〜2023年2月3日(金)〜






「しらゆき3号」で新潟に到着。ここから「いなほ」で秋田へ。

時刻は12時30分。わずか2分で接続(と言えるか?)の「いなほ5号」は酒田止まり。秋田行きは14時57分まで約2時間30分の待ち。

「しらゆき」と「いなほ」の接続はあまり考慮されてなく、「しらゆき」は北陸新幹線、「いなほ」は上越新幹線に合わせたダイヤ。





これだけの待ち時間があればもちろん昼飲み。万代口から徒歩5分の安兵衛さんに入店。





鯖の塩焼き定食 with B🍺
脂がのった鯖がウマッ。ジョッキ1杯では足りず追いビール😏

こちらの万代口はそそられる飲み屋さんが多く、これ目当てで再訪したくなってしまう。もちろん帰りも😙





昼飲みタイムを終え、再び新潟駅へ。
ここからは「いなほ7号」秋田行き。おっ、ハマナス色じゃないですか😲





E653系になってから初めて乗る「いなほ」。ピンクのハマナスカラーが色鮮やか✨





指定席の3号車に乗車。もちろんモハでモーター音を堪能する。





定刻14時57分、新潟を発車し白新線へ。高架になってからの景色は初めて。





えちごツーデーパス(2,740円)は府屋まで有効。その先は精算。
妙高高原−府屋だと片道利用だけでモトを取って余りあり。これが新潟県内全域2日間有効とは、神きっぷに認定🤭





「いなほ」は基本7両編成。そのおかげで車内は比較的ゆったり。
しかしご多分に漏れずコロナの影響を受け、昨年ダイヤ改正で一部列車4両化、先発の「いなほ5号」酒田までに短縮(秋田まで臨時延長あり)など減便減車され、新潟−秋田の「いなほ」は2往復と、なんとも寂しい🥺





昼飲みしたばかりだけど、雪原を眺めながら缶チューハイ。最高😆





坂町で米坂線と分岐し荒川を渡る。
その米坂線は昨年8月の豪雨災害で運休中。東北の複数路線が被災した中で、米坂線だけが今も復旧見通し立たず。

今やローカル線にとって最大の敵は気候変動による豪雨災害といえるかも。





列車は雪景色の羽越本線を進む。
羽越本線というと、思い出すのはやはり「あけぼの」。この辺り上下とも深夜の通過だったけど、特に冬は雪原の中をEF81がホイッスル鳴らして走っていたのが、今となっては夢のように思える🎇





15時45分、村上に到着。この先に待ち受けるのは羽越本線あの名物。





「間もなく車内が暗くなります」の案内とともにデッドセクションへ。モーター音が途絶え照明が落ちる。

デッドセクションにワクワクしてしまうのは「鉄」の性🥴





デッドセクションを越えると、羽越本線の名所 笹川流れ。





名勝天然記念物に指定された約11kmに渡る海岸線。奇岩が立ち並ぶ光景は自然の造形美。





そして水平線には粟島(あわしま)。一瞬 佐渡ヶ島?と思ってしまうけど、粟島。





あいにくの曇り空なので笹川流れらしい華やかな色彩はないけど、運休と隣り合わせの冬なので定時運行してくれるだけでありがたい👌





寝台列車に乗り始めた頃はなかなか寝付けず、「あけぼの」でも深夜にボーっと車窓を眺めていると突然荒々しい海岸線が現れて、あの頃はそれが名勝 笹川流れだとは知るはずもなく…😶‍🌫️





晴れてれば粟島の傍らに沈むきれいな夕日とオレンジ色に染まる空が見えるはずだけど、あいにく今日は…😣





16時50分、鶴岡に到着。山形県人口第二の都市。多くの乗客が下車。

そういえば、トイレにペットボトルの水が並べてあるのが気になる。なんでも凍結で水が出てこなくなるとか。元々常磐線の車両だったから、寒冷地仕様に改造したとはいっても細部には至ってないのだろうか。「しらゆき」もそうだったし😖





