▪️所在地:愛知県名古屋市中川区露橋2-12-1

▪️完工:昭和23年(1948年)12月2日

▪️収容人員: 4,883人(改修前  35,000人:特別席・内野席 19,752人 外野席 15,248人)

▪️中堅:122m  両翼:100m

 (改修前  中堅:119m  両翼:91.4m

▪️観戦試合:1996.8.23 バファローズvs ブルーウェーブほか6試合

 

ナゴヤ球場(昔は中日球場)は、中日ドラゴンズの本拠地として、1996年までは1軍の公式戦が開催されていました。また年に数試合、近鉄バファローズ主催試合も行われていました。


ナゴヤドームが完成した1997年度からは、練習場の位置付けとなり、主に2軍の試合が開催されています。



球場横の室内練習場


プロ野球の本拠地球場が新球場に移転した場合は、旧の球場は取り壊され、他の用途に用いられることが多いですが、リニューアル(ダウンサイジング)され、2軍の試合で使われている珍しい球場です。近年は、オープン戦が開催されることもあります。


ナゴヤ球場は、名古屋駅から3km程度、球場の最寄駅である名古屋鉄道の山王駅(旧ナゴヤ球場前駅)は、名古屋駅から一駅と極めてアクセスが良いです。


ちなみに1軍公式戦開催晩年は、名鉄山王駅よりもさらに球場に近くに、JRがナゴヤ球場正門前駅を開設していました。


球場内にある旧ナゴヤ球場前駅のパネル


名古屋鉄道の山王駅(旧ナゴヤ球場前駅)

ナゴヤ球場寄りのホームの端には臨時改札口のようなものが?


上の写真の臨時改札口のようなものを横から見たところ

道路には臨時券売所のような小屋の跡(写真右)


JRナゴヤ球場正門前駅跡(球場側)


JRナゴヤ球場正門前駅の跡(ホームがあった辺り)


ナゴヤ球場正門前跡にある選手のペイントその1


ナゴヤ球場正門前跡にある選手のペイントその2


ナゴヤ球場正門前駅からの乗車券


観戦した試合のチケットです。

まずは、近鉄バファローズ主催の最後のシリーズです。


この年活躍したBWフレーザー投手が踏ん張り勝利(BW5-4Bu)


BW楽勝の展開もショート斉藤選手の落球から流れが変わり逆転負け(BW8-11Bu)


BW金田投手とBu山崎投手による投手戦(BW2-1Bu)


先発はサーパス小林投手とD小山投手(S3-3D)


内野席券売場跡(2004年)


一塁側内野席から室内練習場を望む(2004年)


一塁側内野席から三塁側を望む(2004年)

バックネット裏から三塁側内野席の上部は撤去


レフト側の外野席は撤去(2004年)


外野席跡はマンションに(2004年)


球場内のパネルより

1軍の試合が開催されたレフト側観客席の外はすぐ新幹線の線路


清原氏の日本シリーズでの場外ホームランは新幹線の高架橋に着弾しました。


新幹線と名鉄が球場のそばを走っている


どういう謂れがあるのかわかりませんが、球場内にはナゴヤ球場神社があります。


バックネット裏にある鳥居と祠(2004年)

昭和の雰囲気が強烈に漂うスタンド下売店跡(2004年)


中日ドラゴンズの試合も見ました。

この日は西本投手が完封勝利


与田投手が速球を投げる度に、球場がどよめきました。


2022年に開催されたオープン戦です。


25年ほど前に、ここで1軍の試合が行われていたとは思えません。


観客席は非常にコンパクト

先発投手は育成時代の東投手


外野フェンスには広告がいっぱい


話題となった「サカナクション」の広告


現在のスコアボード


大下選手(現マリーンズ)のソロHR


ビニールテントの放送席

この日の解説は内藤尚行氏


最後は山崎福投手がピシャリ


東投手→山崎福投手の完封リレーで勝利


球場外からのスコアボード


スコアボード裏は結構スカスカ


球場入口正面のファーム優勝ペナント


球場横にあり、惜しまれながら廃業された「ラーメン竜」

経営的な観点からすると、街中の立地条件の良い広大な土地を、あまり収益の見込めそうもない2軍の球場のままにしておいても良いのだろうか?と他人事ながら心配したくなりますが、野球ファンとしては、かつての在阪パリーグ本拠地(西宮、大阪、藤井寺、日生)のように1軍の試合で使われなくなって、即解体ではなく、ナゴヤ球場のように2軍で使われ続ける球場があっても面白いと思います。

(終わり)