F1の小部屋 RELOAD

F1の小部屋 RELOAD

F1のリザルトについてあれやこれや、好き勝手なことをコメントしてみようと思います。レース終了後、1週間以内に更新(目標)。

1位 G.ラッセル メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・フォード
3位 K.アントネッリ メルセデスAMG
4位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
5位 L.ハミルトン フェラーリ
6位 I.ハジャー レッドブル・フォード
7位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
8位 C.ルクレール フェラーリ
9位 L.ローソン レーシングブルズ・フォード
10位 A.リンドブラッド レーシングブルズ・フォード

 オーストリアGPです。ここレッドブル・リンクはなだらかな丘陵地帯にあるサーキットです。おそらく、この地方における原風景といっても差し支えないと思われる、のどかな風景が広がります。コース脇に羊飼いがいても違和感が無いぐらいに。まあ、それは言い過ぎだとしても(汗)、この牧歌的とも言える、のどかな風景の中、最先端の技術の粋を凝らしたレーシングカーがしのぎを削るというのも不思議な感じがします。きっと、これがギャップ萌えというヤツなのでしょう(違)。ちなみに、鈴鹿サーキットも周りは日本の原風景ともいえる田園風景が広がっています。本田宗一郎の指示で田んぼは潰さなかったそうです。鈴鹿とレッドブル・リンク。思わぬところで共通点を発見してしまいました。さて、スターティンググリッドですが、ポールはラッセル。以下、ルクレール、ハミルトン、アントネッリ、フェルスタッペン、ノリス、ピアストリ、ハジャー、ローソン、リンドブラドと続きます。前回のバルセロナに続きラッセルがポール。ここで優勝してタイトル争いに弾みをつけたいところですね。そして好調フェラーリ勢がその後ろに着けています。ラッセルとしても気になるところでしょう。スタートはラッセルがマシンをイン側に寄せつつターン1を通過。ホールショットです。ターン2ではアントネッリが大外、というかアウト側のエスケープゾーンに思いっきり飛び出してターン2を通過。「ここが俺のレコードラインだ!」と言わんばかりの、堂々たるはみ出しぶりですね。と、後方のアントネッリに気を取られている隙にターン3ではフェラーリのチームメイトバトルが発生。ハミルトンがアウト側からルクレールに被せます。アウト側に追いやられながもルクレールをオーバーテイク。2番手にジャンプアップです。11周目、フェルスタッペンがターン1でハミルトンをオーバーテイク。アントネッリやルクレールを押しのけて、ここまでポジションアップしてきました。3番手にポジションダウンしたハミルトン。敵もさるものでターン3でアウト側からフェルスタッペンを抜き返します。一瞬行き場を失いかけたフェルスタッペンがハードブレーキングでスモークを上げます。その後、何度かポジションを入れ替えてバトルを続けるこの2台。そして22周目、ターン6でフェルスタッペンがハミルトンのインを突いてオーバーテイク。フェルスタッペンが一気に前に出たことで勝負がつきました。下りでブレーキングが難しいコーナーですが、見事オーバーテイクを決ました。長らく続いた王者対決はフェルスタッペンに軍配が上がることになります。そして、レースの方はラッセルがトップチェッカー。開幕戦以来、久々の勝利を手にしました。この勝利でタイトル争いを、良い流れに持っていきたいところですね。2位はフェルスタッペン。ここ、レッドブルのお膝元で意地を見せました。今シーズンの不振や、それに伴う引退発言等、ネガティブなイメージが付きまとっていましたが、このレース内容に、この結果なら首脳陣も納得がいったのではないでしょうか。そして、フェラーリ陣営は何とポディウム圏外です。サインツのリタイヤによりバーチャル・セーフティーカーが出動し、タイヤ交換を行ったのですが、その後、タイヤの消耗が激しくズルズルとポジションを落としていきました。予選順位が良かっただけに何とももったいないですね。

余談…サッカーW杯で日本がブラジルに惜敗。負けたのは悔しいですが、あのブラジルに善戦したのではないでしょうか。しかも、先制ゴールを決めていますからね。前回のカタール大会では日本はドイツとスペインに勝っているのでブラジルも警戒していたことでしょう。もし、ブラジルに勝っていたらいいとこいってたんじゃないですか?まあ、アルゼンチンとかフランス等強豪がまだ控えているので、そう簡単に優勝とまではいかないでしょうが。海外組が多数を占めるサッカー日本代表。その強さも世界基準に届いていると思わせる大会でした。

1位 L.ハミルトン フェラーリ
2位 G.ラッセル メルセデスAMG
3位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
4位 M.フェルスタッペン レッドブル・フォード
5位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
6位 I.ハジャー レッドブル・フォード
7位 P.ガスリー アルピーヌ・メルセデス
8位 F.コラピント アルピーヌ・メルセデス
9位 L.ローソン レーシングブルズ・フォード
10位 A.リンドブラッド レーシングブルズ・フォード

