こんにちはわんわん



10月になり 夏が終わり 秋も 深まって参りますが・・・

”芸術の秋” として 映画を 深く 鑑賞する時期でもあります。

そんな中で 最近 印象に残った映画の中での 主題曲について ご紹介します。ニコニコ





この曲は さだまさしさんの 1980年の作品です。

作詞 作曲 さだまさし 編曲 渡辺俊幸

さだまさしさんの 代表曲にも 選ばれています。星





そして この曲は 1980年に 公開された・・・

“翔べ イカロスの翼” という映画の 主題歌でした。

さださんが 初主演した 映画でもありました。

また この映画は サーカスでの ”道化師(ピエロ)” を 演じていた・・・ 

キグレサーカス団の ”栗原徹さんの実話” が 基になっていました。目




栗原さんは 大学を卒業して その後 写真専門学校を卒業して・・・

写真家として 日本国内を 放浪していましたが・・・

その際に ”キグレサーカス” と 出逢い・・・

そこで ”サーカスの魅力” に 引き込まれるようになり・・・ 

やがて サーカス団の一員として 参加することになりました。サーカス




そして 演者として 観衆の前に出ましたが・・・

未熟な芸によって ”失敗” を 繰り返して・・・

観客たちから “笑い” を 受けることになりました。

そこで 彼は キグレサーカスには “笑いがなかった” ことに 気づくのです。ひらめき電球




そして 彼自身が ”道化師(ピエロ)” に なることや・・・

さらには それまでの ”総合演出” も 変えることで・・・

サーカスを “笑い” によって 盛り上げることを 決意します。ピエロ





その後 彼は 懸命な努力によって・・・

キグレサーカスには 欠かすことができない ”一流の道化師” に なりましたが・・・

しかし 1977年11月 水戸(映画では新潟の設定)での 公演中に・・・

無情にも 高所での綱渡りの演技中に ”転落事故” が 起きてしまい・・・

28歳の若さで 亡くなってしまうという 悲劇に 見舞われてしまいました。しょぼん





当時の キグレサーカスでは・・・

演者に ”命綱” や ”救命ネット” を 施さないことが・・・

サーカス団としての ”意地” や ”美学” であったようで・・・

それが “最大の売り” でもあったようです。

しかし その結果 キグレサーカスにとっての 大きな功労者であった・・・

栗原氏を 失ってしまったことは 痛恨の極みであり・・・

当時の関係者たちの 失意というものは 並大抵ではなかったようです。

それによって 栗原氏の 短い生涯をつづった 小説も出版され・・・

その後 TVドラマにもなり この映画も 製作されたのです。星

 
 



さだまさしさんは 映画が完成してから その中での音楽を 製作しましたが・・・

この楽曲も 映画での映像を見ながら 発想されたそうで・・・

この曲の歌詞は まさに 亡くなった栗原氏の生涯を ”代弁” していたようです。

私も 以前から この曲を聴いて 感動していましたが・・・

この映画を見て その感慨も 更に 深いものになりました。しょぼん





歌詞の中では・・・



”君の その小さな手には・・・

持ちきれないほどの 哀しみを・・・


君の その小さな腕に・・・

支えきれないほどの 哀しみを・・・


せめて 笑顔が 救うのなら・・・

僕は 道化師(ピエロ) に なろう・・・”    という 部分があります。





”道化師” とは・・・

自分自身を “笑い者” に することを 意味します。

つまり 自分を ”おとしめて” までも・・・

あまりにも重い 哀しみを 抱いている あなたには・・・

早く ”笑顔” に なってほしい・・・と 願う心が 表されています。

これは “自己犠牲” をも かえりみない・・・

”本当の人間愛” が 表現されているように 思えます。目 





栗原氏は 転落事故の直後 自分自身の “致命的な状況” を 悟り・・・

このことを ”子供たちには 知らせるな”・・・と つぶやいたそうです。

それは 子供たちには ”ずっと 笑っていてほしい” と 願う心によって・・・

”瀕死の状況” の 中においても 無意識に出た 言葉だったのかもしれません。キラキラ 


 



また 栗原氏の在籍した キグレサーカスは・・・

最近になって 残念ながら 解散してしまったそうです。

しかし 栗原氏の遺した ”本当の人間愛” というものは・・・

この ”道化師のソネット” の 楽曲や・・・

映画 “翔べ イカロスの翼” によって 受け継がれてゆくと 思われます。

そして 栗原氏の ご冥福を 心より お祈りしたいと思います。しょぼん






人間とは 人生において・・・

さまざまな ”哀しみ” や ”苦しみ” を 経験しますが・・・

それを ”笑い” によって ”救う” ことは とても 貴いことであると 思われます。

それが 仮に “一時的” で あってもです。星




さらに サビの部分の 歌詞にもありましたが・・・




“笑ってよ 君のために・・・

笑ってよ 僕のために・・・”   という その意味とは・・・





“笑顔” になることは・・・

自分自身を ”救う” だけでなく・・・

他人を 周囲の人々をも ”救う” ことになるのです。

この曲の歌詞は さまざまな意味で 本当に 深いものであると 思われます。目






そして 私たちは・・・

人間にとっての ”真に救われる道” に ついても・・・

今後の 人生において 深く 考えてゆきたいですね。

このブログでも それについて 引き続き 考えて参ります。ニコニコ








この映画は 今月も・・・

ケーブルテレビ(日本映画専門チャンネル)でも 再放映される予定です。

また 最近2012年になって DVD化も されましたので・・・

皆様も 機会があれば この映画を ぜひ ご覧になってみてください。星