気持ちを減量しようと思い始めた
いつからだったかは憶えていない
向こう側に 取り囲む状況の変化があって
やりとりする日にちが 減ってくることになった
もともとが日常生活の外にあって
それを邪魔をしないようにと
始まった時から考えていたから
抗うつもりなど さらさらなかった
何年かが経過して 顔を合わせた
ふたりきりになった時間、空間は
何かが 何かで
帯びる熱が変わっている気がした
久しぶりだったからということだけでなく
そして、また数年が経過した
関わる日だけでなく
さらに関わる時間が減っていった
そして、また数年後
数時間だけ顔をあわせられる可能性があったが
それは 実現しなかった
向こう側に 抱えることが多くなっていった
それは訊いていいこととは思っていなかったので
それを漏らしてくる時にだけ 頷きながら聞いた
そして時間が経過して
時間を重ね合わすことも ルーティンでなくなった
日常の外にあったことだったが 日常でなくなった
前に書いて、下書きに置いたままだった