 バルセロナ・カタルーニャGPです。ここ、カタロニアサーキットで開催されるレースは、昨シーズンまでスペインGPとして開催されていましたが、シーズン後半にマドリードでレースが開催されるということで、この名称となりました。まあ、首都で開催されるのですから、国名を冠したGP名はそちらに譲るのがスジというものでしょうね。スターティンググリッドですが、ポールはラッセル。以下ハミルトン、アントネッリ、ノリス、フェルスタッペン、ハジャー、ピアストリ、ローソン、ヒュルケンベルグ、ルクレールと続きます。ラッセルが2戦振りのポールポジション。上位入賞でアントネッリとの差を埋めたいところです。2番手はハミルトン。ここのところ調子を上げているので怖い存在ですね。スタートはラッセルが上手くダッシュを決めてホールショット。後続にも大きな順位変動は無く続々とマシンが通過していきます。32周目、アントネッリが首位のラッセルに迫ります。マシンをイン側に寄せてブロックするラッセル。タイトルを争うライバルだけに、そう簡単に前に行かせません。37周目、ラッセルがピットインしてタイヤ交換。翌38周目、アントネッリもピットインしてタイヤ交換を行います。41周目、アロンソがマシントラブルでリタイヤ。バーチャル・セーフティーカーの発動となります。この隙にハミルトンがピットインしてタイヤ交換。見事ラッセルの前でコースに戻ります。これでピット戦略で逆転相成ったハミルトンが首位を快走します。そして、その後方ではメルセデス勢のチームメイトバトルが激しさを増していきます。タイヤ交換で両者のギャップは広がっていましたが、アントネッリが追い付いてきました。ストレートで露骨に幅寄せするラッセル。アントネッリはその露骨なブロックに臆すること無くターン1でラッセルをオーバーテイクします。ペースに勝るアントネッリ。このままハミルトンに迫ろうかと思われた62周目、アントネッリのマシンがトラブルでスローダウン。連勝は5でストップです。今シーズン初めて土が付くことになりました。”WELL DONE,LEWIS.”そして、ライバル達の騒擾を他所にハミルトンが余裕のトップチェッカー。約2年振りの勝利、そして、フェラーリ移籍後初の勝利となりました。タイヤ交換のタイミングで有利になったのは確かですが、今回のハミルトンは手が付けられないくらい速かったのは間違いありません。遂に完全復活となったハミルトン。ランキングも2位に着けており、タイトル争いの台風の目となりそうですね。ところで、フェラーリでは優勝時のねぎらいの言葉は”GET IN THERE LEWIS!”ではないんですね。久し振りにこのフレーズが聞けると思って期待していたのですが(汗)。さて、今回リタイアに終わったアントネッリですが、明らかにラッセルよりも速いペースで走っていました。バトルに関しても物怖じすることなく果敢にラッセルと渡り合っています。本当に19歳かよ、と思ってしまいます。まるでレーシングカートの様に、F1マシンを自由自在に操る様には戦慄すら覚えますね。ともかく、これからもアントネッリの躍進は続くことでしょう。

1位 K.アントネッリ メルセデスAMG
2位 L.ハミルトン フェラーリ
3位 P.ガスリー アルピーヌ・メルセデス
4位 I.ハジャー レッドブル・フォード
5位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
6位 L.ローソン レーシングブルズ・フォード
7位 A.リンドブラッド レーシングブルズ・フォード
8位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス
9位 E.オコン ハース・フェラーリ
10位 F.アロンソ アストンマーチン・ホンダ

 モナコGPでございます。伝統と格式を誇るモナコGP。コース幅が狭く、曲がりくねったこの市街地サーキットは周知の通りの難コースでございます。このコースレイアウトを新規で申請したとて、現在の安全基準からすると到底受理される代物ではございません。伝統があるからこそ開催される特別なレース。正確無比なコントロールが要求される、ここモナコで勝ち名乗りを上げるのが、いっぱしのF1乗りとしての要件でございましょう。過去に幾度となく名勝負が繰り広げられてきたモナコGP。今年はいかがな展開となるか、期待していただければ僥倖でございます。………とまあ、「国宝」の語り部風に書いてみましたが面倒くさいのでここでやめます!さて、スターティンググリッドですが、ポールはアントネッリ。以下、フェルスタッペン、ハミルトン、ルクレール、ハジャー、ラッセル、ピアストリ、ノリス、ガスリー、ローソンと続きます。絶好調、アントネッリがポールポジション。またもや、連勝を伸ばすのでしょうか。セカンドロウにはフェラーリ勢が陣取ります。調子が上向いてきた様です。スタートはポールのアントネッリが上手くダッシュを決めホールショット。後続にも大きな混乱は無く、続々とマシンが通過していきます。そんな中、2番グリッドのフェルスタッペンがマシントラブルによりスロー走行のまま上手く加速が出来ない状態に。その後、ピットに入ってリタイアとなります。レースの方は首位がアントネッリ。以下、ハミルトン、ルクレール、ハジャー、ラッセル、ピアストリ、ガスリーのオーダーで進んでいきます。69周目、ルクレールが最終コーナーでクラッシュ。曲がり切れずに真っすぐに突っ込んで行ったという感じです。このクラッシュによる路面の清掃と確認の為、赤旗中断。残り9周の時点でスタンディングによるリスタートとなります。リスタートでも首位のアントネッリは上手くダッシュを決めポジションを堅持します。そして、トップチェッカー。何と5連勝です。前述した様に、ここモナコは正確なマシンコントロールが要求される難コース。ここでも優勝してしまうとは、アントネッリの速さは本物なのでしょう。課題だったスタートの出遅れも見事に克服し、更に最強のドライバーへの階段を一段登った様に思います。そして、2位はハミルトン。ピットレーンの速度違反を問われ、ペナルティを食らいましたがそれでもこのポジションでフィニッシュ。ランキングでもラッセルを抜いて2位に浮上しました。スタートからフェルスタッペンの脱落、ペナルティの多発、ストロールとルクレールのクラッシュ等、波乱の展開となった今年のモナコGP。終始何事にも動じなかった新進気鋭のアントネッリが制する結果となりました。

1位 K.アントネッリ メルセデスAMG
2位 L.ハミルトン フェラーリ
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・フォード
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 I.ハジャー レッドブル・フォード
6位 F.コラピント アルピーヌ・メルセデス
7位 L.ローソン レーシングブルズ・フォード
8位 P.ガスリー アルピーヌ・メルセデス
9位 C.サインツ ウイリアムズ・メルセデス
10位 O.ベアマン ハース・フェラーリ

