▪️所在地:千葉県千葉市美浜区美浜1番地

▪️完工:平成2年(1990年)2月20日

▪️収容人員: 30,131人(特別席486人・内野22,442人・外野7,203人:完工時)

▪️中堅:122m  両翼:99.5m

▪️観戦試合:1994.3.24 マリーンズvsブルーウェーブほか3試合


平成4年(1992年)から、千葉ロッテマリーンズの本拠地球場です。最寄りのJR京葉線海浜幕張駅から歩くにはちょっと遠く、シャトルバスが出ています。


シャトルバスのシートは、マーくん、リーンちゃん、ズーちゃんの模様


サッカーやコンサートなどに使用することも目的としているため、典型的なクッキーカッタースタジアムとなっています。

完全な円形です


照明塔はなく、観客席の上の屋根の庇に付けられたライトでグラウンドを照らします。


屋根の庇の照明施設「サークルライン」


東京湾の奥に位置し、海のそばにあり、風が非常に強い日があることで有名です。この風の跳ね返りなどの影響で、フォークがよく変化したり、ホームラン性の当たりが押し戻されて外野フライになったり、打者受難の球場です(もちろんフライが取りにくいなど守備受難でもありますが)。

バファローズ関係でも、ブルーウェーブ時代の平成7年(1995年)4月21日、野田投手の19奪三振記録や令和4年(2022年)4月10日の佐々木投手の完全試合が、この球場で達成されています。

風とは関係ないと思いますが、山本投手のノーヒットノーランもこの球場です。


2019年からはホームランラグーンが設置され、右中間と左中間のふくらみが少なくなり、ホームランが出やすくなっています。

外野後方の壁の隙間から海が見えます


多目的スタジアムというだけあって、サッカーでの使用を想定し(?)、スコアボードに45分計がありましたが、今は外されています。サッカーの試合で使われたことはあるのでしょうか?

風向計のあるスコアボード

かつては時計の右横に45分計がありました


沢柳政義先生著「野球場大事典」によると、世界で初めて、人工芝の表面温度が50℃以上になると、内野手、外野手の守備位置に冷風を送れるよう配管しているそうです。


パリーグでは。この球場とエスコンフィールドHOKKAIDOだけリリーフカーを使用しています。芝は傷まないのでしょうか。


電気自動車のリリーフカー


自動車タイプのリリーフカー


ラッキー7にはコアラのマーチくんが出てきます


平成23年(2011年)から、ネーミングライツを導入し、平成28年(2016年)11月末までは「QVCマリンフィールド」、現在は「ZOZOマリンスタジアム」となっています。


QVCマリーンフィールド時代の球場正面


観戦した試合のチケットです。


この当時は、マリーンズはピンク色を使ったユニフォームでした。


ジョニー黒木投手の復活勝利


平成25年(2012年)8月10日


スケールズ選手のスリーランHRで勝ち越すも...

7−8のルーズベルトゲームで負け


この球場は建設から30時年以上経ち、さらに潮風で施設の劣化が進んでおり、10年後くらいを目途に移転・建て替えの話が出ています。日本の野球場は稼働率を高めるため、多目的のクッキーカッタースタジアムが多く、あまり個性がないように思います。アメリカで流行っているネオクラシックデザインがベストとは言いませんが、千葉での新球場は、ぜひ個性豊かな野球専用球場で天然芝にしてほしいと思います。

(終わり)