▲▲まで、行こうかな | 心のおもむくまま、時の流れるまま

心のおもむくまま、時の流れるまま

いろんな出会いがありますよね

最近は、少しずつだが、メールのやりとりはしていた。


彼女も仕事がひとやま越えたようで、気落ちにゆとりができたようだった。


ただ、仕事はコトの他大変なようで、これについては、また別の機会に書きます。




ただ、私もわざと、毎日は送ってはいなかった。


返事がある日もあるが、無い日もあったので。


それに、エリコがふたりのことを、どう考えているかもわからなかったので




金曜日にメールのやりとりをしていたから、


エリコが土曜と日曜が休みなのは、知っていた。


しかし私の方からは、逢えるかな?とは、訊かないでいた。



>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>




5分後、メールが返ってきた。


地元で買い物をするつもりが、●●まで足を延しました。


さらに、▲▲まで行ってみようかな... と思ったので。


とても遠回しな、デートのお誘いだった(笑)




“今、話せるの?”と、メールを送ると、


『話せるよ』と、メールが返ってきた。




約1ヵ月半ぶりぐらいかな、エリコの声を聞いた。


やはり、自分の中で、うれしい気持ちが広がっていった。




詳細は覚えてないが


“▲▲まで行ったこと無いけど、頑張れば行ける気がするの”と、エリコが言った。


(彼女は、それほど運転は得意でないし、長距離も走り慣れていない)


“いつも急でゴメンね。 急に誘っていいの? 予定は無かったのかな”


夕方から予定があったけど、それは口にしなかった。





“▲▲まで来てもらえるかな”


『いいよ。 行くよ。』


“来てもらえるなら、どれぐらいで来られるかな”


『行けるよ。 車だと、1時間ぐらい。』


『電車だと1時間半以上はかかるかな』と、答えた。





『二人とも車だと動きにくいかな。 電車で行った方がいいかな』と言うと、


“電車なら、いいよ。 そんなに長い時間も居られないし”と、


エリコが間髪入れずに答えた。





その躊躇せずに速攻で 『電車なら、いいよ』と答えるなよと思いながらもプンプン


早く帰らないといけない事情もあるのかなと思ったので


その不平は口にせず、“車で向かうよ”とだけ、答えた。


(後で聞いたら、電車で来て時間をかけてきてもらうのが悪いと思ったそうだ)




私が、『じゃあ、1時間後に、逢おう。』と言うと、


“ナビがあるから大丈夫だと思うけど、万が一辿り着けなかったらゴメンね”


(あっさり言うな~と思った。 こういうところが理解に苦しむのだが^^)


『大丈夫、エリコは来れるよ。万が一のことがあったら、そこからメールして』


『俺はエリコに逢いに、どこにでも向かうから。』と、答えた。





『1時間と言ったけど、歯を磨いて顔を洗う時間は別にしてくれよ』と言うと、


エリコは笑いながら “うん、わかった”と、答えた。




1時間と言ったものの、


それは高速を最高速で飛ばした場合のことだから、


携帯で渋滞情報を確認しながら、歯を磨き始めた。


とりあえず、渋滞は発生していなかった。





エリコを目にするまでは、まだ安心できない。


なんとスリリングなデートの約束なんだろう(笑)


まずは逢いたい。 彼女の気持ちを確かめたかったから。




本当に逢えるのかな、そんなことを思いながら


家を飛び出た。