 カナダGPです。スターティンググリッドはポールがラッセル。以下、アントネッリ、ノリス、ピアストリ、ハミルトン、フェルスタッペン、ハジャー、ルクレール、コラピント、ヒュルケンベルグと続きます。依然として高い戦闘力を誇るメルセデス勢がフロントロウ独占。今回はラッセルが先輩としての意地を見せてポールポジションです。アントネッリは2番グリッド。それでもアントネッリは開幕戦から全ての予選でフロントロウという驚異の安定感を出しています。セカンドロウはマクラーレン勢。徐々に戦闘力を取り戻しつつある様です。スタートはポールのラッセルが出遅れて、その両側からアントネッリとノリスが抜け出してきます。そして、イン側にいたノリスがホールショット。レースを引っ張る格好に。首位がノリス、以下アントネッリ、ラッセル、ハミルトン、フェルスタッペン、ルクレールのオーダーでレースは進んでいきます。2周目、首位のノリスが早々とピットイン。雨上がりで冷えた路面を考慮してインターミディエイトを履いていたマクラーレン勢ですがギャンブル失敗。早々に戦線離脱することになります。これで、メルセデス勢のワンツー態勢となります。ここから、この2台による激しいデッドヒートが展開されることに。ターン1でアウト側から並びかけるラッセル。アントネッリはイン側をキープしてポジションを守ります。6周目、最終シケイン手前の直線でアウト側から回り込んで前に出るラッセル。アントネッリは前を塞がれてブレーキのタイミングを取り損ねたのか、ブレーキをロックさせてシケインをショートカットします。12周目、ターン10のヘアピンでラッセルはブレーキをロックさせコースアウト。その隙に首位に立つアントネッリ。しかし、ラッセルがシケイン手前の直線でオーバーテイク。立ち上がりでややオーバースピードだったのか、ややアウト側に孕み気味になり加速が鈍ったのか、ターン1でアントネッリに迫られます。が、ここは踏ん張ってポジションキープ。22周目、ターン10のヘアピンで外に膨らんで加速の鈍ったラッセルを、今度は次の直線でアントネッリが仕留めます。24周目、ターン10のヘアピンでブレーキをロック、コースアウトしたアントネッリをラッセルが交わします。その次の直線、2台並んだままシケインに突入、アウト側で行き場を失ったアントネッリがシケインをショートカットする形でラッセルを先行。しかし、ショートカットでペナルティを食らうのは明らかなので、すぐ様ラッセルにポジションを戻します。”WHY,MATE?HE PUSHED ME OFF!”無線で不満を漏らすアントネッリ。気持ちはわかりますが、状況的に譲らざるを得ないでしょう。30周目、首位を走行中のラッセルがコースアウトして突如スローダウン。コース脇にマシンを止めてリタイアです。電装系のトラブルでリタイアを余儀なくされました。最大のライバルが不在となったアントネッリ。その後は危なげない走りでトップチェッカー。何と4連勝です。まさに神童と呼んでも差し支え無いでしょう。とはいえ、シーズンはまだ4分の1程を終えた段階です。今後の展開次第ではどう転ぶかわかりません。アントネッリ自身も「タイトルを考えるのままだ早い」と、浮かれている様子はありません。さて、遂に本格化したメルセデスのチームメイトバトル。スプリントレースの時からバチバチでしたが、決勝でもその展開は変わらず。大きな接触が無かったのはさすがですね。これからも仲良くケンカしてくれるといいのですが。トムとジェリーの様に。今シーズンはこの2人のチームメイトバトルを軸に進んでいきそうですね。

余談:ウイスキーのジャックダニエルは毎年マクラーレンとコラボして、限定デザインラベルを生産しています。昨シーズンはマクラーレンが27年振りのダブルタイトル。今年はどんなスゴイのが出るのかと思いきや、一向に発売される気配がありません。何でやねーん!何か大人の事情があったのでしょうか、悔しいです!(ザブングルの加藤風に)あ、違った、残念です!ちなみに、ウイスキーは販売店によって値段にかなり差が出るので、いろんな店でチェックするのをおススメします。ちなみに、自分は1880円で限定デザインの物をゲットしましたことがあります。どうやら、通常のジャックダニエルと値段が混同していたらしくて、思わぬラッキーな値段でゲットした次第です。通常、安い店では2025年バージョンが2380円で売られています。スーパーマーケットよりはドラッグストア、ディスカウントストアの方が安い傾向にありますね。ちなみに、オールドパーでは12年物が安い店では3698円、高い店だと5000円以上の値段が付いています。これだけ差があると、面倒くさいからといって買い物に来たついでに買っていく、なんていう気には到底なりませんね(汗)。

1位 K.アントネッリ メルセデスAMG
2位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
3位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・フォード
6位 L.ハミルトン フェラーリ
7位 F.コラピント アルピーヌ・メルセデス
8位 C.ルクレール フェラーリ
9位 C.サインツ ウイリアムズ・メルセデス
10位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス

 マイアミGPです。今年もマイアミでバイスする季節がやってまいりました(謎)。余談ですが、1980年代に「特捜刑事マイアミ・バイス」というテレビドラマがアメリカで放映されていて大人気を博しました。まあ、ざっくり言うとバディものですね。そして、何とこのマイアミ・バイスの続編の制作が決定したっていうんだからオドロキです。過去の名作を忘れた頃に引っ張り出して続編を出す、というパターンですね。トップガンもこれと同じ流れになるでしょうか。ていうか監督が同じ人ですよ!(ジョセフ・コシンスキー)ひょっとして、この人が仕掛け人ですか?続編だったらある程度の売り上げは見込めるだろうし、もしくは、若い頃に観た作品を「俺だったらこういう風に料理しちゃうもんねー」という感じで撮影しているのでしょう(多分)。さて、スターティンググリッドです。ポールはアントネッリ。以下、フェルスタッペン、ルクレール、ノリス、ラッセル、ハミルトン、ピアストリ、コラピント、ガスリー、ヒュルケンベルグと続きます。アントネッリが3戦連続ポールポジション。一発の速さは目を見張るものがありますね。2番手はフェルスタッペン。引退を示唆するなど弱気な発言が目立ちましたが、精神的に持ち直したのか。堂々のフロントロウです。そして、アウディのヒュルケンベルグがトップ10入りです。新規参入組が苦戦する中、これは大健闘と言えるんじゃないでしょうか。スタートは、ポールのアントネッリが出遅れて両サイドからフェルスタッペンとルクレールが前に出てきました。後手に回ったアントネッリ、後方からアウトに回り込んでアウト側から挽回にかかりますが、オーバースピードでコースアウト。エスケープゾーンは舗装されているので、最小限のポジションダウンでコースに復帰します。その間に首位争いでは予想外のことが起こっています。ルクレールとの接触を避けようとしたのかフェルスタッペン、変な角度で縁石に乗ったのが原因なのか、スピンを喫します。360度ターンですぐさま態勢を立て直し、そのまま走行を続けます。それにしてもフェルスタッペン見事ですね。もし、ここでスピンしてマシンが停止したら多重クラッシュが発生していたかも知れません。とはいえフェルスタッペン、これは手痛いポジションダウンです。レースの方は首位がルクレール。以下、アントネッリ、ノリス、ピアストリ、ラッセル、ハミルトン、コラピント、ローソン、サインツ、フェルスタッペンのオーダーで進みます。4周目、長いバックストレートエンドのターン17でアントネッリがルクレールをオーバーテイク。首位を奪還します。しかし5周目、緩いストレートエンドのターン11でルクレールがアントネッリをオーバーテイク。再び首位に返り咲きます。アントネッリはノリスにもオーバーテイクされ3番手に後退。時を同じくして、後方ではハジャーが単独クラッシュ。左側のバリアに接触した後、コントロールを失ってそのままウォールに激突しました。別の場所では、ガスリーとイン側にいたローソンが接触。ガスリーのマシンはローソンのマシンにすくい上げられる様な格好になり横転。無事にマシンは正向きで着地しましたがその場でリタイアです。これらのアクシデントによりセーフティーカーが導入されます。通常ならこのタイミングでタイヤ交換をするのですが、まだレースも序盤ということもあり、ピットインするマシンは皆無。只一人、ワンストップで走り切る狙いのフェルスタッペンのみタイヤ交換を行いました。27周目、アントネッリはタイヤ交換の為にピットイン。5番手までポジションを落とします。しかし、交換したタイヤが調子良かったのか、ピットアウト後にノリス、フェルスタッペンと立て続けにオーバーテイク。あっという間に首位に返り咲きました。29周目、アントネッリの後方に着けていたノリスもフェルスタッペンをオーバーテイクしていきます。36周目、ピアストリがラッセルをオーバーテイク。一時7番手までポジションを落としていましたが、この後追い上げて最終的に3位でフィニッシュすることになります。そして、レースの方はアントネッリがトップチェッカー。3連勝です。依然ランキング首位を維持。このまま、デビュー2年目にしてタイトルを獲ってしまうのでしょうか?もし、そうなるとハミルトン以来の偉業となりますね。ちなみに、ジャック・ビルヌーブもデビュー2年目でタイトルを獲っているのですが、彼の場合はトップカテゴリー(インディカー)での経験があったので、単純に同列で比較することは出来ないでしょう。そんな、絶好調のアントネッリですが、一言苦言を呈するならば、スタートがアカン!ということです。出だしでモタついて、大きく出遅れることが多いです。ポールポジションを獲ったレースでも一度もホールショットをしたことがありません。オーバーテイクが上手いので、ポジションを挽回出来てはいるのですが、余計なリスクを負うことになっています。わざと出遅れて見せ場を作ろうとしている訳ではないでしょうが、そこが唯一のウィークポイントとなっています。さて、今回のレースで目立ったのはマクラーレンの好調です。今シーズン、初めて2台揃ってポディウム登壇です。特にノリスは首位争いをするだけの速さを維持していました。昨シーズンのアドバンテージは無くなり、メルセデスにやフェラーリに後れを取っていましたが、ようやく調子を取り戻してきた様です。各チームの好不調の波にもよるのでしょうが、そのおかげで先の読めない、見ごたえのある展開となっているのではないでしょうか。さて、イラン情勢です。イランはアメリカとイスラエルに対する報復措置としてイスラエルの他、アメリカ軍が駐留するサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、バーレーン、クウェート、イラク、ヨルダンにミサイル等を発射しました。F1を開催している中東の国は全て攻撃を受けている、ということになります。終盤戦のカタールGPとアブダビGP(アラブ首長国連邦)までは時間がありますが、停戦が実現したとして、安全面を考慮すると「じゃあ、やりますか」と単純に事を進める訳にもいかない様な気もします。F1開催国以外はどうなってもいいのか?という話でもないし、中東以外はどうでもいいのか?という話ではもちろんありません。それにしても、手当たり次第に米軍基地に向けてミサイルを乱発するというイランの対応は常軌を逸しているとしか言いようがありません。そもそも、ホルムズ海峡の問題の発端は、アメリカとイランの核協議が不調に陥ったことに端を発します。今、アメリカが行っている、気に入らない国の体制を武力によって転覆を図る、という傍若無人な振る舞いは何としてもやめて欲しいものです。一人の政治家によって世界中が混乱させられていることに、驚きを隠せません。

1位 K.アントネッリ メルセデスAMG
2位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
6位 L.ハミルトン フェラーリ
7位 P.ガスリー アルピーヌ・メルセデス
8位 M.フェルスタッペン レッドブル・フォード
9位 L.ローソン レーシングブルズ・フォード
10位 E.オコン ハース・フェラーリ