赤川の橋梁を渡る。最上川と並びサクラマスで有名な赤川。もうすぐシーズンイン🎣
いつか釣りたいサクラマス。しかしその釣りは厳しく修行の世界💀





やがて雪原の向こうに大きな街並みが見えてくると…





17時10分、酒田に到着。

1982年 上越新幹線開業後は新潟−秋田・青森の運行がメインとなった「いなほ」。それが1997年 秋田新幹線開業と同時に酒田以北大幅削減され、新潟−酒田の列車へと変化。

かつて上野から秋田・青森を結んでいた長距離列車としての面影は薄れてゆく。





上越−信越−羽越−奥羽と進むかつての「いなほ」ルート、後の「鳥海」「あけぼの」ルートは究極の絶景ルート(自分には)。特に冬。

上野−青森全てがJR東日本管内で他社線との絡みも無いし、寝台列車復活といかないまでも、西日本「ウエストエクスプレス銀河」のような列車を走らせてくれたらと考えてしまう🤔





車窓に再び夕暮れの日本海。
目的地に思いを馳せながら、道中の風景や風土を見て感じるのが旅の醍醐味(自分には)。在来線はそれがピッタリ。

しかし今や在来線で旅をしようとすると、乗り換えばかりだったり接続待ちが異様に長かったりロングシート地獄が待っていたりと、その道のりはなかなかに険しい🥲





18時13分、羽後本荘。
羽後本荘といえば「羽後本荘からは立席特急券でご乗車になれます」のヒルネ。

既に死語となった感はあるものの、東北新幹線の「盛岡からは特定特急券でご乗車になれます」はヒルネの文化を受け継いでるような🧐





車窓はすっかり夜景に。
羽越本線を行き交った幾多の夜行列車から見えたこの夜景。
ヨーロッパではCO2削減の観点から夜行列車復活の動きがあるというし、この流れがぜひ日本にも🙏





雄大な雄物川を渡ると、秋田はもうすぐ。





そして18時44分、終点 秋田到着。
朝6時過ぎに松本を出て、乗りごたえ飲みごたえ満点の12時間半😆

夜行列車が無くなり普通列車がロングシートメインとなった羽越本線。新潟−秋田直通は1日2往復と寂しくなったけど、日本海縦貫線を繋ぐ「いなほ」が希望の星☆





ライトアップがきれいな秋田の街をホテルへ。歩道がガチガチに凍っていて、気を抜くとすっ転ぶ😵‍💫





今宵の宿は秋田駅から徒歩約15分、イー・ホテル秋田アネックス。全国旅行支援の恩恵に預かります🙇





チェックイン後は秋田の味覚を堪能しに街へ。秋田駅前に店を構える、秋田きりたんぽ屋 秋田駅前本店。
オンライン予約してあったのですんなり入店。





まずは大生🍺くう〜ウメッ😂

飲みながら店員さんサービスによるきりたんぽ紙芝居を拝見。
きりたんぽという名前の由来は、槍(ヤリ)の一種であるたんぽ槍に形が似ていて、それを切って食べることからきりたんぽと呼ばれるようになったとか。

秋田弁満載の紙芝居、楽しませて頂きました🙇





そしてメインのきりたんぽ鍋。
今回秋田に来たのは無性にきりたんぽが食べたかったから。





モチモチとして香ばしいきりたんぽが比内地鶏と野菜の旨味を吸って芳醇な味わいに。ウマッ😋





店員さんの誘いに乗って、店長オススメという赤テリの塩焼きを追加。
赤テリとはウスメバルの地方名。ホロホロとした白身のほのかな味わいが驚きの美味さ🐟





すっかり満足してお会計。6,000円もいってしまったけど、全国旅行支援あきたびクーポン2,000円分を使用して4,000円也。
それなりのお値段だけど、こういう所でケチってはいけない🤭





お土産に秋田のお菓子を頂く。こういうちょっとしたサービスにまた来たい心(?)をくすぐられる😌





ホテルに戻り、秋田の夜景を眺めて就寝。
明日はきりたんぽの本場、大館へ。