以前「裸の王様 」について書きましたが、子供の頃は人並みに絵本等で、童話には親しんでいました。ただ、「三人のレンガ職人」は、つい最近知りました。イソップ童話の仕事に対するモチベーションの話ということで、そんな話もあったんだという感想でした。子供の頃、読んだかも知れないけど、実際に仕事を経験していないため、物語の教訓をきちんとと理解できずに、忘れ去ってしまっんだろうなという感じです。


「三人のレンガ職人」の話題が出て、知らないからちょっと調べて見ようと探したところ、まず、経営コンサル的なサイトに行きつきました。経営者、従業員のマインドセットの重要性の例え話として色々な記事に引用されていました。従業員は仕事に対する目的を持つことが大切で経営者もその手助けをすることにより、業務の効率性が増すといったような解説です。あぁ、なるほど子供にはピンときずらい話だけど、モチベーションを説明するのに本当に分かり易い物語になっているなと思いました。童話は子供騙しの話じゃなく、大人も納得できる話になってなくてはいけないんだと妙に納得させられた感じがしてました。


ただ、なんとなくもう少し詳しく調べてみると、イソップ童話ではなく、ドラッカーの話か、中学の校長先生の話がネタ元であると出てきました。話自体は素晴らしいので、世の中に悪影響がある話ではないので、取り立てて言う話ではないでしょうが、こうやってちょっとしたそれらしい嘘を忍び込ませて、フェイクニュースが広まっていくのだということも考えさせられました。また、自分の都合の良いように過去の記憶も上書きされる可能性もあり、頭の中で二度違った体験をできた物語となりました。




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