先日基本を教えて頂いたデコ地下足袋、夜なべしてチクチク、、、可愛くできました。
布愛、糸愛、てしごと愛溢れる方々が周りにいてくれるおかげで、四半世紀屋根裏で眠っていた、旅して訪れたいろんな地域の布や紐やらが再び陽の目を見れて嬉しい。
モン族の刺繍は、当時日本語教師をしていた北ベトナムの、何度か通ったSAPAという霧深い棚田がひたすら美しい場所で顔見知りになった少女たちから買った帽子を解いて。
触ってると数十年時間がたっているのに指先が青く染まり、、、キュンとします。
誰かの服の襟だった部分だと思う。解いた布の裏側からは、着古したいい感じの色の藍の布。細い階段の多い街を、彼女らの歌垣?みたいな恋の歌を聴きながら一緒に歩いた。(ヒロシって名前の、昔やってきた日本人を忘れられないことはわかった。オイ!ヒロシてめぇー)そんなことを思い出しながら藍染めの生地と丁寧な、きっと誰かを守る魔除けの刺繍を改めて観察する。溜息しか出ん。そして3日くらい悩んで気合いを入れて半分にした。帽子の布を当てて、とにかく解けないようやたらめったら補強して縫ったから分厚くなっちゃったけど、、、
葛糸とりとか、染めとか織とかちょっこし齧らせてもらったおかげで、彼らのパッションやらたくさんの時間、工程、技術の凄みと愛おしさをあらためて感じています。
教えて頂いた時の持ち寄りランチも美味しかった!