 日本GPです。スターティンググリッドはポールがアントネッリ。以下、ラッセル、ピアストリ、ルクレール、ノリス、ハミルトン、ガスリー、ハジャー、ボルトレート、リンドブラッド、と続きます。前戦同様、メルセデスがフロントロウを独占。そしてデビュー2年目のアントネッリが続けてポールポジションです。メルセデスの後方ではマクラーレンとフェラーリがグリッドを分け合っている状況。そして、アルピーヌのガスリーやアウディのボルトレートがシングルグリッドを獲得しています。スタートはポールポジションのアントネッリが大きく後れ6番手に。ラッセルも遅れて3番手に後退します。アウト側からターン1にかけてイン側を抑え込んだピアストリがホールショット。以下、ルクレール、ノリス、ラッセル、ハミルトン、アントネッリのオーダーでターン1を通過していきます。22周目、ラッセルがタイヤ交換の為にピットイン。しかし、何とその直後、ベアマンのクラッシュによりセーフティーカーの導入となります。続々とタイヤ交換の為にピットインする各車。アントネッリはこの好機に首位の座に返り咲きます。51周目、ラッセルは最終シケイン手前でルクレールをオーバーテイク。しかし、その後のメインストレートでオーバーテイクモードを使われあっさり抜き返されてしまいます。そして、レースの方はアントネッリがトップチェッカー。セーフティーカー導入時にピットインして首位に立ったアントネッリ。その後は後続を引き離し余裕の一人旅となりました。運を味方にしたアントネッリが2連続ポールトゥフィニッシュ。ランキング1位の座を堅持しております。4位はラッセル。序盤は首位争いを展開するも、終盤、ルクレールとのバトルも上手くいかず。必死にあがいても結果的に悪手となってしまう悪い流れに飲み込まれた感じがします。ピットインの直後にセーフティーカー出動等、アントネッリとは真逆の運の無さで勝機を逃しました。「今日はなんて日だ!」(小峠風に)思ったに違いありません(汗)。さて、久々に日本人不在となった日本GP。しかし、将来のF1ドライバー候補としてF2で活躍する岩佐歩夢、ル・マン24時間レースでの優勝経験もある平川亮が控えております。もちろん、角田裕毅の復活という線も期待していいでしょう。フェルスタッペンが引退を示唆するなど明らかにモチベーションが低下している今現在、リザーブドライバーの角田裕毅にチャンスがあるのは間違いありません。意外と人材豊富な日本人ドライバー、今後の日本人F1ドライバーの活躍に期待していいと思います。さて、次戦は間が空きまして5月3日のマイアミGPとなります。緊迫した中東情勢を受けてバーレーンGPとサウジアラビアGPがキャンセルとなりました。中東のみならず、世界中に戦火が広がる今、一日も早い収束を祈るばかりです。

1位 K.アントネッリ メルセデスAMG
2位 G.ラッセル メルセデスAMG
3位 L.ハミルトン フェラーリ
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 O.ベアマン ハース・フェラーリ
6位 P.ガスリー アルピーヌ・メルセデス
7位 L.ローソン レーシングブルズ・フォード
8位 I.ハジャー レッドブル・フォード
9位 C.サインツ ウイリアムズ・メルセデス
10位 F.コラピント アルピーヌ・メルセデス

 中国GPです。スターティンググリッドはポールがアントネッリ。以下、ラッセル、ハミルトン、ルクレール、ピアストリ、ノリス、ガスリー、フェルスタッペン、ハジャー、ベアマンと続きます。フロントロウは今回もメルセデスが独占。ただし、順位は違っていてアントネッリがポールを獲っております。最年少ポールポジション記録で、まだ弱冠18歳だとのこと。メルセデス勢の後方はフェラーリ勢、マクラーレン勢と続きます。尚、スタート前にマクラーレンの2台、ボルトレート、アルボンがマシントラブルによりピットに戻され。そのままリタイアとなっております。上位グリッドはマクラーレン勢が不在の状態でスタートを迎えることに。スタートはインに寄せたメルセデスの2台に対し、フェラーリの2台が大外から被せてきます。ハミルトンがアントネッリの前に出てホールショット。ルクレールもハミルトンの後ろに続こうとしますが、しかしこの上海のターン1はクセ者で奥に行けば行くほどRが小さくなっております。アウト側で苦しくなったルクレールをアントネッリが何とか抑え込んで2番手をキープします。レースの方は首位がハミルトン。以下アントネッリ、ルクレール、ラッセル、ガスリー、コラピント、ローソン、オコン、リンドブラッド、サインツのオーダーで進みます。2周目、長いバックストレートでハミルトンの前に出たアントネッリ。難無くハミルトンをオーバーテイクです。これでポジションを取り戻したアントネッリ。このまま独走態勢にもっていきたいところ。後方ではラッセルがルクレールをオーバーテイク。ポジションを上げています。そして、レースの方はアントネッリがトップチェッカー。途中、セーフティーカーが出る展開になりましたが危なげなく走り切りました。最年少ポールポジション記録に続いて、最年少ポールトゥウィンの記録達成です。何とまだ18歳。デビューした昨シーズンは高校に通いながらレース活動をしていたというのですから恐れ入りますね。自分が18歳の頃だった時を思い出すと…。高校生だった自分はRZ50という原付バイクをブイブイ乗り回していましたよ?ちなみに自分が通っていた学校はバイクに理解があったらしく、バイク通学が可能でした(原付限定でしたが)。当時の自分はバイクライフ(原付)を満喫する高校生。かたや世界最高峰のF1をドライブする高校生。レベルが違い過ぎて比較するのもためらわれますね(汗)。ともあれ、とんでもない若手が登場したものです。17歳で初優勝を飾ったフェルスタッペン同様、将来チャンピオンになる逸材なのは間違いありません。今後の活躍に注目ですね。2位はラッセル。フェラーリの2台を下してメルセデスのワンツーに貢献しました。遂に優勝を成し遂げた若手チームメイト相手に、ラッセルは心中穏やかではない筈。今シーズンはメルセデスのドライバー同士で、激しいタイトル争いが繰り広げられるんじゃないでしょうか。3位はハミルトン。ルクレールとの何周にも亘る激しいチームメイトバトルを制し久々のポディウムです。昨シーズンは冴えない表情が多かったですが、今シーズンのハミルトンは自信に満ちた表情を見せており、期待できそうですね。とはいえ、メルセデスとの差は歴然としているので、まずはその差を埋めることからですか。

追伸…前回のオーストラリアGPの記事で、キャデラックが搭載しているエンジンがメルセデスと書きましたがフェラーリエンジンの間違いでした。訂正いたします。ちなみに、昔のキャデラックというと怖い人がゴツいセダンに乗っているのを連想したものです(汗)。そんなキャデラックがF1に参戦とは時代も変わったということでしょうか。

