ドラッグストア薬剤師 寺脇令子です。

2024年春、初出版します!

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以前から抗生物質の使用法については記事にしていますが
改めて、抗生物質を正しく理解してもらうために今日は書いていきますね。


 


1 最後まで飲みきる

 

抗生物質というのは、細菌を殺すものです。

ですが、一回薬を飲んだからと言って、菌がすぐに死滅するわけではありません。

 菌も増殖しますから、増殖を抑えつつ、殺すということを薬で行うことが、抗生物質による治療です。

 

 

ですが、薬の量が少なかったり、途中でやめたりするとどうなるでしょうか?

充分な殺傷効果が出ないだけではなく

菌に、薬の情報を与えるだけで終わってしまいます。

 

 

菌も生き物ですから、敵の情報を得たらそれに対抗する手段を取ってきます。

それが「耐性菌」と呼ばれるもので、薬に対抗するように自身(細胞)を進化させます。

 

 

ですから、中途半端に服用すると、間接的に

菌を強くしてしまうのです!

 

 

抗生物質の効果を判断するにはだいたい3-4日の服用が必要ですから、その日数分はしっかり服用してくださいね!

 

 

 




 

2: むやみに処方を希望しない

 

「抗生物質ください!」

そのようにお願いする患者さんを時々見かけます。

多分その人は、辛い症状が抗生物質で楽になった経験があるんですね。

 
 

ですが、2024年2月現在、抗生物質はやたらと処方されなくなりました。

よほど熱が続いていたり、菌が原因であるとはっきりしている場合のみ使われます。

風邪、インフルエンザ、コロナに抗生物質は効きません

 

 

抗生物質=菌に対するもの。

 インフルエンザは「インフルエンザウィルス」によるもの。

 風邪もコロナもウィルスによるものだからです。

 

 ウィルスには抗生物質は効きません。

 

 

じゃあなぜ、抗生物質が風邪に処方されるのか?

 実はその抗生物質、「二次感染」に処方されているのです。。

 

 

風邪でいうと、ウィルスによって、熱が出たり咳が出たりします。

 それをこじらせると、「上気道炎」になったり「気管支炎」になったりします。

 この「上気道炎」「気管支炎」が、菌の仕業であることが多いのです。

 

だからその菌を退治するため、抗生物質を使うのです。

 

 



 

私たち患者の側も自らの健康を守るために、適切に薬を使うことが必要になってきたんですね。

 

 言われたから飲む

医師は絶対

 そういう社会が変わっていきます。

 

 

 

私がこのブログの最初から書き続けて、言い続けてきたことに

ようやっと!社会が追いつきました。

これからです!

 

 

本当のことを伝える薬剤師として、これからも精進してゆきますね!

 

 



 

 

*初出版となる書籍には、日常的に自分をケアす方法も満載です。

出版までの道のりを読みたい方、応援してくださる方はこちらのグループにご参加くださいね。

よろしくお願いします。

 

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*薬剤師は薬を飲みなさい、とだけ言うと思っていたかもしれませんね。

薬剤師は今や、セルフメディケーションを担う存在。

これからも、薬のことだけでなくさまざまな方向からの発信を続けていきますね!

 

 

 

 

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