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/:| /メ、l/|.:./|斗― 彡:ハ
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さて、何が見えたでしょう?
BBSで拾いました。
……………、……。
異形蠢く、忘れ去られた城を御存知ですか?
……そう、知りませんか。それならばあなたは幸せだ。早々に私のことは忘れ、綺麗な道を行くと良い。
……知りたい、と?
そうですか、……それならばあなたは愚者。お教えいたしましょう、異形蠢く城の最期。残酷な終わりと、人は知らない血の物語……。
その城は、誰もが知る美しき城でありました。そして、誰もが知る“変わり者”の王女の城でもございました。
王女は面白いものがお好きな方でいらっしゃいました。
「連れておいで。楽しいもの楽しいもの。
わたくしのお目にかかれる幸福者を」
それが王女の口癖でございます。
ある日のことでございました。旅人が王女にお見せしたいものがあるのだと、門番に告げました。
王女は其れを聞き、「わたくしを楽しませてくれるものなのでしょうね……?」そう、深く深く暗い、闇のような声で呟かれました。
旅人は是と頷き、大きな大きな布のかけられた何かを引きずり、王女の前で布を剥いでみせました。
檻――その中に存在した、それは異形でございました。
腕が鳥のような翼へとかわりゆく女。
口もなく鼻もない、五つ目の双子。
肌は黒く、瞳は赤く――それ以外の色を知らない大男。
片足のみが尾鰭の、大きく大きく口の裂けた少女。
――沢山の沢山の、恐ろしき外見の異形。
旅人は笑いました。「お気に召しましたでしょうか」と。
王女は叫びました。「それを連れて出て行け」と。
気持ちが悪い、あれはなんだ……家臣たちがざわめく中で、旅人は大きく大きく、にぃ、と口を歪ませました。
「これは人にございますよ。見世物とする為に人の手によって望まずこの姿にされた……王女、あなたと同じ」
王女は目を見開き、叫びました。
「同じだと……っ、この化け物とわたくしが!
無礼者……、余程死に急ぎたいか!」
首を跳ねよ、そう王女が命じると同時に、一面に血が舞いました。
跳ねられたのは、王女の首にございました。
皆が息を呑む中で、王女の目の前に立つは、腕が翼と変わりゆく、哀れな異形の女でした。
翼についた赤、……女の翼によって、王女の首は飛びました。飛んだ王女の首を受け止めたのは大男。
男は狂ったように笑い――王女の首を、
貪り食いました。
くるり、くるりと、踊りだす首なし王女……王女はその異形達と、もはや同じ存在にございました。
一夜にして、その城の存在は壊れ果てたものとなり、
その理由を知るものは存在致しません……異形によって、城のすべての存在は葬り去られ――すべての存在は、首無し人形。
……え?
どうして私が知っているのかと……ああ、あなたは中々賢いようだ。
……聞こえますか、向こうの方に響きわたる声。
つれておいで たのしいもの たのしいもの
わたくしのおめにかかれる
こうふく もの……、
首がなくなったはずの王女の声は、異形と化した故、未だ存在しております……質問に答えていないと? ええ、その通り。
ですが、賢いあなたならば分かるでしょう……私が何者か。どうして城を知っているか。
血に塗れた惨劇に、これ以上関わらない方が良い……早々に、立ち去った方が身の為だ。
異形があなたを 葬り去らなければいけなくなる前に。
くるくる、ぐるぐる。
王女は廻る。 たのしいもの その存在を求めて。
ケタケタ くすくす。
異形は笑う 己を愚弄し同じ存在となった 愚かな王女の姿を見つめ。
シャラ、――シャラ。
旅人は歩く。檻につながれた鎖を引いて。
異形を愚弄した愚者共が
どんな存在になるかを語り継ぎ