1位 G.ラッセル メルセデスAMG
2位 K.アントネッリ メルセデスAMG
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 L.ハミルトン フェラーリ
5位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
6位 M.フェルスタッペン レッドブル・フォード
7位 O.ベアマン ハース・フェラーリ
8位 A.リンドブラッド レーシングブルズ・フォード
9位 G.ボルトレート アウディ
10位 P.ガスリー アルピーヌ・メルセデス

 オーストラリアGPです。開幕戦です。何かと話題の多い今シーズン。やはり目玉はアウディとキャデラックの参戦ではないでしょうか。大手自動車メーカーが2社同時に参戦です。新レギュレーションの採用というこのタイミングでの参戦は、やはり既存参戦チームが持っているアドバンテージを少なく抑えられると目論んだのでしょう。参戦のアプローチはそれぞれ違っていて、アウディは既存チームを買収。チームとしては既に組織が出来上がっており、組織を新たに立ち上げる必要がない分、その余力をエンジン開発に向けられる訳で、シャーシー・エンジン共に自社製となっております。一方キャデラックはチームを新規立ち上げ。組織を立ち上げ、チームとして機能させなければならない必要があり、GMという大企業でさえもエンジンを開発する余裕が無かったのか、メルセデスエンジンを使用します。また、ドライバーラインナップは、アウディが前シーズンから続投(ヒュルケンベルグ、ボルトレート)、キャデラックは現在フリーでベテランで優勝経験があり、トップチームでの経験があるという2人のドライバー、ペレスとボッタスを起用しています。それにしても、これだけ条件が多いドライバーが2人揃って加入とは、出来過ぎな気がしなくもありませんが(汗)。まあ、両チームともドライバー選定に関してはセオリー通りといえるでしょう。ワークスチームとはいえ、初年度はトラブルが頻発するでしょうが、まずはお手並み拝見といきますか。さて、スターティンググリッドはポールがラッセル。以下、アントネッリ、ハジャー、ルクレール、ピアストリ、ノリス、ハミルトン、ローソン、リンドブラッド、ボルトレートと続きます。メルセデス勢がフロントロウ独占。レッドブル移籍後初戦のハジャーが3番グリッド。以下フェラーリ勢、マクラーレン勢、レーシングブルズ製、アウディ勢、ハース勢が続きます。この並びは、今シーズン、各チームの力関係を占うにはある程度の判断基準にはなりそうですね。まずは、フロントロウ独占のメルセデスは要チェック、といったところでしょうか。レコノサンスラップ中にピアストリが左の高速コーナーでクラッシュ。立ち上がりで縁石に乗ったところ挙動が乱れて、イン側のウォールにコントロールを失ったまま激突。マシンは大破し走行不能な状態に。ピアストリにとっては母国GPでしたが、残念ながらマシンをグリッドに並べることなくリタイアとなりました。スタートはルクレールがメルセデス勢の間に割って入りホールショット。2番グリッドだったアントネッリは出遅れて7番手まで後退です。レースは首位がルクレール、以下ラッセル、ハミルトン、リンドブラッド、ハジャー、ノリス、アントネッリの順で進んでいきます。2周目、ターン8の立ち上がりでラッセルがルクレールを大外からズバッとオーバーテイク。ポジションを取り戻します。翌3周目、ルクレールが狙いをすました様に後方から加速。ターン11でラッセルをアウト側からオーバーテイク。今度はルクレールが首位を奪い返します。その後、両者のこの激しい首位争いはしばらく続くことになります。11周目、ハジャーが白煙を上げてストップ。後方グリッドに沈んだフェルスタッペンに代わり一人気を吐いていましたが、残念ながらリタイアとなりました。このアクシデントによりバーチャル・セーフティーカーの導入となります。メルセデス勢はこの間隙を縫ってタイヤ交換を行います。一方のフェラーリはステイを選択。結果、この判断の違いがリザルトに大きく響くことになります。ルクレールは25周目、ハミルトンは28周目とそれぞれセーフティーカーの出ていないタイミングでタイヤ交換を行います。メルセデス勢が行ったタイヤ交換のタイミングは通常2回交換する時のそれでしたが、フェラーリの動きに対応すべく1回で走り切る作戦に変更。フェラーリの思惑とは裏腹にメルセデスのペースが落ちることは無くラッセルがトップチェッカー、続いてアントネッリがチェッカーとメルセデスは幸先のいいワンツーフィニッシュを決めました。

1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
3位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 G.ラッセル メルセデスAMG
6位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
7位 E.オコン ハース・フェラーリ
8位 L.ハミルトン フェラーリ
9位 N.ヒュルケンベルグ ステーク・フェラーリ
10位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス

