知人が事故に遭い、ヘルプの連絡があった。
私の住む県内で起きたことだったし
都内でないので、そう知り合いもいなかったのだろう。
電話口で聞く、彼の説明は要領を得ず、詳しい状況はわからなかった。
事故直後で まだ落ち着いていないからだろうと思うし、
私よりも年上の人だったので、それ以上は訊くことはやめて
彼が搬送された救急病院まで、車で大急ぎで向かった。
病院に向かう途中、処置室で横になる彼の映像が なぜか思い浮かび
たぶん、喉がかわいているんじゃないかな、と、ふと思った。
病院に到着する数十分前にある、コンビニに入って...
温かい飲み物と、冷たい飲み物を、両方買った。
きっと どちらかが飲みたいだろうと思ったから。
幸い軽微な骨折で済んだが、やはり、しばらくは松葉杖を使うことになってしまった。
病院を後にして、その足で再度事情を報告するために警察署に向かった。
彼を家まで送ったが、助手席に座りながら
彼は今日の行動を悔やんでいて、そのことを口走っていた。
聞こえてはいたが、あまり反応しないようにして、時々、2言、3言を返した。
きっと、懺悔の念で、一杯だろうから、語るままにしておいた。
そして何度も、私に申し訳ないと、言っていた。
私は、終始、大丈夫ですよ、気にはなるだろうけど、いいいですから、と言い続けた。
でも、実のところ、私は運転しながらも ずっとお腹を減らして困っていた。
ただ、彼は何も食べたくなくて、一刻も早く自宅に帰りたかったようなので
そのまま、彼を自宅まで送り届けた。 ひとりになったのは、午後23時を過ぎていた...
彼も言ってた通り、しばらくは仕事にも影響があるだろうな。
やはり、自分を大事にして、日々、暮らしていかないとな、と感じた夜だった。