれ?なんで安心してるんだろ!?
ふむふむ
「森野旧薬園は江戸時代中期にはじまった。」
ほうほう
「現在まで昔の姿を残した日本薬園史上ただ一つの貴重な薬園である。」
なるほど!
「この薬園の創始者がこの敷地にある山荘・桃岳庵(とうがくあん)で植物図譜(ずふ)、松山本草・全十巻を描き上げた。」と。
「そしてこの松山本草は創始者の最も貴重な遺品である。」とな。
へーー!
「大正15年に国の史跡に登録された。」と。
そうなんだ!!
「昭和26年11月に昭和天皇をお迎えした。」と!
約450年間も続いている、長く深い歴史のある貴重な場所なんだね(。◕ ∀ ◕。)
大切に守っていかなくちゃね♪
なんだ、最初の嫌な予感は私の思い過ごしだった...
ら良かったのに!!
まさかの妖怪いったんもめんがΣ(・ω・;|||
屋根はボロボロ(ノω・、)
障子はピロピロ。゚(゚´ω`゚)゚。←ピロピロってなんやねん!!
なんでこげなことに!
あまり大切な建物ではないのかな?
それにしてもさ...
風にはためく、いったんもめん!
で、なんの建物なんだろう?気になるぜよ!
おっ!案内板がある\(^o^)/
なになに
ひえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
森野薬園・創始者が松山本草を描きあげた「桃岳庵」じゃねぇかぁぁぁΣ(゚Д゚ノ)ノ
さっき記載されていた「大変貴重な創始者の遺品・松山本草」を生み出した山荘だぞ!!
いいのか!これでいいのか??
深く考えるな!!先に進もう!!
もーーー きたないよー!
この敷地にはこんな箇所が複数ある(涙)
散らかった場所だけじゃなく、ちゃんと花も咲いているんだよ。
何気に価値のありそうなふすま絵。
桃岳院のような姿にならないでね...
なんでも鑑定団にだして価値を調べて欲しいな(汗)
周りに誰もいない、防犯カメラはない、誰でも入れる状態。
文化財が盗まれまくっている現実があるからちょっと心配。
ふむふむ
「この中に薬園創始者・夫妻の像があって、その横には生涯この主人に仕えた人の像がある。」と。
そろそろさ、あなたも嫌な予感がしてきたんじゃない?
まぁでも、さすがにどこの企業や大学も、創業者の像は大切にしているよね♪
って、えええっ!!
一瞬、時が止まった(゚ω゚;)
あれ? 像って書かれているよね?
そう見えているのは私だけじゃないよね!???
この右にわずかに見える建物が「さいかくしどう」なんだけど、そこに像はなく...
... あえて言わないでおこう。
あえて画像も載せないでおこう( ゚ ρ ゚ )
これが薬草の現物みたい...
にしても、きたないよー(。>﹏<。)
他の観光客も、この部屋を素通りして出口に向かうありさま(涙)
なんかさ、森野旧薬園は、このままゆっくりと朽ちていきそうでかなすぃ...
国の史跡に登録された文化財なのにさ...
あれ?
今回が最終章になるはずだったのに、熱くなりすぎて長くなっちゃった(汗)
次で本当に終わるのかな?
次回、隠れた又兵衛桜編!!
またお会いしましょう ヾ(=・ω・=)
【編集後記】
いやー、荒れてましたね。
帰ってから調べてみましたが、どのブログ記事にも新聞記事にも、森野旧薬園のこの現状は書かれていませんでした。
ツイッターなら誰か呟いているかな?と思ってみてみたけど、まったく情報はありません。
森野旧薬園のことを、これほどせきららに書いたブログ記事はないんじゃないでしょうか?
建物や敷地を綺麗に保存するには多額の費用と労力が必要なのは十二分に理解しています。
ただ江戸記に、幕府から譲り受けた薬草を裏山に植えたことから始まった歴史ある文化財が、朽ちていくさまを想像するのはちょっと辛い。
こんな例があります。
京都にある世界遺産の下賀茂神社が、21年ごとに約70棟の社殿などを修復、新調する「式年遷宮」を行います。
この遷宮に必要な資金が、国の補助金や企業の寄付を合わせても足りないことが判明しました。
しかし遷宮までの期限は迫ってきます。
そこで下賀茂神社の敷地にマンションを建てて売り出すことに決めました。
その売上を式年遷宮に当てる計画で動いていたのです。
それが、ニュースで取り上げられてから大騒ぎとなりました。
何が問題かというと、下賀茂神社の敷地にマンションを建てる計画を、京都市民ですら知らない方が多かったのです。
「世界遺産である下賀茂神社の敷地にマンション建設とはなにごとか。」となったのです。
※正確には世界遺産に登録されている敷地からははずれているのですが。
これをニュースで知った京都市民は「知っていれば寄付できたのに。」など、自分が何も出来ないことに対し、悔しがっている方も多かったのです。
何が言いたいかというと、森野旧薬園がこんな状況であることを知っている人はとても少ないでしょう。
下賀茂神社のようにはいきませんが、知っていれば手を差し伸べてくれる人はいるはずです。
まずはあらゆる手段を使って、この状況を知ってもらうよう努めてほしいものです。
補修費や年間の維持費を産出し、必要な資金や労力を伝えてもらいたいな。
今はクラウドファンディングなどもありますから。
現状では、寄付が必要なのかすらわからない。
それどころか、代々家族経営が続いているとこれが当たり前の感覚になってしまい、疑問にすら感じていない可能性も高いですよね。
そうなると外部の意見を入れないと気付けないかも。
何かしないと、このまま経年劣化していくだけ。
価値のあるものは、やはり守りたいですよね。