静かな黄昏
仕事がいつもより早く退けた。
風もなく、
紺碧の空には雲ひとつ浮かんでいない。
西の空は、
すでに茜色に染まりはじめている。
まだ間に合うかもしれない、
疾く急げ!
思い立って、
車を西へ西へと飛ばし、
いつもの場所へと辿り着いた。
落日の残光留めながらも、
辺りには、
もう夜の帳が降りはじめていた。
間に合ったと言えるのか、
それともすでに遅かったのか。
しかし、
昼と夜の入れ替わる、
臨界のひとときは、
互いの名残りを相併せ持つ、
実に微妙な関係を、
束の間だけ垣間見せてくれる。
そして、その臨界こそは、
やがて失われゆく故に、
美しいひとときを奏でている。
きみと見し
あの日は遠く
たそがれて
燃ゆる空こそ
きみのことづて
柴田淳/東京
ポール・ヴェルレーヌ名訳三選「落葉」「偶成」「無言の恋歌
この小説「もうひとつの明日」は、1998年5月9日、同人誌『座礁』に発表したものの再掲載です。
過去にアップした小説
短編小説 恋文~往信 朗読版
短編小説 恋文~返書 朗読版
古くからの友人、高木早苗さんが、松江市観光大使を務める京太郎さんと、
ご当地松江を舞台にしたデュエットソング、
『さよならだんだんまた明日』をリリースされました。
とても素敵な歌ですので、是非聴いてあげて下さい。
不肖私めの撮影した写真も少しだけ入れてありますので、よろしくです。
「だんだん」は、出雲地方独特の方言で、ありがとうの意です。
振袖の振付方を詳しく解説した写真講座を公開しましたので、
興味のある方はご覧下さい。
写真集の制作に興味のある方は、こちらを参考にしてみて下さい。