 アブダビGPです。最終戦です。スターティンググリッドはポールがフェルスタッペン。以下、ノリス、ピアストリ、ラッセル、ルクレール、アロンソ、ボルトレート、オコン、ハジャー、角田裕毅と続きます。Q3進出の角田裕毅、最終戦でいいところを見せられるでしょうか?スタートは、マシンが動き出した直後にフェルスタッペンが思いっきりイン側に寄せて、後ろのノリスを牽制。イン側を守ったままターン1に向かいホールショットです。後続にも混乱は無く、次々とマシンが通過していきます。2周目、ターン1でピアストリがノリスをアウト側からオーバーテイク。ノリスは3番手にポジションダウンですが、このポジションをキープできればタイトル確定。しかし、背後にはルクレールが迫っており、油断はできない状況です。実際、4周目のターン1では横に並びかけられています。17周目、タイヤ交換の為にピットインしたノリス。9番手までポジションを落とします。18周目にはアントネッリ、サインツをオーバーテイク。翌19周目にはストロールをローソンを一気にオーバーテイク。次々をポジションを上げていきます。23周目、バックストレートで角田裕毅の横に並びかけるノリス。幅寄せされてコース端に追いやられつつもオーバーテイク。これで3番手にポジションを回復です。尚、角田裕毅はこの時の不適切な挙動により5秒のタイムペナルティが科されました。折角3番手を走っていたのにもったいないですね。この幅寄せはいらんかった様に思います。41周目、ノリスが2回目のタイヤ交換の為ピットイン。コースに戻るときには4番手ラッセルとのギャップが20秒以上と安全圏内です。そして、レースの方はフェルスタッペンがトップチェッカー。逆転タイトルは叶いませんでしたが、終盤の3連戦を全て優勝で飾りました。3位はノリス。見事悲願のタイトルを決めました。ポイント差は僅か2ポイント差と際どいものでしたが、前回のカタールGPで終盤、アントネッリをオーバーテイクして加算した2ポイントが効きましたね。3番手キープでタイトル決定となれば精神的にもかなり楽になる筈ですから。終盤戦のフェルスタッペンの追撃を振り切ったノリス。この展開は2016年のロズベルグ対ハミルトンの対決を思い起させますね。あの時はハミルトンがシーズン終盤に4連勝。しかしながら、ロズベルグが僅か1ポイント差でタイトルを獲得したのです。更に、激しかったのが最終戦における決勝レースでの攻防戦。ロズベルグは2番手で走行していた訳ですが、このままではタイトルが決定してしまうと一計を案じた先頭のハミルトン。あろうことか、ワザとペースを落として3番手のベッテルとのギャップを詰めさせてオーバーテイクをさせようと試みたのです。何とかポジションを守ってタイトルを獲得したロズベルグ。そして、ロズベルグはタイトルを花道に電撃引退を発表したのです。シーズンを通した長きに亘る神経戦。そして、最終戦の壮絶な攻防でロズベルグは精神的に消耗し切ってしまったのでしょう。今回のアブダビGPでもフェルスタッペン陣営は同様の作戦が候補の一つとして挙がっていました(マジか!)。しかし、ノリスが2回ストップ、ピアストリが1回ストップと違うタイヤ戦略を採ることで、スローペース作戦は却下となったそうです。ペースを落とせば、マクラーレンのどちらかのドライバーに前に出られることは明らかでしたので。まあ、自分としてもペースを落として迄タイトルを獲りにくる、そんなセコい(汗)フェルスタッペンは見たくなかったので、それはそれで良かったのではないかと思います。序盤のマクラーレン優位の展開とは裏腹に、終盤はフェルスタッペンを巻き込んだ三つ巴の大混戦となった今シーズンのタイトル争い。ノリスの悲願がかなって、マクラーレンとしてはダブルタイトルと大団円の幕切れとなりました。

 さて、今シーズンの総括といきます。まずは、ノリス。悲願のタイトル獲得を達成。昨シーズンはフェルスタッペンを追い詰めることが出来ずにタイトルを逃しました。そもそも、ドライバーもチームもタイトルを獲りに行く、という覚悟ができていなかった訳で、「えっ、タイトル獲りに行ってもいんですか?」という感じじゃなかったんでしょうか。シーズンオフのインタビューでは「来シーズンこそはタイトルを獲りにいく」と答えていたノリス。宿題だったタイトル獲得を見事達成しました。次はフェルスタッペン。シーズン序盤の絶望的な状況からタイトル奪還の急先鋒に変貌した後半戦。これは、前チーム代表のクリスチャン・ホーナーの影響によるところが大きいといえます。昨シーズン、ホーナーの女性問題のスキャンダルが発覚。騒動に嫌気が差した主要スタッフがどんどん離脱していきました。最も痛かったのはエイドリアン・ニューウェイが抜けたことでしょう。開発の責任者がいなくなった途端、チームの成績は低迷。あわや、ノリスに逆転タイトルを持っていかれそうなところまで落ち込みました。今シーズン途中でホーナーは解雇されることになりました。SNSの内容が公開され、法的にはOKだけど、倫理的にはアカンかったらしいです。代わってローラン・メキースが新代表に就任。徐々に戦闘力を取り戻し、シーズン終盤にはほぼ最速といってもいいぐらいの速さでした。当初、メキースのチーム運営能力には疑問を抱いていたのですが、その予想とは裏腹にチームはかつての勢いを取り戻しました。メキースはかなりのやり手の様ですね。ホーナーはレッドブルを新規立ち上げから常勝チームにまでのし上げた功績があった訳ですが、それがスキャンダルにより全てを失ったという訳です。日本の芸能界でもタレントのみならず企業まで巻き込んだスキャンダルの嵐が吹き荒れています。地位のある人程、スキャンダルには要注意ということですね。1回の過ちで全てを失うことになってしまいますから。えーと何でしたっけ?スキャンダルの話ばかりしてしまいましたが(汗)。とにかく、フェルスタッペンはまだまだ最強のドライバーだということが終盤の復活劇で明らかになったというわけです、はい。そして、ピアストリ。シーズン序盤はランキングトップを快走。勢いのある走りで、ノリスを完全に凌駕していました。このまま先輩格のノリスを差し置いてタイトル獲得か?と思わせましたが、シーズン終盤はプレッシャーからなのか、精彩を欠いた走りが目立つことに。冷静沈着なピアストリですが、タイトル獲得のプレッシャーには勝てなかったということでしょうか。ラッセル。時折光る走りを見せシーズン2勝。成長著しい後輩のアントネッリの追い上げが予想される来シーズン。正念場となりそうです。ルクレール。ポディウムには何度が上がりましたが未勝利に終わりました。予選では上位進出することが多かったのですが、残念ながら引っかき回し役に終始したという印象です。ハミルトン。2007年のデビュー以来、毎シーズン勝利を挙げていたのですが2022年でその記録がストップ。今シーズンは勝利どころかポディウムにも届かないという暗澹たる成績です。ハイライトといえる成績は中国GP、スプリントでのポールトゥフィニッシュでしょうか。希望の種は来シーズンの大幅なレギュレーション変更で勢力図が変わること。来シーズンの成績いかんでは引退の文字がチラついてくることは間違いないでしょう。サインツ。何とアゼルバイジャンGPとカタールGPで2回ポディウムに上がっています。ウィリアムズの戦闘力から考慮するとこれは驚異的なことなんじゃないでしょうか。まだまだ衰えを感じさせないサインツ、来シーズンも期待できそうですね。アロンソ。今シーズンのことよりも既に来シーズンに目が向いていると思われます。何しろアストンマーチンには大御所のエイドリアン・ニューウェイが加入。エンジンパートナーとしてホンダを迎え入れます。マシンの大幅な戦闘力アップが予想される来シーズンに期待しない訳がありません。3度目のタイトルを花道に引退発表、これがアロンソの描く未来予想図IIでしょう(ドリカムか!笑)。ちなみに未来予想図Iはフェラーリでの戴冠でしたが、こちらは叶っておりませんです、はい。ヒュルケンベルグ。イギリスGPで3位入賞、遂にポディウムに登りました。参戦239戦目での悲願達成です。きっと、ノリスがタイトルを獲ったのと同じぐらい嬉しいに違いありません。とはいえ、ヒュルケンベルグはル・マンでの優勝経験があるので、それ程ではないのかも知れませんね。来シーズンはザウバー改めアウディから引き続き参戦。更なる高みを目指します。角田裕毅。シーズン途中ながら念願のレッドブルに移籍。日本人では初となる優勝できる可能性のあるチームに移籍です。しかし、レッドブルはフェルスタッペンを中心に回っているチーム。先人達がそうであった様に、角田裕毅も苦戦を強いられることとなります。戦績もアゼルバイジャンGPでの6位が最高位と上位進出はなりませんでした。救いがあったとすれば、カタールGPのスプリント予選でフェルスタッペンを上回ったことでしょうか。些細なことですが、これは角田裕毅にとって大きな自信になったに違いありません。来シーズンはリザーブドライバーになる訳ですが、腐らずにやれることを精一杯やって欲しいと思います。さて、来シーズンはレギュレーションの大幅な変更が待ち受けています。好調なチームにとっては戦々恐々。不調のチームにとっては捲土重来を期すチャンス。2021年まで常勝軍団だったメルセデスが2022年のレギュレーション変更を機に、不振に陥ったのは記憶に新しいところです。何が起こるかわからない来シーズン、まずはプレシーズンテストに注目ですね。

