金曜と、三連休 その1 | 心のおもむくまま、時の流れるまま

心のおもむくまま、時の流れるまま

いろんな出会いがありますよね


ユミコの勤務先も 期末の3月になって 
来期の体制について いろいろ噂が流れているようだった。


ユミコはそれを聞き流せずにいたので
彼女のプレッシャーも さらに強まった。


それが われわれの付き合いにも響き始めた。
私が彼女を包み込もうにも 難しかった...


ユミコは 私に迷惑(?)をかけないで
今の仕事を続けられるかを 自問自答していた。


そんな状況だったので、ここ数週間は 
お互いに ほとんど連絡も取らなかった。


時間も少し経ったし 彼女から連絡し難いだろうと思って
3連休前の金曜の夜に ユミコを誘い出した。
久しぶりに逢って ふたりで飲みに行った。


始めはよかったのだが
しかし... ユミコは仕事の話を始めた。
う~ん 愚痴というより 途中から 私に八つ当たりしてきた。


しばらく聞き流したり 適度に相槌を打っていたのだが
私は一生懸命やっているのに... と、いつもの話しになってきて。



愚痴もある程度はいいんだけど やはり人の上に立っているのだから
前向きな考えを持たないと... 
そして結果を求められるのは当然だよ... と言ったのだが...


やはり、素直に耳を傾けられないんだな。
悔しかったんだろう 涙を流し始めた。。。


せっかく逢ったのだが また振り出しに戻ってしまった...
帰りの電車も 窓の外を見ながら 溢れ出す涙を止められないようだった。



言葉を交わさないまま 彼女は電車を降りた。