かつて日本がやっていた「異常なビジネス」
満州の「黒いカネ」はどこへ消えたのか

 

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昭和初期の満州を舞台に、
アヘンの密売を描いたクライムサスペンス
『満州アヘンスクワッド』
(原作/門馬司、漫画/鹿子)。

アヘンから上がる利益は
想像をはるかに上まわり、

熱河省では
省財政の半分をアヘンに依存し、

建国当初の満州国でも
歳入予算6400万円のうち1000万円を
アヘン売買からの利益で賄っていた
という当事者の証言が残っています。  

アヘン収入のすべてが
満州国財務省に収められたわけでなく、
関東軍の機密費に充てられたほか、
満州国総務庁や秘密結社の青幇、
敵であるはずの中国国民党の蔣介石らにも分配されるなど、
佐野眞一氏が『阿片王 満州の夜と霧』
(新潮文庫)のなかで指摘したように、
表に出ない数字のほうが多いため、
全容解明までには、まだまだ相当な時間がかかりそうです。