余談:J2のホーリーホックに続き、J1ではアントラーズが優勝。茨城県勢が両リーグを制覇しました。同じ県で制覇したのは珍しいんじゃないですか?ひょっとして初?サッカー以外に目を向けると大の里が優勝、横綱昇進です。えっ、大の里って石川県出身じゃないかって?いやいや、大の里が所属している二所ノ関部屋は茨城県にあるのですよ。所属している部屋をチームと解釈するならば、大の里も茨城県勢といえるのではないでしょうか(ちょっと強引?)。ちなみに、二所ノ関部屋の親方は元横綱で茨城県出身の稀勢の里ですよ?意外とスポーツ王国な茨城県。プロ野球の球団が無いのが少しばかり寂しいですが(隣接する千葉県、埼玉県にはあるんですねどねえ)。

1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
3位 C.サインツ ウイリアムズ・メルセデス
4位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
5位 K.アントネッリ メルセデスAMG
6位 G.ラッセル メルセデスAMG
7位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
8位 C.ルクレール フェラーリ
9位 L.ローソン RB・ホンダ
10位 角田裕毅 レッドブル・ホンダ

 カタールGPです。ポールはピアストリ。以下、ノリス、フェルスタッペン、ラッセル、アントネッリ、ハジャー、サインツ、アロンソ、ガスリー、ルクレールと続きます。タイトルを争う3人が上位3グリッドを占めています。スタートでは熾烈な主導権争いが展開しそうですね。その後ろには上り調子のメルセデスが続きます。ややアントネッリに押され気味のラッセル。先輩としての意地を見せたいところですね。スタートはピアストリがダッシュを上手く決めてホールショット。フェルスタッペンはノリスの前に出て2番手に浮上です。レースの方は首位がピアストリ。以下、フェルスタッペン、ノリス、アントネッリ、サインツのオーダーで進んでいきます。7周目、ターン1でヒュルケンベルグとガスリーが接触。アウト側にいたヒュルケンベルグはデブリをまき散らしながらスピン、コースアウト。そのままリタイアとなります。一方のガスリーはタイヤがパンク。車体下面を擦り、火花を散らしながらピットに向かいます。このアクシデントによりセーフティーカーの導入。各車次々とピットインしていきます。30周目、メインストレートでアントネッリの後方から猛然と加速するピアストリ。ターン1でインに飛び込んでオーバーテイク。3番手にジャンプアップです。56周目、アントネッリがターン10でテールスライド。背後にいたノリスがその隙に前に出ます。これでノリスは4番手にジャンプアップ。そして、レースの方はフェルスタッペンがトップチェッカー。ランキング2位に浮上です。3位はサインツ。フェルスタッペンとマクラーレン勢の影に隠れて目立ちませんでしたが、好ペースを維持。タイトル争いの渦中に割って入りました。今シーズン2度目のポディウムです。中団のチームで気を吐くサインツ。昨シーズンまで在籍していたフェラーリ勢よりも上位でフィニッシュ。してやったりというというところでしょうか。4位はノリス。終盤アントネッリをパスして僅かにポイントを追加しました。今は少しでもポイントを稼いでおきたいところ。もしかすると、これがタイトル争いに影響する可能性も否定できません。さて、マクラーレンの失策により勝利を逃したピアストリとノリスの両ドライバー。序盤のセーフティーカー導入時にタイヤ交換をしていれば、明らかに違う展開となっていたことでしょう。性能の落ちたタイヤで走る時間が増えたことで、フェルスタッペンの先行を許してしまった訳です。さて、最終戦まで三つ巴でもつれ込んだタイトル争い。果たしてどの様な結末を迎えるのでしょうか。