▪️所在地:静岡県静岡市清水区庵原町3000

▪️完工:平成18年(2005年)7月17日

▪️収容人員: 10,000人(内野4,000人・外野6,000人)

▪️中堅:122m  両翼:100m

▪️観戦試合:2024.3.15 くふうハヤテベンチャーズ静岡vs バファローズ


ちゅ〜るスタジアム清水は、66年ぶりにNPBに新規参入した球団「くふうハヤテベンチャーズ静岡」の本拠地球場です。この球団は、同じく新規参入した「オイシックス新潟アルビレックス」とともに、山陽クラウンズ以来の一軍を持たないプロ野球球団となります。


清水駅はエスパルス一色

さすが「サッカーの街」


清水駅から球場まで、路線バスは本数が少ないのでシャトルバスが出ていました。途中で富士山の頂上の方が見えましたが、写真を撮るのを忘れました。


シャトルバスはマイクロバス


チケットは、全て自由席ですが、別に1,000円出せばS席(バックネット裏、120席のみ)で観戦できます。せっかくなのでS席に入場しました。S席は隣席との間が少し広く取られているので、広々と観戦できました。


当日券売り場



S席チケット

自由席とは別料金が必要です


球場は緑豊かな高台にあり、周辺には店がありません。


球場外にはキッチンカーが出ていました。


サブ球場もあります


球場内にはグッズコーナーもあります


開幕を祝うお花


スコアボードは、球速表示やヒット数の表示がない割に、地方球場では珍しく風向きの表示がありました。


試合前は、ベンチャーズメンバーも率先してグラウンド整備していました。グラウンドの散水はマウンド付近から吐き出し口を回すタイプ。このためホーム付近には水が届かず、蛇口からホースを伸ばして、散水していました。





外野フェンスにはライト側に「ちゅ〜るスタジアム清水」のロゴがある以外は、広告がありません。


ロゴと試合前に円陣を組むベンチャーズ


観戦した日は、記念すべき初公式戦のセレモニーがありました。両チームメンバーの紹介から、球団代表のあいさつ、静岡市長の始球式、地元の中学生による国家斉唱と盛りだくさんの内容でした。メンバー紹介では、ベンチャーズ福田秀平選手(元千葉ロッテマリーンズ)への声援が最も大きかったです。また、地元のテレビ放映もあったようで、解説は江川氏でした。


選手が一人一人紹介されて整列へ


ベンチャーズ代表のあいさつ


解説の江川氏


この日のバファローズのバッテリーは、宮城投手-若月捕手。野口選手もスタメンで、ファームの試合にしては豪華でした。S席からは投手の球筋がよく見え、宮城投手が投じるスライダーのキレの凄さに周りからどよめきが起こっていました。


一軍の開幕試合のようなBバッテリー


貫禄の投球をみせる宮城投手から、初ヒットを打ったのは倉本選手(元横浜DeNAベイスターズ)。さすがは元一軍。しかし結局、宮城投手は5回2安打で、ベンチャーズは手足も出ない感じでした。


圧倒的な投球でした


5回終了時の赤堀監督のインタビュー

もとバファローズ


山中選手の豪快な3ランホームランで大差がつく


次に当番した東投手は、2ストライクをとってから、粘られて苦労していた印象でした。

6回裏に富山選手にタイムリーツーベースを打たれました。


2番手の東投手

ちょっと苦労してました


一方、ベンチャーズ投手陣は、四球が多く、打ちとっても3ボールになること多かったため、間延びした展開となりました。先発の早川投手は4三振を奪い、2番手の竹内投手は医師の試験に合格した異色の経歴で、3回を2失点に抑え、面白い選手だと思いました。


一方、守備陣は、内野前進守備の内野ゴロや外野前進の単打で2塁ランナーを返すなど、まだまだレベルアップが必要だと感じました。


打撃陣も、9回裏の阿部投手のワンポイント登板含め、一軍レベルの3投手から5安打しかできず、結局9-1でバファローズの完勝となりました。


バファローズの猛攻


この日の観客は1631人。2軍だけで採算が取れるようなビジネスモデルが確立できるのか課題ではありますが、野球人口の裾野を拡げる取組として、これからも暖かく見守っていきたいです。

(終わり)