最近は、少しずつだが、メールのやりとりはしていた。
彼女も仕事がひとやま越えたようで、気落ちにゆとりができたようだった。
ただ、仕事はコトの他大変なようで、これについては、また別の機会に書きます。
ただ、私もわざと、毎日は送ってはいなかった。
返事がある日もあるが、無い日もあったので。
それに、エリコがふたりのことを、どう考えているかもわからなかったので
金曜日にメールのやりとりをしていたから、
エリコが土曜と日曜が休みなのは、知っていた。
しかし私の方からは、逢えるかな?とは、訊かないでいた。
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5分後、メールが返ってきた。
地元で買い物をするつもりが、●●まで足を延しました。
さらに、▲▲まで行ってみようかな... と思ったので。
とても遠回しな、デートのお誘いだった(笑)
“今、話せるの?”と、メールを送ると、
『話せるよ』と、メールが返ってきた。
約1ヵ月半ぶりぐらいかな、エリコの声を聞いた。
やはり、自分の中で、うれしい気持ちが広がっていった。
詳細は覚えてないが
“▲▲まで行ったこと無いけど、頑張れば行ける気がするの”と、エリコが言った。
(彼女は、それほど運転は得意でないし、長距離も走り慣れていない)
“いつも急でゴメンね。 急に誘っていいの? 予定は無かったのかな”
夕方から予定があったけど、それは口にしなかった。
“▲▲まで来てもらえるかな”
『いいよ。 行くよ。』
“来てもらえるなら、どれぐらいで来られるかな”
『行けるよ。 車だと、1時間ぐらい。』
『電車だと1時間半以上はかかるかな』と、答えた。
『二人とも車だと動きにくいかな。 電車で行った方がいいかな』と言うと、
“電車なら、いいよ。 そんなに長い時間も居られないし”と、
エリコが間髪入れずに答えた。
その躊躇せずに速攻で 『電車なら、いいよ』と答えるなよと思いながらも![]()
早く帰らないといけない事情もあるのかなと思ったので
その不平は口にせず、“車で向かうよ”とだけ、答えた。
(後で聞いたら、電車で来て時間をかけてきてもらうのが悪いと思ったそうだ)
私が、『じゃあ、1時間後に、逢おう。』と言うと、
“ナビがあるから大丈夫だと思うけど、万が一辿り着けなかったらゴメンね”
(あっさり言うな~と思った。 こういうところが理解に苦しむのだが^^)
『大丈夫、エリコは来れるよ。万が一のことがあったら、そこからメールして』
『俺はエリコに逢いに、どこにでも向かうから。』と、答えた。
『1時間と言ったけど、歯を磨いて顔を洗う時間は別にしてくれよ』と言うと、
エリコは笑いながら “うん、わかった”と、答えた。
1時間と言ったものの、
それは高速を最高速で飛ばした場合のことだから、
携帯で渋滞情報を確認しながら、歯を磨き始めた。
とりあえず、渋滞は発生していなかった。
エリコを目にするまでは、まだ安心できない。
なんとスリリングなデートの約束なんだろう(笑)
まずは逢いたい。 彼女の気持ちを確かめたかったから。
本当に逢えるのかな、そんなことを思いながら
家を飛び出た。