こんにちは 天使



キリスト教が 誕生した後 2世紀以降になると・・・

ローマ帝国は 周辺諸勢力の ”圧迫” に 苦しみ出し・・・

北方では ゲルマン人が 帝国内に侵入し・・・

東方では ササン朝ペルシャが 侵入してしまい・・・

ローマ帝国は 国境の防衛に 苦しみ始めます。ガーン




4世紀になると ローマ帝国は 国内での混乱を しずめるために・・・

大きな勢力となった キリスト教を “公認” して(313年)・・・

ローマ帝国の ”統一” に 役立てようとします。星





そして キリスト教の 教義としては・・・

”神” と ”キリスト” を・・・ 

”同質である” と みなすことにして・・・てんびん座




さらに “神” ”キリスト” ”聖霊” の 3つは・・・

ひとつの ”実体” であるという・・・ 

”三位一体説” という概念が 確立されて 

キリスト教の ”絶対性” が 強化されたのです。キラキラ





つまり この意味とは・・・

ローマ帝国が キリスト教を ”絶対化” すれば・・・

それを認めている ローマ帝国は それ以上に ”絶対化” されるわけです。

そんな ”からくり” も あったわけですね。ひらめき電球





キリスト教会は その後 ローマ帝国の組織に ”密着” して 整えられてゆき・・・

それによって ローマ帝国が 容認していた・・・ 

”階級” と ”貧富の差” をも 認めることになりました。

これによって イエスが 説いていた ”原始キリスト教” とは 完全に異なる

”別の宗教団体” が ここで 成立してしまったのです。ガーン





そして ローマ皇帝は 首都に 壮大な ”聖堂” を 建設し・・・チャペル*

“神の代理人” としての ”威厳” を 民衆に示しました。

つまり それは “神のための聖堂” ではなく・・・

ローマ皇帝の ”自分のための聖堂” を 作っていたわけですね。

君主が 自分を ”神格化” するのは・・・ 

人類の歴史の中で 数多くの事例が 見られます。 
 





その後 11世紀後半になると・・・

東ローマ帝国は セルジューク・トルコなどの 侵攻を受けて 危機となり・・・

皇帝は ローマ教皇(キリスト教最高指導者)に “援軍の要請” を 行いました。

しかし そこで ローマ教皇は その機会を利用して・・・

”聖地エルサレム” を イスラム教徒の支配から ”奪還” して・・・

教皇の権力を 高めようとする “野望” を 抱くのです。

それが あの ”十字軍の遠征” でした。十字架





”十字軍” と聞くと・・・

キリスト教のために戦う ”神聖な軍隊” のように 思われますが・・・

実は ”傭兵(ようへい)部隊” という お金で雇われた 軍人たちでした。

そして ローマ教皇は その見返りに ”免償(めんしょう)” という・・・

傭兵たちに ”罪の償いを免ずる”・・・ことを 与えました。

つまり 戦場では ”何をやっても許される” という保証をも 与えたのです。ドクロ





そして その 十字軍の侵攻は ”残虐非道” を極め・・・ 

とても ”十字架旗” の下で戦う 人間たちとは 思えなかったそうで

エルサレムへの途中では イスラム教徒たちへの ”虐殺・虐待・略奪” の 限りを尽くし

まさに ”野蛮な殺人集団” による 侵攻であると 思われたそうです。

それが 約7回も 十字軍による戦争が 繰り返されました。DASH!





皮肉にも イエス・キリストの教えが 民衆に 深く伝わったことが・・・

権力者によって 社会を 統一することに ”利用され”・・・

やがて “神の意思” であると言われれば・・・ 

民衆は ”戦争” も 疑いなく 始めてしまう・・・

これが ”宗教の怖さ” でも あるわけです。ショック!





私は かつて このブログで・・・

”絶対者” を 信仰する ”危険性” について 書きましたが・・・(※)

そこでは ”絶対者に次ぐ人間” が 必ず 発生するようであり・・・






つまり ”その人” の 言うことが “神の意思” とされるならば・・・

民衆は 何も 疑いなく 従ってしまう・・・

そんな状況が 人類の歴史では 何度も 起こってきたのです。ガーン







それゆえに ”人類を救う” はずの ”宗教” が・・・

人類を ”重く苦しめる” こともある・・・・・

私たちは 自分が ”何を 信仰しているのか?”・・・ということを

十分に 認識したいですね。目









中世のヨーロッパでは このような出来事から・・・

やがて ”ルネサンス” という 新たな思想が 登場してきます。

それについては 次回に。ニコニコ














(※) ”絶対者の危険性” という記事は こちらですので ぜひ お読みください。星